赤ちゃんをアレルギーから守るハウスキーピング術

自分でつくる!赤ちゃんすくすく環境

第1回

赤ちゃんをアレルギーから守る
ハウスキーピング術【2】

取材協力/植竹篤志さん(積水化学工業株式会社 住宅技術研究所)・木俣肇先生(守口敬任会病院アレルギー科部長)

赤ちゃんのアレルギーの予防には掃除が一番!

ダニを効果的に除去する掃除のコツとは?

ダニ数、最凶はカーペットや畳の“重ね使い”



ダニが多く生息する場所から掃除をスタート

ダニを効果的に除去するためには、掃除の仕方にコツがある、とセキスイハイム住宅技術研究所の植竹篤志さんは言います。

「ダニが多く生息しているところをまずは把握することです。寝具、布張りの椅子やソファ、クッション、ぬいぐるみなど、人が多く触れるところにダニも多い。また、カーテンや窓枠、本棚などのほこりが溜まりやすいところにも多く生息しています。
掃除はまずはこうした場所からはじめること。そうすると、とりきれなかったほこりやダニが空気中に舞い上がります。空中に浮遊した埃、ダニは30分から1時間程度で床に落ちるといわれています。それが床に落ちたところでまた掃除機や拭き掃除をかける。床は最後、がポイントです」


最後の床は、排気を出さないタイプの掃除機で

はたきで家中をはたいてから、ほうきで床を掃く、という昔ながらの掃除法は有効なダニ対策だったよう。今の家庭では掃除機を使うのが大多数だと思われますが
「できれば排気を戸外に出すセントラルクリーナーが理想的。建物にビルトインされているから掃除機を持ち歩かなくてもいいので、おっくうに感じず掃除もまめになりやすくなります。もしくは排気を出さないタイプの掃除機を使ってください」
と植竹さん。

せっかく埃を床に落としても、掃除機の排気で埃を巻き上げ、家のなかにハウスダストを撒き散らしては元の木阿弥ということです。現在販売されている掃除機の大半はダニは再放出されないものと思われますが、念のために確認を。掃除機をかける前に埃をたてないように拭き掃除をするのも効果的といわれています。
また、ダニを減らすのに有効な掃除回数は少なくとも3日に一回以上というデータがあります。従って、1週間に2回は掃除をするよう心がけると良いでしょう。ダニの繁殖の機会を奪って増殖させないように、継続的に掃除をすると効果的です。


ダニ対策

ダニが好む生息場所はそれぞれの家で多い少ないがあり、掃除にかける労力もずいぶんと違いが出ることでしょう。生まれたばかりの赤ちゃんをかかえてはなかなかこまめに掃除もできないもの。また、ワーキングママや掃除は苦手、という人ほど室内の装飾品や布製の家具を少なくしておくことを心がけるのが、掃除を楽にする近道だといえます。出産前に布製のクッションやぬいぐるみ、椅子やソファなどは思い切って片付ける、というのもダニ対策には有効。畳は防ダニ効果のあるものに変えるといいでしょう。


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