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医療者の方のご意見と参考資料
産婦人科医と助産婦の方々にご協力いただきました。
貴重なご意見、情報感謝いたしております。引き続き専門家の方々のご協力のほどお願いいたします。
産婦人科医
産婦人科からの立場からは、babycom会員の元島正信先生に不妊の検査にはどのようなものがあるか、その概要をお知らせいただき、心因性の不妊についてご意見を頂きました。
- ●元島正信先生
アメリカで不妊症について研究、現在不妊症の患者様者多数治療。
ホームページ:http://www.ytnet.or.jp/us/motoshima/index.html
・どのような検査があるか
・心因性の不妊について
助産婦
助産婦の方には以下の内容でお答えいただきました。
- 1.不妊の検査、治療を受けた患者さんたちの、具体的な症例を教えてください。
そのような方がいらっしゃいますか。
2.そうした方々は、どのような悩みや問題をかかえていますか。
3.そうした方々に、どのようなケアをしていますか。
4.不妊治療を受けた方々と実際に接していて、治療のメリット、デメリットをどうお考えですか。
5.そのほか、なんでも、ご意見をお聞かせください。
●桂 真由美さんからのご意見
●桑原 美由紀さんからのご意見

- 参考資料:不妊症に関してどのような検査があるか
1.内分泌又は排卵因子
原因疾患
視床下部−下垂体系の異常
高プロラクチン血症
多嚢胞(のうほう)性卵巣症候群
全身性疾患(甲状腺疾患,糖尿病,副腎疾患)
スクリーニング検査
基礎体温
ホルモン検査
下垂体性性腺刺激ホルモン(LH,FSH)
プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)
卵巣ホルモン(卵胞ホルモン,黄体ホルモン)
子宮内膜(粘膜)の組織検査(日付診)
二次検査
ホルモン検査
上記の他、Gn−RH(視床下部ホルモン)検査
染色体検査
腹腔鏡検査(卵巣の生検)
経腟超音波検査による卵胞の成熟
2.卵管因子
原因疾患
卵管通過障害
卵管周囲癒着
子宮内膜症
スクリーニング検査
卵管通気法
子宮卵管造影
二次検査
腹腔鏡検査
3.子宮因子
原因疾患
子宮筋腫
子宮内膜ポリープ
子宮腺筋症
子宮奇形
アッシャーマン症候群(子宮腔癒着)
スクリーニング検査
経腟超音波検査
子宮卵管造影
二次検査
MRI,CT
子宮鏡検査
腹腔鏡検査
4.頸管因子
原因疾患
頸管粘液産生不全
頸管炎
坑精子抗体
スクリーニング検査
頸管粘液検査
性交後検査(ヒューナーテスト)
(註:フーナーテストと呼ぶ方もいますが、 原著を読めばヒューナーテストが正しい)
ミラー・クルツロックテスト
5.男性因子
原因疾患
造精機能障害
精子輸送路の障害
副性器(前立腺,精嚢など)の障害
精子の形態異常
スクリーニング検査
精液検査
精液の量、精子の運動率、精子運動の質、 精子奇形率、精液の細菌染色検査
二次検査
染色体検査
性巣(睾丸)生検
精子の Live and Dead Differential Stainning
(註:南カリフォルニア大学に留学中は生きた精子と死んだ精子の染め分け法まで施行しておりました。 但し、結果は精子の運動率と殆ど一致します)
精液中の果糖、ブドウ糖測定(精子の栄養源)
(註:南カリフォルニア大学留学中、研究レベルで施行。 私の著書にこの測定法の論文があります)
6.免疫因子
原因疾患
坑精子抗体
坑透明帯抗体
スクリーニング検査
性交後検査(ヒューナーテスト)
二次検査
精子不動化試験
(この分類は、『不妊外来 桑原慶紀編集』の分類に準ずる)
この中で、検査センターに検査を依頼するもの
ホルモン検査
LH、FSH、プロラクチン、Gn−RH
卵胞ホルモン、黄体ホルモン
子宮内膜の組織検査
染色体検査
坑精子抗体
他の施設へ検査を依頼するもの
腹腔鏡検査
MRI、CT
性巣(睾丸)の組織検査
坑透明帯体抗体
精子不動化試験
反復検査が必要なもの
経腟超音波検査
卵管通気法
頸管粘液検査(ヒューナーテストを含む) 治療効果判定のために反復検査が必要なもの
ホルモン検査
子宮卵管造影
腹腔鏡検査
性交後検査(ヒューナーテスト)
精液検査
性巣の組織検査
入院検査を必要なものは
腹腔鏡検査
(不妊外来:桑原慶紀編集の分類に準ずる)
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参考資料:心因性不妊について
- 1.いつまでも妊娠しないので、諦めた時
2.しばらく妊娠しないので、一時中止してみた時、など 今まで妊娠しよう、妊娠しようと頑張っていたのが、 仲々妊娠するに至らず、しばらく休みたくなり、 緊張がとれた時など、いつの間にか妊娠していることが少なくありません。
典型的な症例があります
●彼女の初診:平成5年9月
●主 訴:不 妊
●結 婚:平成2年3月
●妊娠歴:妊娠中絶1回(20歳)(以前、交際した男性との間の妊娠)
●経 過:最初、中絶歴がありますので、子宮か卵管の癒着を考えました。
子宮卵管造影を行いますと、全く正常でしたし、ご主人の精液の検査結果も正常で、指示されたことはよく守り、患者としては優等生でしたが、治療しても仲々妊娠しませんでしたので、不妊の原因を全くつかめまず、困りました。
結婚前に交際した男性との間に妊娠も経験していますので、そのために早く妊娠しようと必死になっておりましたので、それがストレスになっているのではないかと考え、『少し一生懸命になり過ぎているのではないか、基礎体温も排卵期の付近が一番大事だから、排卵前後はつけて欲しいが、それ以外の処は、時々サボってみようか』、と提案しました。
本人はここまできて今更何を言うか、という気持ちがあったのでしょう。やはり、今まで通りきちんと基礎体温をつけ続けましたが、約3カ月後に電話があり、『基礎体温をつけるのを、しばらく止めてみます』、という連絡がありました。
『その方がよかろう。ただ、私の所へは月に2〜3回は来て下さい』、といいました。
彼女はそのまま月経をみないまま妊娠し、平成8年10月27日、3535gの男児を出産しました。
私としては、『早く妊娠したい、現在のご主人の子供を早く出産したい』、という一念が彼女に大きなストレスとなり、却って、心因性不妊症に追い込んでいたのではないか、と思っています。
他にも症例は何例も経験しましたが、紙面の都合上割愛します。
私の方針として、検査結果に異常のない患者様は、緊張をとるようにしています。
ストレスは自律神経に影響し、卵管の痙攣性運動を起こし、卵子や精子の移動を障害するといわれています。
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