babycom 親と子どもの本棚

親子でいっしょに楽しめる絵本、想像力を高める絵本、読み聞かせ本など、いつまでもこころに残る本をセレクト。

babycom ehon collection

】【】【】【】【】【
】【】【

かいじゅうたちのいるところ
独身の頃、一人旅に出かける時は、出発したすぐの時間が楽しかった。私はたいてい、予定をあまり考えずに出かけたから、これからの成り行きに胸がわくわくしたものだ。でも、家庭を持ってからは、それがどこか違ってきた。疲れきった子どもをひざの上に乗せ、夫ととりとめのない話をしながら、旅に出て一番楽しいのは、家に帰ることではなかったかと、ふと思う。

私が一番好きなのは、お母さんに寝室に放りこまれたあと、かいじゅうたちのいる空想の世界で思う存分遊んだマックスが、急に淋しくなり、やさしいだれかさんのところにかえりたくなった・・・という、その表情。
それは、子ども時代のあの瞬間に似ている。
友達と外を駆けずり回って、くたくたに疲れた時、夕暮れの中、家々から漂ってくる晩ご飯のにおい。
急に思い出すお母さんの顔と、ペコペコのおなか。

帰ってくるあたたかいひざの上があるから、子どもは安心して空想の世界を行ったり来たりできるのかな。

空想の世界から帰って来たマックス。
お母さんが持ってきてくれてた晩ご飯は、まだほかほかとあたたかかった。「な−んだ、ほんの少しの間の夢だったのか」と思いたければそれもよし。問題なのは、窓から見える月の形。 マックスが過ごした時間と空間は、再びナゾにみちたものになる。

  怖そうで、怖くないかいじゅう
  強くて、強くない子ども
  流れているような、いないような時間

この本のワカラナイ世界は、空想好きな子どものそばにあるようで、読めば読むほど、とりこになるらしい。
 1才の頃から、気づけばかいじゅうおどりをしていた息子。今では私が叱ると、「おまえをたべちゃうぞ−」と、マックスのセリフでやり返してくれる。

・・・ヤマハビデオライブラリ−から、ビデオも出ています。

(文;森 ひろえ)

かいじゅうたちのいるところ


親と子どもの本棚 INDEX

ファーストブック選び 5つのポイント

おはようからおやすみまでの本

食いしんぼうのための本

地球を感じる絵本

babycomセレクト絵本一覧


babycom おすすめ記事
babycom Site
保育園情報-babycombabycom 保育園情報

保育園に入るために。babycomの保育園情報では、頑張っているワーキングマザーのための保育園への入園にかかわる情報を提供しています。


babycom おすすめコンテンツ

※babycom(ベビーコム)のすべての情報の無断掲載、転載は禁止いたします。Contents Copyright © babycom 1996-

TOP▲