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<< 環境危機で変わる子どもの生活 TOP 第5回:温暖化時代を生きる子どもたちのためにあなたはどんな未来を選びますか?-1 |
![]() 2008年から京都議定書の約束期間が始まり、新聞やテレビ、インターネットなどで地球温暖化に関する情報や、CO2削減活動のアピールをよく目にします。この連載でも、温暖化によって子どもたちの生活がどのように変化するのかを、さまざまな視点から紹介してきました。 大人でも理解するのが難しい地球温暖化の問題。これを、どのように子どもに伝えていけばいいのでしょうか。 夏の猛暑や、咲くべきでない時に花が咲いたり……と、確かに今、わたしたちを取り巻く環境は大きく変化しています。「身の回りで起きていることに目を配り、“子どもたちにこんな未来を残したい”と希望を持って毎日を生きることが、いちばんの温暖化対策ではないか」と、全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)事務局長の高木宏明さんは話します。 ●「電磁波の健康への影響/地球温暖化について」アンケート結果報告書 |
PART1 子どもたちに伝えたい、温暖化の話 ●「環境教育」は、 まずは身近で起きていることへの気づきから ●最近、ちょっとおかしいと思うことを書いてみよう ●JCCCAで温暖化の世界をイメージしてみよう | >>次のページへ.......................... PART2 未来は自分で選ぶことができる ●あなたはどんな未来を選びますか? IPCCの4つのシナリオ ●暮らしをコンパクトにして、よい循環をつくり出す ●「最初の一歩」を踏み出そう |
「過去100年間で、地球の温度が0.74℃上昇。日本では約1℃、東京では約3℃も上がっている」「日本は2008年から2012年までの間に、1990年に比べてCO2の排出量を6%削減しなければならない」……。 巷には、地球温暖化問題についてのさまざまな情報やデータがあふれています。環境省の勧める国民運動「1人、1日、1kg CO2削減」や「チームマイナス6%」もにわかに活気を帯び、買い物でのエコバッグの利用や、エコドライビングなどがブームになりつつあります。「環境教育」を積極的に取り入れる学校も増えているといいます。 「地球温暖化の問題をデータや概念で伝えようとしても、子どもたちばかりでなく大人でさえもなかなかピンとこないものです。環境教育やCO2削減行動にしても、声高に主張したり、ただやみくもに知識を伝えるのではなく、日々の暮らしのなかで楽しみながら実践していくのが、いちばんの環境教育では」。こう話すのは、全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)事務局長の高木宏明さんです。 南半球の島嶼部が水没の危機に瀕している、北極では氷河が溶けてシロクマの住み処が失われつつあるなどのニュースは、確かに大きなインパクトがあります。グローバルな視野から温暖化問題を伝えるのは大切なことではありますが、子どもたちがそれを実生活と結びつけるのは、少し難しいかもしれません。 「昨年の暖冬、猛暑など、特にこの数年で目に見える変化が起こっているのは確かです。小学校高学年以上ならば、桜の咲く時期や道ばたに落ちているセミの抜け殻などから、身近な自然の変化を感じる力があるのです」と、高木さんはいいます。
・私の時は、桜が咲いたら1年生。妹は、桜が散ったら1年生。 ・家の前の田んぼのアマガエルが減った。 ・夏なのにウグイスが鳴いていた。 ・秋にタンポポが咲いていた。 ・春なのにモミジが紅葉していた。 ・私は寒いところに住んでいるが、朝起きて顔を洗う時に蛇口の水が凍らなくなった。
これは、JCCCAの運営する環境学習施設「ストップおんだん館」にある、子どもたちの「気づきのノート」の一部です。 気候変動をより長い時間軸で実感している大人やお年寄りの話を聞き、子どもが今、自分で体験していることと結びつける。外に出て、街路樹や公園の植え込み、お店のディスプレイなどから、季節の変化を感じたり、何か異常を発見する。そうすることで、地球温暖化問題を身近に、自分の生活に即して考えることができるのではないでしょうか。 「環境教育は、知識を植付けるよりも、子どもの遊び上手な面を生かすほうが効果的だと思います。身近な自然から何かを発想するおもしろさを身に付ければ、自然と行動も変わってくるはずです」(高木さん)
JCCCAでは、地球温暖化に関するさまざまな情報を国内外から集め、図表や写真、環境学習プログラム、掲示用のパネルなどをホームページ上で公開し、誰でも自由にダウンロードできるようにしています。また、独自に環境学習のプログラムをつくり、貸し出し等も行っています。「ストップおんだん館」(東京都港区麻布台)では、地球温暖化関係の書籍や論文等を閲覧できるほか、ユニークな展示やプログラム、さまざまな体験型の学習ツールを用意しています。 「ストップおんだん館」のなかでいちばん人気の展示は、3つのトートバッグに入った謎の物体。片手で楽々持ち上げられるものもあれば、大人の男性が全力を出してどうにか持ち上がるほど重いものも。それぞれ、アメリカ人、日本人、中国人が一人あたり1日に出すCO2の重量を表しています。
「子どもたちへの環境教育のツールや、地域でエコ活動をしたい時、何かをやってみたい! という時に、ぜひJCCCAを利用してほしい」と、高木さんは話します。 |
![]() 環境危機で変わる子どもの生活 TOP 高木宏明(たかぎ・ひろあき)さん ![]() 全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)事務局長 1974年に(旧)環境庁に入庁。愛知県、(旧)厚生省、(旧)通産省工業技術院、(旧)自治省関係団体、OECD日本政府代表部(パリ)などを経て、環境庁の広報室長を務める。その後、国連大学高等研究所客員フェロー、アジア太平洋地球変動研究ネットワーク事務局長などを経て、国立環境研究所へ。2004年より現職。 ☆JCCCA(ジャッカ:全国地球温暖化防止活動推進センター) 「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、環境省によって指定を受けた法人。地球温暖化対策に関する普及啓発、全国の都道府県に設置されている地球温暖化防止活動推進センターの支援や、地球温暖化に関する情報を集めたり、活動のツール等を提供している。また、地球温暖化に関する環境学習施設「ストップおんだん館」(東京都港区)を運営している。 ![]()
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