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電磁波

第1回 電磁波アンケート アンケート集計結果

「電磁波の健康へ影響について」市民意識調査1/babycom会員アンケート

実施:babycom&NPO市民科学研究室 電磁波プロジェクト

実施期間:2003年10月26日〜11月6日
babycom掲載:2004年2月20日


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電磁波の健康へ影響について

第1回 電磁波アンケート集計結果

一般会員アンケート結果 専門家向けアンケート結果


電磁波特集の一環として、babycomでは昨年10月末から11月かけて、babycom会員を対象として「電磁波の健康への影響について」と題したアンケート調査を行いました。
このアンケート調査では、妊娠、育児中の方々が電磁波についてどのように感じているか、また、専門家の方々がこの問題をどう捉えているのかなど、それぞれの立場での意識について調べました。アンケートは会員3850名にメールで配信し、257名の有効回答をいただきました。お忙しい中ご協力をいただいた会員の皆様、ありがとうございました。

アンケートの集計結果から、専門家も一般の方もこの問題への関心は高く、信頼できる確かな情報が不足していると感じており、何らかの規制や使用基準を早く設けてほしいと切望しています。また、予想以上に電磁波の身体的な影響を感じている人の割合も多いことも分かりました。
情報不足の面からは、特にメディアがこの問題にスポットをあて、正確な情報を積極的に発信していくことが大切だと感じました。babycomでは引き続き、妊娠、子育ての視点からこの問題に取り組んでいきたいと考えています。



babycomアンケート「電磁波」一般会員のまとめ


babycomアンケート一般会員は、会員3600名にメールで送信、有効回答は全部で212名。そのうち育児中が約7割で151名、妊娠中が37名、不妊治療中が13名、その他および不明が11名、回答者の96%が女性。年代別には、30代が7割を占め、20代が2割弱、40代が1割弱。
アンケートでは主に、パソコンや携帯電話の使用状況、リスクに関する意識、さらに実際の健康影響や対策などについて答えていただきました。

一日平均3時間とパソコン使用時間が長い傾向
アンケート集計結果から想像以上に身の周りの電磁波源が多いことが分かった。中でも、およそ9割の人が家庭内の気になる電磁波源としてパソコンをあげている。回答者の一日の平均使用時間は3時間あまり。中には一日6時間以上使用するという人も約2割。

市民科学研究室が行った同様のアンケート結果と比較すると、babycom会員の方が一日平均で約2時間長く使用。


リスクに対する意識は、妊娠前の人が最も高い
科学的に不明瞭なリスクに対する考え方についての設問で「少しでもリスクと感じられることは回避していく方がいい」と答えた人の割合は、育児中が62%、妊娠中が69%、不妊治療中が84%と妊娠前になるほど高くなる傾向がみられた。

電磁波特集のアクセスユーザーの傾向からも同じようなことが読み取れることから、このような科学的に不明瞭なリスクを最も敏感に感じているのは、赤ちゃんを望んでいる妊娠前の人ということが分かる。電磁波の胎児期に対する影響が危惧される中、妊娠前の人たちに正確な情報を伝えることが今、必要ではないかと思われる。


半数以上の人が健康への影響が気になるが、対策はしないが6割以上
「電磁波の健康への影響が気になりますか」という設問では、およそ5割の人が気になると答えているが、実際に何らかの対策をとった人は35%と少ない。6割以上が何もしていないのが現状だ。
これをさらに「健康への影響を感じたことがありますか」という設問の「感じたことがある人」と「感じたことがない人」に分けて比べてみると次のような結果になる。

◎感じたことがない人:
 気になる割合:51%  → 対策した:30%  対策しない:70%
◎感じたことがある人:
 気になる 割合:95%  → 対策した:52%  対策しない:48%

電磁波の影響を感じたことのない人においては実際の対策を行う割合が3割程度にとどまっているが、影響を感じたことのある人においては過半数が何らかの対策をとっていることが分かる。妊娠中、育児中など状況別においては顕著な差がみられなかったことから、身体的な影響を感じたことが防護対策への動機付けになっていることが分かる。

また、同じ設問7において、健康への影響が「気にならない」あるいは「どちらともいえない」と答えた人の中でも、影響がないと信じている人はわずか6%。9割近くの人は、不明瞭な点が多いなど情報不足から現状では気にしてもしかたがないと考えている。
電磁波のリスクは感じているけれど、正確な情報が得られるまでは何もしないというのが生活者の一般的な意識といえる。
予防策を徹底するためには、信頼できる正確な情報の提供が不可欠であることが分かる。


およそ1割の人が、何らかの身体的不調を訴えている
212人中22名の人が、電磁波が原因だと思われる健康影響を感じたことがあると回答している。この22人のパソコンの使用状況をみると、およそ4割の人たちが一日5時間以上使用し、中には6時間以上使用している人も7人、と概してパソコンの使用時間が長い傾向がうかがえる。
また、この22人の中からパソコンの長時間使用と体調の変調を訴える意見が多く寄せられた。具体的には頭痛や_行不良などを訴えている他、はっきりと電磁波過敏症とわかる症状や、パソコンの長時間使用と流産などの体験が寄せられた。

これらの症状が直接電磁波と関係しているとは断定できませんが、可能性も否定できません。 このアンケートはインターネットというパソコンとは切り離して考えることができないメディアを通じて行ったが、携帯電話の普及やITの発達を鑑みると、この1割という数字は高くないように感じらる。日本も国策として何らかの基準づくりを始めるときではないか。



 一般会員アンケート集計結果-1  ..........一般会員アンケート内容・項目


■問1
babycomの特集「電磁波の健康への影響」をご覧になりましたか。

◎はい: 122人
◎いいえ:74人
◎不明:16人
合計:212人





■問2
現在あなたの身近には、次にあげる電磁波源がありますか。また、この他にも気になる電磁波源があればご記入ください。(複数回答可)

【屋外】
◎送電線:47件
◎携帯タワー:28件
◎電柱:119件
◎変電所:20件
◎テレビラジオの電波塔:19件
◎その他:7件
・ご近所の方が趣味で無線をやっています。その為に庭に大きなタワー型のアンテナを立てています
・家の前を私鉄2線(東横線&目黒線)が通っています

【室内】
◎電子レンジ:190件
◎パソコン :186件
◎IHクッキングヒーター:14件
◎テレビゲーム:54件
◎インバーター付電気スタンド:16件
◎電気毛布:15件
◎ホットカーペット:68件
◎その他:7件
・携帯電話・蛍光灯

およそ9割が電子レンジ、パソコンと答えている。

【職場】
◎コピー機:97件
◎パソコン :95件
◎盗難防止装置:12件
◎その他OA機器:60件
◎その他:5件
・無線LANサーバー群・プリンター




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