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不妊体験・不妊治療レポート
不妊を考える「ウノトリはやってくる?」


体験レポート・・・気持ちを話そう

hさん/サポートグループで知り合った人達と 結婚17年目

iさん/インターネットの書きこみに励まされた 福岡県

不妊の悩みを解消するには?
 赤城恵子さん(カウンセラー)

子どもを産むのはあたりまえのこと?
 鈴木良子さん(フィンレージの会会員)

役にたつ情報
 赤城恵子さん電話相談、フィンレージの会


不妊の方のメンタルケア

 不妊とは、はたして病気でしょうか。
子どもができにくい状態をさす『不妊』という言葉そのものは、疾病の名前ではありません。はっきりとした原因がわかっているときには、病名がつきますが、原因がはっきりわからないケースもあります。

 高齢出産VOICE には、がんばって治療を続ける人たちの投稿が目立ちます。心から応援しています。でも、がんばり続けてはれて妊娠する人もいますが、どんなにがんばってもコウノトリとめぐりあわない人もいます。事実、不妊治療を受けて妊娠する人の確立は30%程度という報告もあります。
長い治療の中で、心身共にくたびれ、侵襲を受けたと感じている人も少なくありません。妊娠すれば、赤ちゃんが生まれれば、そうした気持ちは帳消しになるはずとがんばっていても、そのときの気持ちは体験した人でなければわかりません。 

 不妊特集の第4回目は、『メンタル・ケア』です。からだの治療とともに、心のケアは同じように必要です。だれにも話せないことだから、よけに気持ちが晴れないこともあるでしょう。今回は、もっと不妊について語ろうと、カウンセリングの立場からと、自助グループの立場からお話していただきます。

 治療のことで頭がいっぱい。いつ終わるとも知れないこの状況をなんとかしたい。今の気持ちをだれかとシェアーしたい。VOICE の書き込みにも「仲間がいてよかった」「勇気をもらった」という書き込みがたくさん見られます。きっとわかりあえる人たちがいるはずだし、わかりあえれば少しは気持ちが楽になるかもしれません。
一方で、「女は産む性」という社会の一般的な認識が、不妊の女性たちを苦しめていることも浮き彫りになってきました。これについては、あまりにあたりまえ過ぎて、多くの人が深く考えてこなかったことです。

 今回、ご自身も不妊経験のあるおふたりの話の中に、「なんで子どもがほしいのだろう」「なんで子どもを産みたいのか」という疑問をとく鍵がつまっています。子どもをもつということを、本気で考えてきたおふたりの答えです。

 産む産まないをめぐって、女性同士が無自覚のまま傷つけ合うこともある。不妊というテーマは、それについても教えてくれています。
babycom きくちさかえ

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 赤城恵子さん(カウンセラー)


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 鈴木良子さん(フィンレージの会会員)


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関連書籍紹介:詳しくは不妊ブックリストから

『『新・不妊レポート』フィンレージの会編
『不妊 --いま何が行なわれているのか』レナーテ・クライン編 「フィンレージの会」訳 晶文社
講座 人間と環境 第5巻『出産前後の環境 --からだ・文化・近代医療』吉村典子 編 昭和堂
『女性と出生前検査 --安心という名の幻想』カレン・ローゼンバーグ、エリザベス・トムソン 編 堀内成子、飯沼和三 監訳 日本アクセル・シュプリンガー出版



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