Community Back Number
掲載:2007年11月4日〜2008年3月09日
科学報告書
 8月末から始まった新しいコラム「環境と健康に関する科学報告書を読み解く」では、普段私たちが目にする機会のあまりない「科学報告書」のなかから、毎日の生活や出産・子育てに深く関わる問題を選び、その要点を分かりやすく紹介しています。

 たとえば、地球温暖化や電磁波の問題など、私たちの身の回りで起こっているさまざまな環境問題。気温の上昇や異常気象の増加、大気汚染、もしくは過剰な電磁波による体調不良など、私たちが日常生活のなかで感じる環境の変化は、実はグローバルな問題として世界中のあちこちで同時多発的に起こっているのです。

 太陽、海、水、大気は世界中どこでもつながっています。環境問題に国境はありません。そのため、WHO(世界保健機構)、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)などの国際的な機関では、環境や健康に関する調査研究が活発に行われ、多くの科学的な報告書が発表されています。いずれも、膨大な文献と研究成果をもとにまとめられたもので、文字数も多く高度で専門的な内容です。すべてが日本語に訳されているわけではないので、一般の人が読み込むにはかなりハードルが高いと言えます。

 そこでこのコラムでは、最近になって発表された、環境と健康に関する重要な報告書のいくつかを取り上げ、NPO法人「市民科学研究室」の上田昌文さんが、その要点をわかりやすくまとめて解説、読み解きのポイントを紹介しています。一歩踏み込んで環境問題を知りたい人のためのコラムです。
 この機会に科学報告書にぜひ触れてみてください。

電磁波対策が始まった
●WHO『環境保健基準』第238巻「超低周波磁界」

子どもを化学物質から守りたい
●WHO『環境保健基準』第237巻
 「化学物質暴露に関連した子どもの健康リスク評価の原則」


子どもたちのために40%の節水を
●『節水に関する欧州委員会報告書』

また、コラムと同時に始まったeco特集「環境危機で変わる子ども生活」も合わせてアクセスしてみてください。babycom世代のだれもが直面している環境問題と、温暖化時代のライフスタイルについて考えていきます。

環境危機で変る子どもの生活

関連コンテンツ

環境危機で変る子どもの生活
2008年から京都議定書の約束期間が始まり、新聞やテレビ、インターネットなどで地球温暖化に関する情報や、CO2削減活動のアピールをよく目にします。この連載でも、温暖化によって子どもたちの生活がどのように変化するのかを、さまざまな視点から紹介してきました。大人でも理解するのが難しい地球温暖化の問題。これを、どのように子どもに伝えていけばいいのでしょうか。

babycom おすすめ関連コンテンツ


TOP▲