性感染症の基礎知識

妊娠のために知っておきたいからだのこと-4

性感染症の基礎知識

...........性感染症(STD)が若い人に急増中

...........おりものやかゆみに要注意


プレマタニティが気をつけたいことのひとつに、性感染症(STD)があります。
性感染症の中には、放っておくと妊娠しにくくなったり、出生時に赤ちゃんに感染してしまうものもあるので、「おかしいな」と思ったら早めにチェックを受けることが必要です。

結婚している人や、決まったパートナーがいる人の場合、「私には関係ないわ」と思いがちですが、2人で延々と菌をやりとりしているという可能性もありますので、油断は禁物。
特に、クラミジアは若い人に急増している病気のひとつ。性感染症は、案外身近な病気であることをきちんと認識しておきたいものです。


性感染症にかかっているかどうかのバロメータとなるのが、おりもの異常や陰部のかゆみです。

正常なおりものは、透明に近い白か薄いクリーム色で、ほぼ無臭。もちろん、個人差はありますので、多少の色や匂いがあっても異常とは限りませんが、あまりにも量が多かったり、おかしな色や悪臭がある場合には、婦人科でチェックしたほうがいいでしょう。

では、若い女性に増えている性感染症と、その症状について紹介しておきましょう。

▼クラミジア感染症

初期症状は水っぽいおりものだけ。進行するにつれて、下腹部痛や発熱などの症状が現れます。 完治する病気ですが、発見が遅れて子宮や卵管まで感染してしまうと、不妊の原因になることもあります。なお、妊婦が感染していると、出生時に産道感染する恐れがあるので、妊娠初期に検査と治療が行われます。

▼トリコモナス膣炎

黄色の膿のようなおりものと、外陰部のかゆみが特徴です。
トリコモナス原虫という寄生虫によって感染します。STDのひとつですが、プールなどで感染することも。
内服薬や座薬で治療しますが、再発しやすい病気なので、根気強い治療が必要です。

▼カンジダ膣炎

カッテージチーズ状の白いポロポロとしたおりものと、外陰部のかゆみが特徴。
カンジダ菌というカビによる感染で、セックス以外に、抵抗力が落ちているときや、抗生物質を続けて飲んでいるときにもかかりやすくなることがあります。抗真菌剤の座薬や塗り薬で治療します。

感染が分かったら、必ずパートナーにも診察を受けてもらうこと。性感染症の場合、どちらか片方だけが治療しても、セックスによって再び感染してしまいます。 なお、受診する科は、女性は婦人科男性は泌尿器科です。

関連情報: 東京都性感染症ナビ

プレマタニティのための産院選び あわせて読みたい
プレマタニティのための産院選び
初めての検診、産院選びチェックポイント、出産の場所


女性のからだと卵子のひみつ 卵子story Kindle版

卵子も歳をとる!知っているようで知らない自分のからだ、卵子のこと。 排卵、受精、妊娠…卵子の一生をマンガと挿絵で解説。 著作:babycom



プレマタニティ養生学

知っておきたいからだのことインデックス

これだけは知っておきたい、月経のしくみ

基礎体温でこんなことまで分かる

男性の体もきちんと知っておこう

性感染症の基礎知識

バースコントロールについて


妊娠・出産、母乳ワード101妊娠・出産・産後ワード101
知っておきたい!安産と楽しいマタニティライフに役立つ妊娠・出産用語集。



babycom おすすめ記事
babycom Site
妊娠準備のための健康術妊娠の準備「プレマタニティ養生学」

体がいま何を欲しているか、どんなことをすれば体が本当に気持ちよくなるか…と考える東洋医学は、そんなプレマタニティにぴったりの医学です。

オムロン 婦人用電子体温計

検温開始から温度の上がり方をリアルタイムに分析、5分後の体温を平均10秒で予測。くわえやすく正しく簡単に検温できる。


高齢出産&妊娠高齢出産という選択
ともするとリスクばかりが強調されがちですが、高齢出産でなければ得られない喜びやメリットもある。



babycom おすすめ関連コンテンツ



TOP▲