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不妊体験・不妊治療レポート
不妊を考える「ウノトリはやってくる?」


日本の不妊医療について感じること N・Aさん、研究者、New York, USA

不妊医療を受けることを自然に受けとめたい M・Mさん

冷え性の克服 ぴよよ さん、エドモントン

アメリカでの代理出産 KBさん、カリフォルニア州

心のケアを担う場所を S.Kさん


私は、いわゆる「機能性不妊」でした。 夫婦どちらにも特にこれといった原因がなく、不妊の検査から徐々に階段を上がっていったという治療でした。最後まであがってたどり着いたのは、「離婚」でしたが・・・。

はじめはタイミング治療から始まり、排卵誘発剤を使ったタイミング、AIHは13回、最後はIVF-ET3回まで行いました。その間に、内膜症がないかどうかを検査するために、腹腔鏡検査をおこない、期待をして臨んだ検査でしたが、結局はっきりした内膜症は見つからなかったのです。

前の夫の批判になってしまうようで、ためらわれるのですが、結局協力をしてくれていた反面、最後の方には「IVFなんかやりたくなかった」とまで言われてしまい、それでは今までの私が費やした時間と精神的、肉体的な苦痛は何だったのだろうかと思いました。離婚の理由はそれだけではなかったのですが、不妊治療について、しっかりと夫婦で話し合う時間が少なかったように思います。

不妊治療は、どうしても女性が主体になってしまい、仕事や付き合いなども制約されてしまうことや、先の見えない不安、かなりのストレスになると思います。 私も場合も、治療費の捻出という、金銭面もありましたが、不妊治療だけに生活のすべてをついやすることには抵抗があり、アルバイトや派遣で出来る限りの範囲での仕事はしていました。多少はストレスの解消にはなりましたが、「いつまでこんなことが続くのだろうか・・・」という、虚無感がぬぐえず、何を求めているわけでもなく、毎日を過ごしていたという感じです。

しかし、それでもAIH、IVFなど治療を行ったときには期待感でいっぱいで、毎月生理前になるとあまりに生理を意識しすぎてか、 PMSに悩まされていました。

将来、子供が出来なかったら、どういう人生を歩んだら良いのかと悩み、不妊の人たちを支えるカウンセラーになれたらいいなあ、と漠然と思っていました。 なぜそんなことを思ったかというと、自分の経験からです。私の治療歴を見ればわかるように、AIHの数が多い。 AIHをする際に、私の場合は、かなりの痛みと苦痛を強いられました。何回目かの時のAIHで終わったあとに休んでいる部屋があるのですが、そこで、なんとも情けない気持ちに陥っていたら、同じ部屋で妊婦さんがNST検査といって、赤ちゃんの心臓の音を大きくして検査をしていました。それをきいていたら、「なんで私ばかりがこんな痛い目にあって、辛い目にあうんだろうか・・・」と、泣いてしまいました。 このときの辛さは今になっても忘れることができません。そのときは外来の看護婦さんがやってきてくれて、少し話をきいてくれたのですが、(お茶ももってきてくれた)やはり、もっと時間をとって不妊治療についての心のケアをして欲しいと思いました。

DRには外来で多少は話せるけれど、後に患者さんも控えているし、じっくりゆっくりと話を出来る環境ではない。看護婦さんも忙しいのは同じ。もっと専門的にある程度知識があり、心のケアを担ってくれる場所が本当に欲しかったと、あの頃を振り返って思います。

今は、不妊治療もしていませんし、再婚して相手の連れ子を一緒に育てているので、治療をするしないはとても考えられないのですが、やはり、自分の子供が欲しいのは今も変わりがありません。しかし、一度目の結婚でも思ったけれど、どうして子供が欲しいのか、自分の子供なのか、愛する夫との子供なのか。。。後半はわけがわからなくなり、治療する意味を見出せなくなってしまっていました。

やはり、夫婦の間をしっかりと作っておかないと不妊治療というつらいことは乗り越えられないと思います。どうか、今現在治療をしている方々も、夫婦の時間を沢山とって、不妊治療についてはよくよく話し合って治療や人生のの選択をしていって欲しいと願います。

1.不妊コウノトリはやって来る?

2.先端的不妊治療の中で

3.もう一つの不妊治療

4.不妊症のメンタルケア

5.コウノトリと母性



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 過去ログ:2003年〜2011年 11月まで


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