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babycom「親と子どもの本棚」



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かいじゅうたちのいるところ

モ−リス・センダック作 じんぐうてるお訳 冨山房 ¥1,470-

独身の頃、一人旅に出かける時は、出発したすぐの時間が楽しかった。私はたいてい、予定をあまり考えずに出かけたから、これからの成り行きに胸がわくわくしたものだ。でも、家庭を持ってからは、それがどこか違ってきた。疲れきった子どもをひざの上に乗せ、夫ととりとめのない話をしながら、旅に出て一番楽しいのは、家に帰ることではなかったかと、ふと思う。

私が一番好きなのは、お母さんに寝室に放りこまれたあと、かいじゅうたちのいる空想の世界で思う存分遊んだマックスが、急に淋しくなり、やさしいだれかさんのところにかえりたくなった・・・という、その表情。
それは、子ども時代のあの瞬間に似ている。
友達と外を駆けずり回って、くたくたに疲れた時、        夕暮れの中、家々から漂ってくる晩ご飯のにおい。
急に思い出すお母さんの顔と、ペコペコのおなか。

帰ってくるあたたかいひざの上があるから、子どもは安心して空想の世界を行ったり来たりできるのかな。

空想の世界から帰って来たマックス。
お母さんが持ってきてくれてた晩ご飯は、まだほかほかとあたたかかった。「な−んだ、ほんの少しの間の夢だったのか」と思いたければそれもよし。問題なのは、窓から見える月の形。 マックスが過ごした時間と空間は、再びナゾにみちたものになる。

  怖そうで、怖くないかいじゅう
  強くて、強くない子ども
  流れているような、いないような時間
この本のワカラナイ世界は、空想好きな子どものそばにあるようで、読めば読むほど、とりこになるらしい。  1才の頃から、気づけばかいじゅうおどりをしていた息子。今では私が叱ると、「おまえをたべちゃうぞ−」と、マックスのセリフでやり返してくれる。

・・・ヤマハビデオライブラリ−から、ビデオも出ています。

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