私の出産体験記

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私の出産体験記

助産院での出産

福森保香奈惠さん(1997)


私が、長女の早苗を産んだのは、守口市にある岩津助産院です。
実を言うと、私は早苗を妊娠してから、3つの病院と助産院を転々とした、 流れもの妊婦でした。

妊娠は、家庭用検査薬で反応を確かめて、まず、自宅近くの総合病院 産婦人科で妊娠の事実を知りました。
それから7ケ月まで、月一回の検診はその総合病院で受けていました。 もともと病院で出産する気持ちはなかったので、出産をお願いする 助産院へ8ケ月から見てもらいにいきました。
本当はそこで産むはず だったのですが、そこの助産婦の先生が急病になり、先生に助産婦組合の 名簿の中からさらに新しい助産院を紹介していただいたのです。 そこが岩津助産院でした。

すでに臨月に入っていたにもかかわらず、母子手帳を見ながら今までの経過 を詳しく聞いてくださって、初めての妊娠・出産に嬉しさ半分、不安半分だった 私はとても勇気づけられました。

たった1ケ月でしたが、マタニティエアロビクスをしたり、出産されたばかりの 先輩ママの話を聞いたりして、「出産を怖がることはないんだ」と感じました。
実際に破水してから、出産までは2日近くかかりましたが、陣痛がいよいよ佳境 に入ると、助産婦の先生は声をだして励ましてくれ、主人はずっと横で暑がって いる私の顔をうちわで扇ぎ、母もずっと腰をさすっていてくれました。さらに弟は 私の出産シーンを写真にパチパチ撮ってましたし、義妹は私の左足をずっと持ち上げていてくれました(なぜか左足だけ筋肉がつっていたのです)。
子供を産む時にまわりにこれだけたくさんの身内がいてくれるというのも、 助産院だからこそできることです。痛いなかにも精神的な安らぎが私自身にもありました。

出てきた早苗を、私の胸に先生がポンと置いてくれたとき、 主人が「よく、がんばったな」と言ってくれました。 そのひとことで、出産の疲れも吹っ飛んだ気がします。 そして、初めての世界にとまどいながらも、本能でおっぱいを探す乳飲子は、本当に天使に見えました。

現在3ケ月になった早苗は、毎日グビグビとおっぱいを飲んでいます。 体重はおそらく7キロ近くあるのではないかと思います。 忙しくて、いつも眠たいけれど、早苗の顔を見ているとなぜか、気持ちが ほんわかしてくるから赤ちゃんって不思議です。 2人目ができたら、今度は最初から、岩津助産院にいくつもりです。
先日、テレビを見ていたら、偶然出産の特集をしていて、データによると 助産院で出産するのは、全体の0.9%なのだとか。99%は病院での出産で、 残り0.1%が自宅出産なのだそうです。

もっともっと、いいお産ができる、助産院の良さを妊婦さんにわかって もらえたらと思います。
1997年


妊娠・出産、母乳ワード101妊娠・出産・産後ワード101
安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説。 監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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