......その3 アレルギーについて
おっぱいとアレルギー・除去食って?
○妊娠中に気をつけておくこと
○アトピーの赤ちゃんへの授乳
○食事を見直す
○牛乳神話
○自分のうちのやり方で
志村季世恵(バース・セラピスト)協力/癒しの森治療院(整体療術室)
Photo by きくちさかえ
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除去食って?
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除去食という言葉を聞いたことがありますか? これは、アレルギー疾患のある赤ちゃんに母乳をあげている母親が、食事療法をするときの食事(アレルゲンにあたる食品を除去する)を指す名前です。また、赤ちゃんが離乳食以降に食べる食事についても、食品を除去しなければならないのでこの言葉が使われます。
母乳を続ける場合には、母親の食事をある程度制限するように指導されることが多いと思います。食事に気をつけることによって、赤ちゃんの症状が軽減することはよくあります。けれど、除去食を積極的にすすめる治療法の中には、卵、牛乳、大豆だけでなく、肉や魚、さらにはお米も制限され、ご飯はアワ、キビ、ヒエなどの雑穀だけにしたほうがいいという厳しいやり方もあります。でも、あまり厳しく食事制限をしていくと、育児そのものがとても苦しく感じられてしまうこともあります。
極端な話に聞こえるかもしれませんが、アレルギーの子どもを目の前にすると、治したい一心で、母親はいっしょうけんめいになり、ときには行き過ぎて自分も赤ちゃんも栄養失調になってしまうこともあります。食事療法は、やらなければならないのではなくて、できる範囲内でほどほどに。
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