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大谷助産院<大阪>

アメリカやヨーロッパでは、病院でのアメニティ(居住性)がとても大切にされていています。「世界の分娩室から」では、最新の設備と居住性を備え、注目を集めている分娩室を取材し紹介します。



「助産院」というところをご存じだろうか?
  お産には、いろいろな形があって、いろいろな出産施設がある。「お産は病院で」があたりまえのようになっているけれど、もっと自然に産みたいと考えている人たちに、密かに人気があるのが、助産院だ。

助産院
助産院というのは、助産婦がお産を介助し、入院が可能な施設。日本の場合には、院長である助産婦の自宅であることが多い。戦後すぐまでは、日本人の多くは助産婦の手によって、自宅や助産院で生まれていたのだけれど、現在は98%くらいが、医師のいる施設になって、助産院の数も急激に少なくなってしまった。今では全国でお産を扱っている助産院は250件ほどしかない。
それでも、最近は都市部を中心に、自由な姿勢でするお産を取り入れる助産院が増えて、自然なお産を求める人たちには根強い人気がある。
大谷助産院は、そんな、新しいタイプの助産院だ。
京阪寝屋川駅から車で10分ほど。住宅地の中にある。優しいお母さんのような、大谷タカコ院長と、娘さんの明希助産婦が、明るく迎えてくれる。


助産院
大谷助産院での、出産姿勢は自由。自分が楽な姿勢で出産することができる。お産は、陣痛促進剤などの薬剤を使ったり、会陰切開を行うようなことのない自然なもの。ベッドは5つあって、入院室はペンションのような作り。もちろん、赤ちゃんと同室だ。
大谷助産院では、母乳育児をすすめている。「自然に出産して、母乳で育てる」を基本に、妊娠中から出産準備のクラスやマタニティ・ヨガクラス(きくちさかえ担当)を行い、さらに食事やお灸でからだを整える方法なども教えてくれる。自然に産み、できるだけ長く母乳をあげるためには、自分でからだを整えることが、やはり大切になってくる。

無農薬の野菜
大谷助産院のもうひとつのおすすめは、入院中の料理。なんと、こちらの助産院では、近所に畑を借りて、独自に野菜を作っているのだ。1年中、新鮮でしかも無農薬の野菜が食べられる。
野菜作りは主に、院長先生のご主人が担当。夏には、きゅうり、ピーマン、トマト、オクラなど、いくつもの野菜が食卓を彩る。朝どりの野菜は、味が濃くて、本当においしい。

料理は、院長先生と、明希助産婦が担当。おっぱいを順調に出すためには、高脂肪、高タンパクの食べ物を控えることが肝心。砂糖類のお菓子なども、よくない。野菜を中心に、魚の煮物などを添えた手料理の数々は、退院したあとにも参考になる。

問い合わせは、日本助産婦会事務局まで 03-3262-9910

写真/文 きくちさかえ 1996掲載 1997,1999更新


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安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説。 監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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