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 ......その2

舌小帯って何?

 おっぱいと食事の関係
 入院中の差し入れにも注意
 和食で粗食
 おいしいおっぱい、まずいおっぱい
 マッサージを受けよう
 乳腺炎にはじゃがいもシップ
 おっぱいが足りているかどうかの心配

 志村季世恵(バース・セラピスト)協力/癒しの森治療院(整体療術室)  Photo by きくちさかえ

舌小帯って何?

赤ちゃんの舌の形によっても、飲み方に癖が出ることがあります。上くちびるが短い子の場合は、おっぱいを吸うときに上くちびるが口の中へ入りこんでしまうことも。この場合、乳首にうまく吸いつくことができず、ゴックンゴックンおっぱいを飲めません。そのために、乳腺がつまって乳腺炎になってしまうこともあります。おっぱいに吸いついている赤ちゃんをよく見て、上くちびるが中に入ってしまっているようなら、くちびるをめくって外にひっぱり出してあげてください。

赤ちゃんがよく飲めない原因のひとつに「舌小帯」について言われることがあります。舌小帯というのは、舌の裏側にある舌を支える筋のことですが、これが短いと乳首をパクッとくわえられずに、じょうずに飲めないと言うのです。日本人は他の民族に比べ、舌小帯はもともと短いほうなのでほとんど問題はないのですが、母乳指導をされる方の中には「飲み方が悪いのは舌小帯が短いせい。舌小帯を切れば飲みはよくなる」とよく言っている方々がいます。たしかに舌小帯を切ると多少、筋(スジ)は伸びるのですが、手術を受けた赤ちゃんのお母さんの中には「舌切りスズメのようでショックだった」とカウンセリングを受けに来られた方も実際にいらっしゃいます。

よく泣く、そりかえっておっぱいを飲まないなどの原因を、舌小帯と関連づけて、次の日とか明後日など、早急に手術をすすめる専門家もいますが、手術を受けたからといって、だれもが100%改善されるかといえば、そうでないこともあり、舌小帯の問題は今でも賛否両論です。小児科医の多くは、舌小帯については悩むことはないと言っています。とはいえ、母親になったばかりでこの問題に出会ってしまうと、ほとんどの人はとても心を痛めます。自分のことであれば、自分なりの考え方で判断ができるのですが、いざ子どものことを指摘されると、多くの人はいいと言われることならなんでもしてあげたいという気持ちになってしまいます。そんなとき、専門家に言われたことはとっても心に響きます。 でも、舌小帯が短くてほんとうに切開が必要な子というのは、まれなこと。舌小帯のことを言われて心が動いたら、セカンド・オピニオンを求めて小児科や、ほかの専門家など、他のだれかに相談して、よく検討してみてください。

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