子育てしやすい社会へ変えるには？
もうすぐ1歳になる男の子の母親、３０歳です。たまたま、アクセスしたのですが、どのVOICEも大変共感できるものばかりで、WMの多くが同じような悩みを抱えつつもがんばっている様子が伝わってきました。かくいう私も、今日は、子供が中耳炎で保育園を休んでいるため、家で仕事をしていました。（でも、当然のことながら寝ているときしか仕事はできないので、全くはかどっていません。）7ヶ月から保育園へ預け始めましたが、1ヶ月間に風邪や中耳炎で休むことが半分で、それがずっと続いており、職場には多大な迷惑をかけています。それでも、理解のある周囲に恵まれ、辞めようかと何度も悩みつつも、辞めずにどうにかやってきています。夫はとても協力的な人で、朝は保育園へ食事から着替えから全てやって連れていってくれています。その代わり、私が朝早く出勤し、早めに（といっても会社を3時半に出て5時に保育園到着ですが）帰宅しています。しかし、これも、子供が1歳までの時短勤務ができているからで、今月1歳の誕生日を迎えたら、またあたふたしそうです。
それにしても、今の日本って、本当に子育てがしにくい世の中ですよね。子供にとっても親にとっても、かなりの負担がのしかかっています。最近の事件に象徴されるように、働く母親だけではなく、子供のために職を辞した専業主婦の母親にとっても、辛いのではないでしょうか（育児休暇中の私は、子供はかわいいけど、外に出られない閉塞感を常に感じていました）。一歩社会へ出れば、子供と触れ合う時間は大幅に削減され、だからこそと家に入れば、子供との密室の状態や、母親同士だけの狭い交際しか無くなってしまう。なんて、極端なんでしょう。もっと中庸の選択があってもいいのに.と、パートを選べば、労働条件は一気に悪化。家で働きたい専業主婦を狙った詐欺まがいの在宅ビジネスの勧誘の電話は毎日のようにあるけど、きちんとした在宅の仕事は、そんなにあるわけじゃないし。うーん。こんな世の中で、明るく楽しく子育てしようと言うほうが無理ですよね。確かにWMが増えたことや、法整備が整い始めたことで、社会は変わり始めていますが、まだまだ不充分と憤るWMはいっぱいいるはず。それこそ、時短勤務の子供の対象年齢引き上げや、子供が病気になったときや行事のための休暇制度、在宅勤務制度は、喉から手が出るほど欲しいです。でも、今のうちの会社では無理。
では、どうするか。実は今、その答えを考えています。私個人は、いろいろな団体に顔を出したりして、訴えられるところは訴えたりしようともしていますが、そういう場にいる人ははるかに私なんかよりも切実に、かつ勢い良く訴えているので、側で拍手をしたり、うなずいていたりするのが精一杯なのですが。あと、もうひとつ考えられること。WMが働きやすい会社へ転職すること。外資系で、WMを優遇してくれる会社はあるらしいけど、実際に、本当に働きやすいのでしょうか。もし、そうなら、転職してもいいかなと思ってしまうのですが、そういう雑誌とかで見かける会社でも優秀な女性が辞めていくことはあるものなあ。じゃあ、WMを中心としたWM本位の会社を作っちゃうのはどうかしら。基本は在宅勤務で、仕事は出来高制。JOB Sharingもばっちりあって、１つの仕事をお互いにささえあって、遂行できるような。今は、これだけインターネットや通信機器が発達しているんだから、わざわざ会社に行かなくたって、できることは多いはず。ただ、何をする会社にするかが問題。需要がないところではビジネスはできないから。もっとも、需要があるからビジネスができるのですものね。
随分と勝手なことばかり、つらつらと書いてしまいましたが、同様なことを考えている方がもしいらっしゃたら、ご意見をお聞かせください。やはり、欲しいものは待っていても手に入りません。手に入るように行動することが必要だと、日増しに実感しています。会社設立のことも、今はほんの思いつきですが、いろいろな意見が集まることにより、いつかは本当になるかもしれませんし。今ある会社もそんな会社にどんどん変わっていくかもしれません。また、逆に、そんなに働きたいという優秀な女性の集団がいるのなら、こんな仕事をしてほしいという人がいないとも限りませんから。
（2000.1.7／ヒロさんより）
|
