......その4 総集編
おっぱい・子育ての極意
○薬、たばこ、アルコールの影響は?
○おっぱいの子は虫歯になる?
○授乳時間のリズムをつけたいのですが。
志村季世恵(バース・セラピスト)協力/癒しの森治療院(整体療術室)
Photo by きくちさかえ
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子育ての極意
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産後はうまくおっぱいを飲ませることができなかったりすると、気持ちがブルーになってしまうことがあります。たかがおっぱいなのに、されどおっぱいになってしまうのです。
はじめての出産は、これまで出会ったことのない、一番愛しい存在に出会うことだと、私は思います。それは、最初に体験する恋愛に似ていると表現されることもあるほどです。すべてがキラキラして、目が。マークになって、守りたいし、すべてを与えたい。でも、何もわからないからとっても不安で、ちょっとしたことでも傷ついたり、嫉妬したり。恋愛のような感情の揺れがあるのが、最初の子育てなのかもしれません。すべて世界はふたりのために回っているような気持ちになって、いいことも辛いことも含めてのめり込んでいってしまう。
昔は家族も多く、まわりからのサポートがありました。子育てをしている人がまわりにたくさんいて、女性はそうした身近にいる先輩たちのやり方を見て、子育てのノウハウを学んでいました。でも、今はそうした子育て環境やネットワークがまわりにないために、母親は孤独に子どもと向き合わなくてはならない状態がほとんどです。
おっぱいの問題が勃発すると、まるでおっぱい島に漂流してしまったかのようになってしまう人もいます。ご主人やまわりの人が助け船を出しても、無人島にいるみたいに、何も聞こえなくなってしまうんです。「だれもわかってくれない」と感じ、自分だけが孤独だと思い込んでしまう。自分自身のことであれば、もっと客観的に判断できるのでしょうが、子どものことになると、何も見えなくなってしまうんです。
夫は帰りが遅く、手伝いを期待できない。まわりに知り合いもいないかもしれません。けれど、けして自分を孤独に追い込まないで欲しいと思います。あらためて見渡してみれば、周囲に力を貸してくれる人が必ずいるはずですし、サポートグループもあります。だれかに相談してみれば、楽しく子育てするキーポイントがかならずみつかるはずです。
子どもにはそれぞれ個性があって、母親もひとりひとり違います。子どものありのまま、自分のありのままを尊重してあげてください。育児は楽しむもの。そう思いませんか。
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