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お父さんのための栄養学2

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ストレスと栄養

働き盛りのお父さんは職場でも家庭でもストレスが多く、なんとかしてこれを克服して、快適な生活をしたいと思っています。
では、私たちが簡単にストレスといっているものの正体はいったいなんでしょうか。
ストレスという言葉は本来は工学で「歪」と称しているものです。外から急激な刺激が加わると、体は内部環境を一定に保とうとする、すなわち恒常性を維持しようと努力します。そのために起きる生体の歪をストレスといいます。ストレスを起こす刺激をストレッサーと呼びます。

会社でいやな上司がいるとか、家に帰ると奥さんと母親の仲が悪いとかは心理的なストレッサーですが、騒音や寒冷、暑さなどは物理的なストレッサーです。私たちは多かれ少なかれストレッサーにとりかこまれて生きています。ストレッサーが強すぎればストレスは体の限界を超え、また長い期間ストレスが継続しても体はこれに耐えられず病気になります。
しかし、心の持ち方や、日頃の食生活のあり方でストレスに打ち勝つことができます。サラリーマンのあいだでは、疲労の回復や、ストレスに強くなるため、栄養ドリンクに頼ることが多いようです。これは一過性に良くなるだけで、本来は毎日の食事でストレスに負けない必要な栄養素を摂取すべきです。
外傷を受けたり、重い感染症にかかったりという急性のストレスでは、体の栄養成分のなにが不足して来るかは研究できますが、慢性的な精神的ストレスについてはなかなか測定が出来ません。従ってまだわからないことが沢山あります。
けれども、はっきりしていることは、ストレスでは体のたんぱく質が壊れやすいことです。ということは、ストレスの時はたんぱく質を沢山摂取することが大切です。

質の良いたんぱく質を沢山含んでいる食品は、脂の少ない肉、大豆製品、まぐろ、かつおなど魚肉です。また、ストレス時には副腎皮質ホルモンが多量に分泌されますが、このホルモンは、ビタミンCが必要です。したがってストレス状態の時にはビタミンCを沢山含んだ食べ物が良いわけです。Cが多い食物は、こまつな、からしな、パセリ、ブロッコリー、ほうれんそうなどのほか、いちご、キウイーフルーツ、みかん、かきなどの果物です。
このほか、ストレスがあるとカルシウムやマグネシウムも尿から失なわれますから、カルシウムの多い乳製品やマグネシウムの多いこんぶ、わかめなどの海藻類も食べましょう。


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