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| <<ちきゅうの食卓 TOPに戻る ●シリーズ5:伝えたい、豊かな自然環境と食文化-2.毎日の食卓こそが食育の場 |
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![]() 私たちは日々の暮らしの中で、いかに食生活を送り、子どもたちに伝えていけばいいのでしょうか。妊娠を考えている、妊娠中である、そしてまさに子育てまっただ中のbabycom世代が豊かな食生活を未来の子どもたちに伝えるためのヒントを、金子さんに教わりました。 毎日の食卓が子どもの五感を育む 子どもは、実は大人よりも鋭敏な味覚を持っていること、ご存知ですか? 味を感じる「味蕾(みらい)」の形成のピークは胎児期から新生児期で、成長にしたがって減少していきます。人間は、6歳くらいまでには基本的な味覚が形成されるといいます。「五味(甘味、塩味、苦味、酸味、辛味)+うま味」という言葉がありますが、3歳ぐらいからはいろいろな味の経験をさせて、味覚を広げてあげるとよいと考えられています。
また、毎日の食事は子どもの五感を引き出すことにも力を発揮します。舌でさまざまな味を感じる「味覚」、彩りや形など見た目で美味しさを感じる「視覚」、料理の美味しそうな香り、あるいは食べない方がよい不快なにおいなどを感じとる「嗅覚」、野菜をリズミカルに刻む音、咀嚼の音などを感じる「聴覚」、そして食材にふれる感触、口の中に入ってきた食べものが舌や頬の内側を通る感覚、喉越しなどを感じる「触覚」……。日々の食事には、子どもの感覚を豊かにするヒントがたくさん詰まっているのです。 食とは、環境と多様な文化そのもの お正月、自分でおせち料理をつくったことがある人は、どのくらいいるでしょうか。もしかしたら、若い世代は、親がつくったおせちすら食べたことがないという人もいるかもしれません。 日本には、お正月のおせち料理、七草がゆ、節分の恵方巻き、桃の節句に端午の節句、お月見団子、冬至に食べる小豆かぼちゃなど、実にさまざまな行事食があります。また、地域によってさまざまな風土食や在来野菜、伝統食の文化があり、季節の行事とともに今なお大切に受け継がれている風習があります。 「日本ほど、四季がはっきりしていて、食材が豊かな国はありません。日本の食が、多様な文化をつくり出しているのです。これからの国際化の時代に、自国の食文化を知ることはますます重要になります」。こう金子さんは断言します。 ほかにも、日本には「食器」という素晴らしい文化があります。例えば、塗りのお椀に直接唇をつけておつゆをいただくのは、世界でも日本くらいではないでしょうか。また、箸を使ってお料理をいただく、陶器や磁器、漆器といった器のぬくもりで美味しさを感じるのは、日本人ならではと言えます。割れないから、便利だからといって、紙コップやプラスチックの器で赤ちゃんの舌に食事を運ぶのは、何だかもったいない気がしませんか。 「子どもは放っておいても勝手に育つ、というものではありません。手塩にかけた分だけ、五感が、味覚が発達していきます」(金子さん) 食育とは、単に栄養バランスのとれたレシピや安全な食材の選び方を伝えることにとどまらず、日本の豊かな自然環境と文化を伝えていく、広い概念だということがわかります。その礎になり、その家庭の文化をつくっていくのが、毎日の食卓と言えるのではないでしょうか。 babycom親と子の食生活アンケート babycomでは2008年8〜9月に、「親と子の食生活アンケート」を行いました。主に20代後半から40代の子育て世代の女性が回答者で、「一日に何食食べるか」「毎日の食事の時間帯は?」「週に何日ぐらい家族全員が揃って家で夕食を食べますか?」などの生活習慣から、「食品を購入する際に気をつけていること」「食の安全についてどのように感じていますか?」「食生活に関して何かこだわっていること、活動していることは?」といった食に対する価値観に関するないようまで、13の質問を行いました。 アンケート結果からは、90%以上が「毎日3食食べる」(親子とも)と答えたものの、家族全員が揃って夕食を食べるのは「週1〜2回」「ほとんどない」という家庭が半数以上を占め、「ほぼ毎日食べる」の約30%を大きく上回りました。お母さん自身が働いているため夕食の調理の時間があまりとれず、夕食時間が遅くなってしまったり、加工食品や出来合いのお総菜が多くなってしまうこと、家族揃っての夕食回数を増やしたいもののパートナーの仕事が忙しいため難しいことにジレンマを感じている人が多いようです。 献立を考えたり、料理をする時に気をつけていることは、「栄養のバランス」が最も多く約90%、「なるべく旬のものを採り入れる」が70%程度でした。また、「食の安全」に対しては、程度の大小はあれども90%以上の人が「不安を感じている」と回答。正しい情報を得る手段がない、虚偽の表示に対する不信感、農薬の乱用や食の工業化の影響による地球環境への不安が挙げられました。 そんな状況のなかでも、自分たちでできることから始めているという声が多く聞かれました。その一例をご紹介します。 ・地元の産直に足を運んで農家の人から直接野菜を買う。 ・食品の宅配を利用してなるべく安全なものを採り入れるようにしている。 ・料理は化学調味料を使わず、なるべく薄味にして素材の味を引き出すようにしている。 ・ほぼ1カ月分の献立を決めて食材を使い切る工夫をしている。 ・野菜を多く使う副菜づくりと、お米をメインの主食にする。 ・ベランダ菜園や市民菜園で子どもたちと一緒に野菜をつくっている。 ……など。子どもたちが安心して食べられるものを与えたい、なるべく家族で食卓を囲みたい、という思いが共通していることがわかります。 ![]() >>前のページに戻る 1. 田んぼで学ぶ食の多様性 「ちきゅうの食卓」TOPに戻る シリーズ1 地産地消で地球にやさしい食スタイル シリーズ2 その食べもの捨てないで! フードロスを考える シリーズ3 食品ラベルから始めるエコライフ―地球にやさしい食品選びのコツ シリーズ4 「もったいない」のセンスで考える-世界と食のこと |
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