ダニ対策の要、最も効果的なふとんのお手入れ法

自分でつくる!赤ちゃんすくすく環境

第2回

ダニ対策の要は寝室!
最も効果的なふとんのお手入れ法【1】

取材協力/植竹篤志さん(積水化学工業株式会社 住宅技術研究所)2005年6月掲載・2017年11月再編集(専門家のプロフィールは取材当時

最も効果的なふとんのお手入れ法

ダニ対策グッズを上手に利用しよう

押入れの中でダニが5倍!季節の寝具の換えどきに注意



アレルゲンの温床、ふとんは一番こまめにお掃除を

シリーズ1回目では、赤ちゃんをアレルゲンから守るための対策法として、室内でダニが多く生息する場所を押さえ、順序良く掃除をすることが効果的であることがわかりました。そこで、ダニの生息場所のひとつとしてあげられたものに、寝具があります。この寝具こそ、最も注意が必要だとセキスイハイム住宅技術研究所の植竹篤志さんは指摘します。

ふとんは叩かないで、掃除機で吸引

「ふとんこそ、アレルゲンの温床。ほこりが溜まりやすく、人が長時間、直接接触することでダニにとっては最も好ましい環境が整っているのです。横になるところですから、口や鼻がふとんと近いこともあって、直接アレルゲンを吸入しやすくなります。布団の手入れをしていないと、寝返りの時に埃などが舞い上がり、長時間吸入してしまう恐れがあると言われています」と植竹さん。

ふとんこそ、アレルゲンの温床

一般に梅雨から秋までは最もダニが多くなる時期で、特に注意が必要になります。湿度が高まる夜は、ダニの活動が活発になるとき。ふとんの奥にいるダニも表層部へ現れ、最も数が多くなる時間帯は明け方だそう。喘息の子どもが激しく咳き込む時間帯と、ダニが多い時間帯がリンクしていることが気になります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、一日の大半を寝具の上で過ごしますから、さらに心配はつのります。どう対策をとればよいのでしょうか?

「ふとんをよく日にあてて乾燥させたら、時間をかけて裏表に掃除機をかけること。日に当てただけではダニは減りません。布団の中にもぐったり、裏側に移動するとも言われています。湿気がなくなるのは良いことですが、アレルゲンであるダニの死骸、かけらや糞もそのまま残ります。除去するには吸い取るしかないのです。敷ふとんや厚手の掛けふとん、ベッドのマットレスはしっかりと掃除機をかけること。1平方メートルあたり20秒くらいの時間をかけておこなってください。このとき、人の寝ている中央部だけでなく、やや離れている周辺部も重点的に。そこがダニの多いポイントと言われています。 また、アレルゲンは除去するだけでなく、発生させないことも必要です。そのためには除湿機などを用いて湿度を低減させるのも、アレルゲンの発生を抑えるという意味で効果的と考えられます」。

ちなみに、布団干しの際にパンパンとほこりを叩き出すことはダニ対策にはなりません。布団をたたくとかえって埃の量が増えるというデータもあるくらいです。そのうえ、ダニの死骸が粉砕されて細かくなり、より舞い上がりやすく、身体に吸収されやすくなってしまうというデメリットも。ダニはあくまで掃除機で吸い取るのが有効です。布団用の吸引口が市販されているので利用すると良いでしょう。


赤ちゃんすくすくハウス あわせて読みたい

妊娠中から始められる漢方的アレルギー予防法
邱紅梅(きゅう・こうばい)先生




自分でつくる!赤ちゃんすくすく環境

自分でつくる!赤ちゃんすくすく環境インデックス

赤ちゃんをアレルギーから守る
 ハウスキーピング術

ダニ対策の要は寝室!
 最も効果的なふとんのお手入れ法

0歳児の死因トップ、
 家庭内での誤飲を防ぐテクニック

転落・転倒・やけどを起こさない、
 家の中の危険度チェック

週末で完了!カンタン&安全DIYのすすめ

暑がり寒がり赤ちゃんとの、夏のおつきあい法
 赤ちゃんと冷房について

暑がり寒がり赤ちゃんとの、冬のおつきあい法
 赤ちゃんと暖房について


babycom おすすめ記事
babycom Site
子どものための快適な室内の空気環境子どものための快適な室内の空気環境

赤ちゃんや子どもが一日の多くを過ごす家の中、だから考えたい子どものための快適な室内の空気のこと。


babycom 関連情報

子育てハウス

子育てハウス

赤ちゃんにとって安心で安全な家..... 子育てにやさしい家とは?子育てにかかわる家の中の問題点を探り、その解決法を紹介。


ワーキングマザーの自然食計画

自然食計画-babycom

自然食は素材の持ち味を活かし、手を加えないシンプルな料理。 働くママたちにも簡単に始められる「自然食」を!


TOP▲