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新・不妊レポート
フィンレージの会編 ¥1500 2000

副題は「不妊治療の実態と生殖技術についての意識調査報告」。
自助グループであるフィンレージの会がアンケート調査を行ない、857人の女性と533人のパートナーの声をまとめたもの。検査、治療などの体験のほか、そのときに感じたそれぞれの思いがつづられている。タイミング指導あるいはタイミング指導+薬で治療した677人のうち、出産したのは7.8%。AIH治療を受けた527人のうち、出産したのは7.2%。体外受精、顕微授精の治療をうけた360人中では19.4%。治療を休止して自然に妊娠・出産した人は全体で47人いた。フィンレージの会という限られた中でのアンケートの集計ではあるけれど、示されている数字や体験者の思いから、治療が夢をつなげるバラ色の技術だけではないということがうかがわれる。


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B5版/172ページ/会員1000円/会員外1500円  送料1冊310円、2冊380円、3冊以上の場合は事務所にはがき・FAXで問い合わせ。
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-4 須田町駐車場ビル3F 5号
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郵便振替口座番号 00130−7−77074 フィンレージの会



不妊 --いま何が行なわれているのか
レナーテ・クライン編 「フィンレージの会」訳 晶文社 ¥2718 1991

cover フィンレージの会がつくられるきっかけになった本。
オーストラリア、アメリカ、イギリス、ドイツなどで不妊治療を受けた女性や代理母になった女性の声を集め、生殖医療の実態を探る。原著は1989年に書かれたもので、バックグランウンドは80年代の不妊治療ということになるが、この本が紹介された当時は、日本はまだ今のように治療そのものがポピュラーではなかっため注目を浴びた。
フェミニズムの視点から不妊を語った本として、今でも読みごたえがある。






講座 人間と環境 第5巻『出産前後の環境 --からだ・文化・近代医療』
吉村典子 編 昭和堂 ¥2500 1999

cover 現代の医療化した出産をめぐる文化的な背景を、文化人類学、医療人類学、助産師、医師などの立場から語る。
不妊に関する項目は柘植あづみ氏の「医師の論理と患者の論理 --生殖医療から考える『医療環境』と『文化・社会的な環境』」。
リプロダクティブ・ヘルスに関しては甲斐克則氏が「『出産』するからだを法律はどのように支えてきたか」を書いている。子産み、子育てはプライベートな問題であると同時に、社会的な側面をもつ出来事でもあり、いったいだれのための出産なのかを問いかける。






女性と出生前検査 --安心という名の幻想
カレン・ローゼンバーグ、エリザベス・トムソン 編 堀内成子、飯沼和三 監訳
日本アクセル・シュプリンガー出版 ¥2718 1996 

cover 直接不妊とは関係はないけれど、出生前検査は不妊治療の末に授かった子を検査するかどうかという問題を含め、不妊とは身近な問題だ。出生前に胎児の様子がわかるようになったことは福音であるという見方もある一方で、医療技術が進んだおかがで、かつては知らずに悩まなかったことを、現代の女性たちは自分のからだをはって検査し、悩む結果にもなっている。
出生前検査の普及は、障害をもつ人々への差別を助長する風潮になるのではないかとの指摘もある。
先端医療技術の恩恵とその問題を、アメリカの女性研究者たちが語る。





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