私の出産体験記

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海外でのお産、育児事情


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オーストラリア・パースのお産事情

Ken Jr. Mamaさん
オーストラリア パース在住(掲載:1999年)

状況、情勢が変化しておりますので、参考情報としてお読みください。



私の場合、初めての出産、言葉の問題と、とても不安でしたが、たいした問題もなく、今は9ヵ月(96.1.4生まれ)になる息子と楽しく毎日を過ごしています。

さて、オーストラリアでは、病気や妊娠など、始めにG.Pと呼ばれるホームドクターにかかります。
そこで、妊娠とわかったらホームドクターが産婦人科に連絡をとり、数週間後に産婦人科から診察日を指定した手紙が送られてきます。
ここで初めて産婦人科のドクターにかかれます。とにかく、耳、目が痛い、子どもが病気など全てホームドクターにかかり、ひどいようならばスペシャリストにかかれるというシステムです。私は4ヵ月に入ってから、国立の婦人科にかかれました。

毎月1回診察があり、9ヵ月頃から2回になります。診察は尿検査、血圧、体重、赤ちゃんの心音、そしてドクターがお腹をさわって終わりです。内診は出産の時までありません。
私は健康で何も問題がないとの事だったので、途中から病院内にあるバースセンターでの出産を希望しました。バースセンターはドクターはいなく、助産婦さんだけで麻酔や薬など使わず会陰切開を避け、自然分娩で出産する所です。
そこには分娩室が一つ、ベットルームが三つ、その他キッチン、中庭、診察室などがあり、ベットルームはホテルのようにかわいらしくパートナーも泊まれるようになっています。
助産婦さんはとても優しく親切で英語が下手な私の話もよく聞いてくれ、妊娠中の心配事は助産婦さんのおかげで、全て解決出来たような気がします。あまり混んでないので、助産婦さんもたっぷり時間をとって話を聞いてくれるのがとてもよかった。
私の場合、妊娠中は順調だったのですが38週の時破水をしてしまい、自然陣痛がおこらず次の日陣痛促進剤を使うため、バースセンターから病院のほうへ移動しました。陣痛は順調に来ていたのですが、途中子供の心音がかなり下がった為、急遽帝王切開となりました。

出産の費用はメディケアと言って日本の国民保険のようなもので全てカバー出来ますが(国立病院の場合)、こちらの人は一泊しかしない人が多く、長くても三泊で退院します。帝王切開の場合は五、六泊します。
私は帝王切開にもかかわらず、産後24時間もたっていないのに、普通食を食べさせられ、シャワーを浴びる様指示されました。お腹が痛くて、起き上がるのも大変でしたが、母子同床だったので母乳、おむつ替え、子供のお風呂と全て自分でやり、よく動いたせいか4日後にはすっかり元気になり、お腹の痛みも和らいできました。
5日目には退院したいと思ったのですが、子供に黄疸が出たため光線治療をするためにもう1泊しました。 私は結局、約1週間入院していましたが、もし、一泊や二泊程度で退院しても、その後約一週間、助産婦さんが家まで来てくれ、産後の様子や赤ちゃんの健康状態などチェックしてくれます。

◇何故みんな病院に一泊しかしないの〜。

オーストラリアの夫たちは妻の出産ために2、3週間休みをとりヘルプするからです。なんてったって、年間4週間の休みがとれてホリデー大好きのオージー。
母子学級にもかならず夫が参加、たいてい初めての出産カップルばかりなので、みんなアツアツ。離婚率50%位ある国だから、離婚してないカップルって結構愛し合っているんでしょうね。

◇こっちのドクターはやさしい?

ドクターも会社員もみんな同じ人間なのに、なんか日本のドクターは偉ぶってるっと感じませんか。こちらのドクターは偉ぶってませんよ。なんと言っても、妊娠中15Kg位に体重が増えたのに全然怒らない。それが良いことか、定かではありませんが。

◇入院中の良い事、悪い事

→よい
・イギリスの文化が少し入っているのでモーニングティとアフタヌーンティがあり、午前と午後、一回お茶とクッキーを配りにくる。
.人口が少ないせいか個室になる確率が高い。帝王切開の場合、たぶん必ず個室。
.母乳育児を勧めているせいか、生まれてすぐ母乳をあげる事ができる。
帝王切開でも助産婦がベットの所まで赤ちゃんを連れて来てくれ、生まれてすぐ、母乳オンリーで育てられる。

→よくない
・産後すぐのシャワーはかなり辛い。
とくに帝王切開だとまだ尿道管、点滴がついているし、麻酔が切れたばかりでふらふらする。お腹が痛いから、シャワーしたくない、と言ったら痛み止めを打ってくれたが、かなりきつい薬でシャワーの後立てなくなってしまった。
・赤ちゃんに黄疸が出たため、光線治療することになったが、自分のベットの隣に置かれたのには参った。

おしっこが飛んで、目のガーゼがおしっこに。
すごくあっせたけど大丈夫だった。

24時間以上、かなり明るいライトで全然眠れない。おむつもなにもしていないので、オシッコやウンチをするたびきれいにしなくてはならない。
目と耳に保護の為ガーゼをあてていたが、これもこまめに取り換えなければならない。
産後すぐ子供の世話は自分でしなくてはならなかったし、入院していても家に帰っても同じ感じがした。
・ナースコールをしても、一時間以上待たされる事はあたりまえだった。

その他

私の場合、破水して病院に行ったが、家に帰された。なにも注意されなかったので、夫と帰りにのんきに買い物に行ったら、動いたせいか水がジャバジャバ出てきてしまった。日本で出産したことがないので、良くわかりませんが、こっちで出産すると強くなれる気がします。日本だと入院すると聞いてびっくりした。

掲載:1999年


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