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第2回 ダニ対策の要は寝室!
    最も効果的な布団のお手入れ法は?


2005年6〜7月掲載
取材協力:植竹篤志 さん 積水化学工業 株式会社
     住宅事業部 住宅技術研究所
     邱 紅梅 先生(中医師)



漢方的アレルギー予防法

取材協力&情報提供:邱紅梅(きゅう・こうばい)先生



これから生まれる赤ちゃんに、アトピーや喘息などのアレルギーで苦しまないようにしてあげたい。そう思うお母さんは多いでしょう。自分自身がアレルギー体質である場合には、赤ちゃんにもその体質が遺伝しないかとても心配になるもの。そこで、妊娠時期にできるアレルギーの予防について、中医師の邱紅梅先生に伺いました。

「漢方では『胎教』という言葉があります。一般に日本で使われている意味とは少し違って、胎児をよりよく養うための教育、という意です。中国の家庭では親から子へ、妊娠時期の過ごし方によって赤ちゃんの健康が左右されること、元気な赤ちゃんを産むための養生法を伝えてきたのです。
今回は、そういった漢方的な考えから生まれた、妊娠時期からできる赤ちゃんのアレルギー予防法をいくつか紹介しましょう。

漢方では、アトピーや喘息などを発症するのは、呼吸器や腸の粘膜、皮膚の抵抗力が弱まり、アレルゲンから体を守れなくなることが原因とみます。この抵抗力のことを『衛気』といいます。衛気はアレルギーやカゼ、インフルエンザの原因が身体のなかに侵入することを防いだり、皮膚や筋肉を温めたりする役割を持っていますこの衛気を養うためには、胃腸の粘膜を強化するための食生活の改善が必須です。胃腸の粘膜を強化することで、アレルギーに対する免疫力、防衛力を養うというわけです。
漢方的に考える衛気が養われる食生活とは、旬の食材をなるべく多種類、少しずつ食べることを基本に、刺激の強いもの、冷たいもの、生ものは避けること。特におさしみや生卵、タルタルステーキなどの生のたんぱく質は避けてください。また、過剰な油分、糖分も胃腸には負担となるので最小限に。妊娠中は、身体によいからという思いやつわりの影響で、単品を過剰にとりすぎることがあります。くるみが身体によいからと、妊娠中に食べ続けていたことから、生まれた赤ちゃんがくるみアレルギーになった、という例もありました。良いといわれているものも、過剰に食べ過ぎないこと。バランスよく多種類のものを食べることが大切です。

もともとアレルギー体質のお母さんの場合は、妊娠中に悪化する傾向があります。妊娠中は精神的に不安定になりやすいこと、抗アレルギー剤やステロイドの使用を中止することも関係しています。この場合は、かゆみの原因である身体の中にたまった熱、『熱邪』を取り除くことで対応します。『清熱解毒』の効果をもつ漢方薬やお茶、食事で症状をコントロールします。
よく使われる漢方薬はヨクイニン(はとむぎ)、金銀花(すいかずら)など、もともと食品だから安心して服用できるもの。症状が複雑な人は、これに他の漢方薬を組み合わせることもあります。

自宅でできる手軽な方法は、清熱効果のあるお茶を飲むことです。
はとむぎ、びわ葉、どくだみ、よもぎ、菊花、カモミールなどに清熱効果があります。ただし、冷たくすると胃腸が冷えますから、ホット、もしくは常温で飲んでください。
残った茶殻は入浴剤としても使えます。ひとつかみくらいの茶葉を5分煮出して茶葉ごと湯船に加えます。もしくは、煮出した液をボディローションとして使っても効果的です」。
※写真は【菊花】

赤ちゃんへの影響を心配して、妊娠をきっかけにステロイド軟こうの使用を無理に中止し、ひどいリバウンドを起こすお母さんも多いとか。邱先生の薬局では、その場合は無理に中止せずに食事の改善やお茶、漢方薬で症状を緩和させ、薬の量を徐々に減らしてゆく方向へ持ってゆくそうです。漢方で解毒しながら、症状を安定させれば精神的な負担も軽くすることができます。
一番理想的なのは「妊娠を考えたときから、自分自身のアレルギー対策やステロイドの離脱を始めること」と邱先生はいいます。というのも、漢方的養生を説く本には「妊娠中の嫁はわがままにさせておけ」と記してあるくらい、妊娠中は心を穏やかに保つことが大切と考えられているから。抗アレルギー剤やステロイドを突然にやめることで起こるリバウンドは、妊娠中の母体に精神的、肉体的な負担を強いることに。それは、おなかのなかの赤ちゃんにとっても同じことです。
症状を緩和させ、精神が安定した状態でおなかのなかに赤ちゃんを迎え入れる。それが、漢方でできるアレルギー予防の威力を十分に発揮することにつながります。

次回は『生まれてすぐからできる漢方的アレルギー対策』です。


邱紅梅(きゅう・こうばい)先生プロフィール

中医師。1985年に北京中医薬大学卒業。同大学の専門外来で臨床経験を積んだのち、1990年に来日。
92年、東京学芸大学大学院生理・心理学修士学位取得。取得現在、東京・恵比寿の桑楡堂薬局にて漢方相談を行うかたわら、各地の講演会で講師を務め、中医学の普及活動を行っている。著書に「わかる中医学入門」(燎原)、「生理で診断 体質改善法」(家の光協会)などがある。


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