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妊娠中の食事 考え方とポイント

- 妊娠中とくに大切な栄養 -について


1.妊娠中の貧血予防
&貧血予防の献立のヒント


妊娠中の貧血を予防するには、鉄、銅、ビタミンC、葉酸、たんぱく質が必要な栄養素です。
体のなかの鉄は主にどこにあるかというと、2/3は赤い血色素として血液のなかに存在しています。
こわれた血色素はリサイクルされるのですが、妊娠中は胎児や胎盤の発育、母体の赤血球の増加のために、リサイクルだけではとても間に合いません。そのために貯蔵されている鉄が利用されます。丁度家計で、支出が増えて、貯金をおろして生活費にあてるようなもので、貯金が少ないと途端に困ってしまいます。
若いときから鉄の貯蓄に励んでおく必要がありますが、若い女性はダイエットに励んだり、食生活がみだれていたりで、鉄の欠乏による貧血が多くみられます。では、鉄だけを多くとっていれば、十分かというと、鉄を血液に運ぶのにタンパク質が必要です。肝臓に貯蔵されている鉄を使うのには銅が必要です。その他鉄の吸収をよくするためにビタミンC、赤血球を造るのに必要な葉酸やビタミンB12も必要です。


貧血予防の栄養素を多く含む食品

タンパク質肉、魚介類、卵、大豆 また、これらの加工品
魚類(特に血合い肉やまぐろの赤身、かつお)牛肉、レバー
緑黄色野菜 番茶煎茶の葉(侵出液には出てきません)、ひじき、あおのり、昆布、穀類、豆類
* 鉄の吸収は、魚肉や肉類などのヘム鉄といわれているものの方がよい。
かき、えび、かに、いか、たこ、小麦、米、そば、大豆、くり、アーモンド、くるみ
葉酸えだまめ、クレソン、たかな、だいこんの葉、、焼きのり(一般に野菜に多い)
ビタミンB12あゆ、いわし、いくら、たらこ、あさり、しじみ、畜肉には少なく一般に魚介に多い
ビタミンCパセリ、ブロッコリー、レモン、柿



魚介のカルパッチョ

日本料理ではマグロやイカはお刺身にして食べますが、貧血の予防にはもう少しく工夫が必要です。マグロのトロではない赤身とイカをお刺身用に切ったものを使います。マグロの赤身は鉄とたんぱく質が豊富です。イカはたんぱく質や銅が多く含まれています。これにオリーブオイル、ワインビネガー、塩、レモン汁で作ったドレッシングをかけます。最後にパセリのみじん切りをちらします。
グリーンサラダを添えます。ご飯かパン。デザートに季節の果物を食べましょう。

焼き鳥定食

とりレバーの焼き鳥。レバーには鉄、葉酸、ビタミンB12が豊富に含まれています。レバー料理を家庭で作るのは、かなり面倒ですが、既製品の焼き鳥を買えば簡単です。かぶとピーマンのサラダ(ビタミンCが豊富)。あさりのみそ汁(銅が多い)。ご飯 。 デザートに季節の果物を食べましょう。

(注意!)妊娠中で食欲がなく十分な食事がとれない場合は、鉄剤や鉄を含む栄養補助食品に頼ることになりますが、お茶、紅茶、コーヒーと一緒に飲まないことです。お茶などのタンニンと鉄が結合して鉄の吸収が悪くなります。


妊娠中の食事 考え方とポイント

1.貧血の予防&貧血予防の献立のヒント

2.赤ちゃんの先天異常「二分せきつい症」の予防

3.カルシウムの補給、カルシウムを多く含む食品

4.肥満予防のために


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