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お母さんと赤ちゃんの栄養学

乳児の栄養-3

赤ちゃんが4から5ヵ月になると、お乳だけでは栄養が不十分になります。エネルギーやたんぱく質、鉄や銅などのミネラルが特に不足しがちです。 また赤ちゃんの消化機能も発達して消化吸収の作用が増ます。

赤ちゃんのための栄養学

文:鈴木たね子(すずき たねこ)農学博士



1)離乳のスタートでは

この時期は栄養よりも食べることになれさせましょう。一日1回、一品、一さじの要領にします。
10倍がゆ; 米大さじ1杯を良く洗ってボールに入れ1/2カップの水を入れて2〜3時間つけておく。小さな土鍋か厚手の鍋に水ごと移し沸騰させる。沸騰したら弱火にして、とろとろと40分〜50分かけて炊きます。かき混ぜたり、ふたを取ったりせず(ふたはずらすだけ)に炊く。
炊き上がったら塩を少量いれ(ごく薄味が良い)スプーンで米粒をよくつぶします。
10倍がゆを一日一さじ食べさせ、7日程かけて3さじまでにします。残りはフリーザーバッグに移し冷凍保存します。
そのつど取り出して電子レンジで解凍します。
しかし5日位で使いきるようにしましょう。


2)離乳後7日めでは

10倍がゆが一日3さじになったら、このほかにかたゆで卵の黄身1/4個分を一さじ分として良くすり潰し、これをミルク(粉ミルクを指定の量のお湯でといたもの)または湯でのばしてプラスしましょう。
卵は必ずかたゆでにすること。
半熟ではアレルギーが心配になりますので。


3)離乳9〜10日めでは

パンがゆの作り方:
食パンのみみを取り4分の1枚を2センチ角に切り、鍋に牛乳50CC、砂糖小さじ1杯を加えた中に入れてて弱火でとろとろになるまで煮る。
10倍がゆ3さじ卵黄2さじになったころパンがゆ1さじをプラスします。
10倍がゆ4さじの日とパンがゆ4さじの日と交互にすると味が単調にならず赤ちゃんにとってもあきがこないでしょう。


4)離乳約2週めでは

10倍がゆ、パンがゆになれたら、野菜をすりつぶしとろとろにのばしたもの(野菜マッシュ)をあげてみましょう。野菜はニンジン、ダイコン、カボチャ、ジャガイモ、ホウレンソウなどがよいでしょう。
野菜マッシュのつくりかた:
ゆでた野菜の水を良くきり、すり鉢でなめらかになるまですりつぶします。この野菜のマッシュ10gを鍋にいれ牛乳またはミルク大さじ1/2ととも煮てのばします。
ダイコン、ホウレンソウ、カボチャ、カブなどはゆでて熱いうちにうらごし(少量なので茶こしで)します。
牛乳などでのばすときに、塩や砂糖でごくうすく味付けしてもよいでしょう。
最初は一種類の野菜で、日を追って野菜の種類をふやしてゆきます。与える量は最初は一さじから、30日で3〜5さじになるようにします。


5)10倍がゆ、パンがゆ、野菜マッシュになれたら

湯豆腐を小さじ1杯分を良くすりつぶして薄味に醤油を1滴たらしてあげてみてください。
離乳食は授乳直前の午前中のお腹がすいている時にしましょう。
ほしがらなかったり、いやがって口から出すときに無理をしないように根気よく粘り強くすすめましょう。
働いている忙しいお母さんにとって市販のベビーフードを利用する方法もあります。市販のベビーフードは、大変きびしい方法で衛生的に製造されておりますから、安心して使用できます。
毎回市販品ではお母さんの愛情がつたわりませんので、特に多忙な日にはとても助かります。


赤ちゃんのための栄養学

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