自分でつくる赤ちゃんすくすく環境

自分でつくる!赤ちゃんすくすく環境

第1回

赤ちゃんをアレルギーから守る
ハウスキーピング術【3】

取材協力/植竹篤志さん(積水化学工業株式会社 住宅技術研究所)・木俣肇先生(守口敬任会病院アレルギー科部長)

赤ちゃんのアレルギーの予防には掃除が一番!

ダニを効果的に除去する掃除のコツとは?

ダニ数、最凶はカーペットや畳の“重ね使い”



赤ちゃんの部屋はフローリングが理想

「みなさんが一番気になる部分のひとつは床でしょうね。床も素材によってダニの生息数が大きく違います。やはり、カーペットや畳はフローリングと比べても格段に多い。カーペット1平方メートルあたりに、フローリングに比べおよそ10〜30倍のダニが生息していると考えられます(グラフ)」とセキスイハイム住宅技術研究所の植竹さん。

カーペットのダニの数

床材別の1㎡当たりのダニ数とダニアレルゲン量
出典:「空気室内汚染のメカニズム」池田耕一著 鹿島出版会
図注釈:畳、絨毯、板別の1平方メートル当りの総ダニ数、ヒョウダニ数とヒョウダニアレルゲン量
本文の説明:ダニアレルゲンの主要発生減としてはヒョウダニが好んで生息する場所、畳や、カーペットの中、布団の中などでこれらがアレルゲンの室内における主要な発生源となる。カーペットはダニが好んですむため、ダニ数、アレルゲン量が多く、アレルギー患者を持つ家の絨毯の撤去が医者や保健師などの人々によって指示されるゆえんである。


ダニの繁殖の面から、赤ちゃんが多くすごす部屋はできればフローリングが理想的ということ。無理なら床に直接寝かせることは避けるようにしたほうがよさそうです。どうしてもカーペットという場合は、取り外しができるように部分的に敷き、時折洗濯をすると良いでしょう。ダニのアレルゲンは水溶性なので、洗濯をすると効果的に低減させることができます。

なお、厚生労働省が定めるフローリングの安全基準値は1平方メートル当たり5ナノグラムです。フローリングにしたから安心というわけではなく、床の埃、ダニは歩行などの行為により舞い上がるため、やはり掃除が肝心と考えるべきです。

「室内の方位もダニの環境に影響しています。南向き室内の床よりも、北向き室内の床のほうがダニは多くなるのです。日当たりのよい、フローリングの部屋が赤ちゃんにはやさしい環境ということです。
最もダニが多くなる床の環境は、畳の上にカーペットを敷く、カーペットの上にさらにマットを敷くなどといったいわゆる“重ね使い”。暗くて暖かく、湿度も多いといった、ダニが大好きな環境をつくることになり、通常の何倍もの数に増殖するので注意してください」と植竹さん。


掃除のときは、窓を2箇所以上あけて、舞い上がったダニやほこりを含む空気を入れ替えることもお忘れなく。
寒い冬場や窓を開けられない環境にいる場合は、掃除後の一時間は空気清浄機を回しておきましょう。

ダニ対策に効果的な掃除のポイント

ダニ対策に効果的な掃除のポイント

1 ダニの生息ポイントからスタート
  床は最後に
2 掃除の回数は最低でも3日に一度
3 掃除後は1時間以上の換気を


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