世界の分娩室
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世界の分娩室デリバリールーム

Roosevelt Hospital<ニューヨーク>

アメリカやヨーロッパでは、病院でのアメニティ(居住性)がとても大切にされていています。「世界の分娩室から」では、最新の設備と居住性を備え、注目を集めている分娩室を取材し紹介します。


ニューヨーク ルーズベルト病院
ニューヨークはマンハッタン、59stのウェストにあるルーズベルト病院は、プライベートのホスピタル。
今年2月に、全館をリニューアルしたばかりの大きなビルの総合病院です。

アメリカやヨーロッパでは、最近リニューアルする病院は、アメニティ(居住性)がとても大切にされていて、病院専門の建築家やインテリアデザイナーによって、従来の病院臭くない、快適な生活を入院する人たちに送ってもらおうといろいろ工夫がなされています。この病院は、その中でも最新の設備と居住性を備えているとされ、今、注目を集めている病院です。

車止めのロータリーを控えた玄関は、まるでホテルか大きなビジネスビルのよう。総合病院ですから、いろいろな科があるのですが、ここの特徴は、産科が助産婦が介助するバース・センターと、医師の介助によるいわゆる従来の産科に別れていること。
最近、自然なお産がしたいという、産む側からの要望がアメリカやヨーロッパでも高くなってきました。しかも、いざというときに最新医療に守られて安全に出産したいというのは、多くの人の願いです。
病院の中で、自然なかたちで出産できるということは、そうした願いを、十分に満たす恵まれた施設といえるでしょう。

バース・センターはビルの11階にあり、産科病棟はそのすぐ上の階にあります。バース・センターというのは、日本の助産院のようなところで、一般に助産婦が施設を管理し、出産介助も助産婦の手で行われます。
バース・センターのほとんどは、独立した施設ですが、ここは病院の中にバース・センターを作ってしまったというところが、注目すべき点です。

さて、分娩室は3部屋。それぞれLDR&Pという形式です。

LDR
LDRというのは、日本でも少しずつ取り入れられてきましたが、陣痛、分娩、回復期をひとつの部屋(分娩室)で過ごすという意味です。旧式の分娩室は、陣痛室、分娩室、回復室、そして入院する部屋とひとつひとつ部屋を移動しなければなりませんでした。

LDRでは、そうしたわずらわしさから解放され、産婦がリラックスしやすいという利点があります。LDR&Pというのは、LDRにさらに入院がついたもの。しかし、アメリカの場合は、入院がなんと産後12時間〜24時間という短時間なので、この部屋で過ごすことになります。 分娩室は、パープル・カラーの壁紙が張られ、家具はみな木製で、まるでシティ・ホテルの1室のようです。分娩台も、普通のベットと変わりなく、ベットカバーや枕の色も、部屋とコーディネイトされています。もちろん、テレビ付き、シャワー&トイレ完備です。

基本的に自然なお産をする人は、健康な産婦に限られているので、医療機器は、手術室のように多くはないのですが、少しでもものものしさを消すように、必要な医療機器は、棚や壁の中に見えないように隠すといううれしい配慮がなされています。

LDRの壁
とくに驚いたのは、壁にかかっている絵を上げると、その裏に酸素ボンベや血圧計が隠されていたこと。数々、世界の分娩室を見てきた私ですが、こうした仕掛けは初めて見ました。さすが、最新の施設です。
また、分娩室には、シャワー&トイレのほかにバスタブもついています。しかも、アメリカ人が最近好んでいるジャグジー付き。とくに水中出産のために作ったのではなく、陣痛を緩和するために使うのだそうです。それでも、お風呂から出たくなくなって、そのまま水中で出産してしまった人も何人かいるのだそうです。

分娩室の外には、家族がくつろぐためのファミリー・ルームや、キッチンまであります。長引いたお産の場合には、家族が簡単な食事を作れるようにとのうれしい配慮。
日本にも、こうした施設ができるといいなあ、と、つくずくため息が出ました。

引用/『お産はっけよい』現代書館1995
写真/文 きくちさかえ 1996掲載 1997,1999更新


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安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説。 監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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