私の出産体験記

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海外での出産と育児事情


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バンコックのお産事情(3)

TYさん タイ バンコック在住(1997)

状況、情勢が変化しておりますので、参考情報としてお読みください。

1.初めての海外生活、妊婦生活

2.すくすく会のヨガに参加しました

3.ロ絶対ひとりでは悩まないで”が合言葉!




すくすく会出産準備教室の体験から

:ボランティアの方の自宅で5回(5週間)に渡り実施。毎回スタッフの方2−3名が交代で講義。

講義は毎回2時間半〜3時間程の内容でした。ずっと座っているのは大変です、間に休憩が入り手作りの軽食が出されます。スタッフの方は看護婦、助産婦、栄養士(もちろん育児のプロも)と大変幅が広く、様々な事に的確に対応して下さるのには頭が下がります。海外在住では受けられなかった先天性代謝異常や神経芽細胞腫テストも看護婦さんの提案で、会を通して東京都への提出が可能になったそうです。
 ”絶対ひとりでは悩まないで”と何度でも言って下さるのは、海外での出産・育児を心細い思いをしながら経験されてこそでしょう。

第1回目: 妊娠とその経過。栄養や日常生活について。
 初めての妊娠でバンコクの病院に通う妊婦さんが大半なので、言葉の面では苦労していると思います。検診の詳しい内容や注意等のフォローが中心です。
こちらでは中毒症についての細かい指導はないようなので自己管理が必要です。体重も10キロ以上増やせと言われますが、考え方や体質の違いだと思います。(タイ人はすぐ元に戻るようです。)
 栄養は、私たちはやはり日本食でとりたいところですが、ものによっては大変高価ですが、その分フルーツや野菜が豊富で、お肉は安いです。
ベビー用品についてもタイでは入手が難しいものの説明がありました(産褥ショーツとかガーゼのハンカチとか)。やはり日本の優れた製品(それも安価)に目が行ってしまいますので、私の場合必要なものは雑誌やカタログで通販の注文をし、家族が来るときに持って来てもらいます。
 また”バースプラン”をタイ語か英語で提出します。出産時の医療行為や立ち会い、母乳育児について等自分で希望を書くのですが、意志を表明しない限り、手術や薬による出産に流れてしまうということでしょうか。もちろん日本人はほとんど自然分娩を希望、タイ人は半分位(?)が初めから帝王切開による計画分娩を望むらしいです。

第2日目: お産の準備(入院の準備から肉体的なことまで)と分娩の経過。
 実際こちらで出産した助産婦さんのビデオとお話(かなりリアル)。病院については日本人が行くところは5ヶ所位ですが、分娩設備や母子同室、備品について等が詳しく調べてあります。2ヶ所がLDRで、母子同室はどの病院でも可能で好きな時に新生児室に返せるようです。最近リニューアルしたところはホテルのようだという話も...

第3回目: 母乳マッサージと安産体操、呼吸法の指導。
 まずマッサージのビデオを見て、別室で助産婦さんによるおっぱいチェック!(日本だと病院でやることですか?) 恥ずかしかったですが、担当を決めて何でも相談できるように電話番号を教えてくれました。

第4回目: 産後の生活と赤ちゃんの栄養(母乳及びミルク)について。
 日本の雑誌を見ても母乳育児が見直されているようですが、タイ人の間では高価な粉ミルクでの育児がステイタスという話しもあり、母乳の指導はあまりないのでしょうか。先輩のお母さん方からの厳しくも暖かい励ましのお話..(生まれて3日は飲まなくても大丈夫と聞いてちょっと気が大きくなった) 産後スタッフの方が病室を訪問して下さるようです。

第5回目: 新生児(体や病気)について。
 出産で精一杯できっと忘れてしまう事ですがと前置きがあり、いろいろな症状が詳しくテキストに書かれてます。特に日本人は黄疸が出やすいし、先天性代謝異常のテストは希望しないとできない等、あまりのんびりもしてられないようです。ちなみにこちらの入院期間は長くて5日間(日本人はプラス1−2日の場合も)、帝王切開の場合も同じ位だそうです。
 誕生後の手続きは出生届けをタイの役所と日本領事館に提出。日本の戸籍に入ってから(2ヶ月位)パスポートを申請する。この辺が海外生活での面倒でしょうか、早めにしないと里帰りや何かあった時に出国できなくなります。もちろんタイへの再入国時にはビザが必要になります。

 最後に、出席者は5,6月出産予定の妊婦さんを中心に25名位でした。2子目でタイの出産は初めての方、日本で帰国出産の方がそれぞれ5〜6人という感じ。こちらで出産するにはやはり日本から応援(実母、義母)が来る、フルタイムでメイドさんがいるという条件があると思います。駐在員という立場のご主人はモーレツ忙しかったりで、必ず側にいるという確約はないでしょう。渋滞を考えただけでも病院へ駆けつけることすらままならないと、ご主人が心配して帰国を勧める場合もあるようです。私の場合も立会いを希望していますが、出張にでも行かれたら頼る人はいなくなってしまいます。でもそれをうまくクリアーできれば夫婦二人プラス赤ちゃんという新しい生活を自分たちのペースだけで始める、またとない機会ですよね。

 長くなってしまいましたが、あとは病院の見学会、そして本番に望むだけです。無事に済んだらどのような形でもすくすく会へ恩返しをしたいと思っていますが、やはり今は自分のことだけで精一杯のようで情けないです。
 babycomの皆様もお元気で。これからも日本だけではなく、世界中の妊婦さんの励ましをよろしくお願いします。

掲載:1997年


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妊娠・出産、母乳ワード101妊娠・出産・産後ワード101
安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説。 監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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