高齢出産という選択

「高齢出産のひそかな喜び-2」平均初婚年齢があがったこと、結婚しても仕事を続ける女性が増えたことなどで、高齢出産のパーセンテージは年々高くなっています。ともするとリスクばかりが強調されがちですが、高齢出産でなければ得られない喜びやメリットもたくさんあるはず。
このコーナーは、1998年babycomの特集としてスタートしました。


ハイリスク・ハイリターン
高齢出産のひそかな喜び-2

 ..........妊娠・出産で若返る?

 ..........出産と育児に必要な体力は?

 ..........いつ産むか、いつまで産めるか



 さまざまな医学的リスクを抱えるくらいだから、高齢での出産はさぞかし体に負担がかかるだろうと思いがちだが、実際にはそうとも限らないようだ。
特に、女性ホルモンがあふれ出ている妊娠中は、「肌はツヤツヤ、冷えやすかった手足はポカポカ。
なんだか若返った気がした」なんて人が意外に多い。また、リスクを背負っていることを十分に意識して、食事に気をつけたり、よく歩いて体重管理に気を配ったりするから、お産も案外軽くてすむ。そして何より、精神的な充実度が高いので、内側からどんどんキレイになっていったりもする。

この若返り現象は、産後も続く。世の中には、いわゆる「お母さん年齢」というものがあって、小さい子どもを抱えていると、実際の年齢より若く見られることが多い。また、無事妊娠・出産したことで、「自分の体が信頼できるようになった」という人もいる。




 こうしてみると、高齢出産はいいことずくめのようだが、ハイリスク・ハイリターン、つまり、いくつかのリスクの上に成り立つものであることも忘れてはいけない。

妊娠・出産で若返るといっても、産後の体がもとに戻るのは、やはり若い人よりは時間がかかるし、産褥期に無理をして、ぐっと老け込んでしまうこともありえるのだ。
そして、出産の時点では、若い人とそう変わらないとしても、子育てのピークが40代、そして子どもが成人するのが還暦前後、と先のことを考えると、どんなに頑丈な体の持ち主でも、体力的に問題がないとはいえないだろう。




 高齢出産は、今まで言われてきたように、リスクだけが先行するものではないけれど、誰にでも実現可能とは限らないし、万人に向いた産みどきというわけでもない。

欲しいと思ったときにはできなかった、と後悔する声があるのも確かだ。でも、高齢と言われる年齢になって、やっと子どもを持つ気になったり、思いがけず妊娠した、というのなら、むやみにリスクにおびえるのではなく、しっかりと向き合い、そして、自分らしい選択をして欲しいものだ。





高齢出産という選択 INDEX

ハイリスク・ハイリターン高齢出産のひそかな喜び

 ..........高齢出産で、人生を二倍楽しむ

 ..........高齢で産むメリット

 ..........妊娠・出産で若返る?

 ..........出産と育児に必要な体力は?

 ..........いつ産むか、いつまで産めるか


Data & Guide データで見る高齢出産

 .........35歳以上で出産する人は全体の1割

 ..........重症の妊娠中毒症になる率

 ..........帝王切開になる率

 ..........流産率

 ..........母乳育児の達成率

 ..........ダウン症の割合は35才から急上昇

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「babycom - 高齢出産アンケート」


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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長


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