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つきあいはじめて数年。会いたいときに会い、お互いの自由を尊重するいい関係。「このままがいいな」と思っていたのに、なんと妊娠…。そんなときどうする?というのが、この映画のテーマだ。独身のプレマタニティにとってはごくごく身近な話、のはず。妊娠を告白されたオトコの腰がひけてしまい、女は激怒!というあたり、ちょっと身につまされる男性もいるかもしれない。 いちばんの見どころは、おなかが大きくなるにつれて変わっていく女性の心模様。「もっとバリバリ仕事もしたいし、部屋だってこのままじゃ狭すぎる」と頭では考えているのに、カラダのほうが先に反応し、妊娠の喜びを感じてしまう。「妊娠しちゃった、どうしよう」から、「どうしても産みたい」に変化していく様子がコミカルに、そして実にうまく描かれている。出産経験者だったら、思わず「そうだよねえ」と共感してしまう人も多いんじゃないだろうか。 一方、現実が受け入れられずにじたばたする彼のほうは、ちょっと情けないヤツなのだけれど、超音波検査のビデオを見て思わず感動してしまう、など、現実にいかにもありそうなエピソードがたくさんあって、このあたりもなかなか楽しめる。 もうひとつ、興味深いのがマタニティファッションや、妊婦検診などの様子。まあ、検診のほうはかなりの脚色があるけれど、けっこうリアルだし、お国柄も現れているので、参考になるのでは。なお、「9ヶ月」は「愛するための第9章」のリメイクだが、アメリカ版、フランス版として見比べてみるのもおもしろい。 『愛するための第9章』 93年、仏 監督/パトリック・ブラウデ 出演/パトリック・ブラウデ、フィリピーヌ・ルロワ=ボーリュー 『9ヶ月』 95年、米 監督/クリス・コロンバス 出演/ヒュー・グラント、ジュリアン・ムーア |
