......その3 アレルギーについて
おっぱいとアレルギー・牛乳神話
○妊娠中に気をつけておくこと
○アトピーの赤ちゃんへの授乳
○食事を見直す
○除去食って?
○自分のうちのやり方で
志村季世恵(バース・セラピスト)協力/癒しの森治療院(整体療術室)
Photo by きくちさかえ
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牛乳神話
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妊娠中や授乳中には、牛乳を積極的に飲んだほうがいいというイメージをもっている人は少なくありません。けれど、母親が牛乳をたくさん飲むことによって、アレルギーが出てしまうこともあります。
西洋の文化圏や遊牧民など、伝統的に牛乳や動物のミルクを飲む生活をしてきた人々は、それらの高分子タンパク質をうまく吸収することができるのですが、日本人は高分子タンパク質を取り入れる酵素がもともと少ないために、うまく消化することができません。同じような理由で、ミルクアレルギーになる赤ちゃんもいます。その場合には通常のミルクではなく、タンパク質がすでに分解されているアレルギー用のミルクが用いられます。
牛乳を飲む量は各家庭によってそれぞれです。水変わりに牛乳を飲んでいる家庭もあるかもれませんが、毎日、1リットル以上飲んでいる人は控えめに。牛乳は妊娠中や授乳中に、絶対に取らなければならない食品というわけではありません。タンパク質やカルシウムなどの栄養はほかの食品で十分に補うことができます。
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