お父さんのための妊娠・出産

お父さんのための妊娠・出産

お父さんのための出産準備-2

by きくちさかえ


お産は、初産婦で約12時間、経産婦で約6時間ほどかかります。陣痛は子宮が赤ちゃんを押し出そうとする筋肉の収縮です。1時間に6回ほど、陣痛がくるようになっ たときが、出産開始の時刻になります。
おしるしや破水から始まることもありますが、陣痛が一規則的に起こらなければ、出産は進んでいきません。陣痛が感じられても、直接お産につながらないときや陣痛の間隔がとおのいてしまうこともあります。そうした場合には、もう一度自宅に戻って 様子を見るようにしましょう。
家では、好きな音楽を聞いたり、シャワーを浴びたりして、できるだけリラックスして過ごしましょう。食事は消化のいいものをとるようにします。入院したら、医師や看護婦に陣痛や破水が起きた時期を伝えて下さい。妊娠中、からだに起こったトラブルや医師に気をつけるように言われていたことがあったら、それ も伝えましょう。
いくつかの検査を行ってから、陣痛室に入ります。

陣痛がまだあまり強くない時期には、余裕があればシャワーを浴びることもできます 。陣痛室では、椅子にこしかけたり、立ったり歩いたり、自分が一番楽な姿勢をとることができます。ベットに寝たままの姿勢でいるより、上体を起こした姿勢のほうが 重力の助けをかりることができるので、赤ちゃんが降りてきやすくなります。また、起き上がっていたほうが、自分で産むんだという意欲も湧いてくるでしょう。


出産のメカニズム

・分娩の3要素
 1)胎児とその附属物(胎盤、臍帯、羊膜
 2)産道(骨産道、軟産道)
 3)娩出力(陣痛)

お産は胎児とその附属物、産道、娩出力の3つの因子がうまくからみあうことによって安産が導かれます。
この3つの力を十分に発揮させるためには、リラックスが一番 大切な鍵になります。お母さんが緊張すると産道の筋肉もかたくなってしまいます。ゆっくりと呼吸して、肩や顔の緊張をとるようにしましょう。

リラックス法
付き添いの方に、緊張している部分に手を当ててもらって、そこから力を抜くようにします。

・息を吐いて肩から力を抜く
腰や背中、痛むところをさすってもらうと楽になります。さする人は、産婦の呼吸に合わせてさするようにしましょう。

呼吸法
・基礎呼吸
息をフーフーとゆっくり吐きます。息を吐けばとくに意識しなくても息は自然に入ってきます。

・ヒッヒッフー式
基礎呼吸では少しきつくなってきたら、ヒッヒッフーとリズムをつけてみることもできます。陣痛が強くなったら、少しだけテンポを早めてもいいでしょう。

・フーウン式
ほんの少しいきみたくなってきたら、フーウン呼吸でのがします。フーと吐いて、ウンと鼻にかかるような声を出します。
呼吸法は自分がやりやすい方法で行いましょう。鼻から吸って、鼻か口から吐きます 。吐く息といっしょにからだの緊張を吐き出すようなつもりで。ゆっくりしたリズムで、陣痛がきたら意識して呼吸します。呼吸法をすることによって陣痛の波にじょうずにのることができるでしょう。また、おなかの赤ちゃんへ酸素を十分に送ることに もなります。

長い陣痛をのり超えるためには、陣痛と陣痛のあいだにリラックスすることがとても大切です。陣痛が終わったら深呼吸をして、楽な姿勢でからだと心の緊張をほぐしま しょう。

お父さんのための出産準備

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