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電磁波

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電磁波の健康へ影響について

第1回 電磁波アンケート集計結果

一般会員アンケート結果 専門家向けアンケート結果


babycomアンケート「電磁波」専門家のまとめ


専門家から寄せられた有効回答は45件。貴重なコメントがたくさん寄せられました。
職業別には、産婦人科医4名、小児科医3名、助産師19名,看護師3名、保険師1名、保育士3名、教育関係5名、その他7名となっています。およそ半数が出産にかかわる医師や助産師です。
なお、専門家向けアンケートは、babycomの会員250名の他に、REBORN主宰のML「お産のお鍋」と、babycomで取材をさせていただいた医療機関にもご協力をいただきました。

電磁波の健康への影響を危惧
8割以上の人が電磁波の健康への影響に関心があると回答を寄せている。中にはたいへん関心があるという人も3割ほど。逆に関心がないという回答は1件も寄せられなかった。

回答者の多くは、何らかの健康影響があるかもしれないと危惧している。
「妊娠前および妊娠中の母児に対する影響が心配なため(産婦人科医)」、「特に流産についての検証を知りたい(助産師)」など専門的な見地から関心を寄せる意見のほか、「携帯電話を長時間使うと頭が痛くなる」、「周辺機器のそばににると不快感がある」など実際に自分自身が何らかの影響を受けている経験的な意見も多く寄せられた。
特に医療現場においては、一般的な職場以上に電磁波源が多くみられ、そこで働く医療者自身が身体的な不調を感じているということは充分に考えられる。


切望される確かな情報と予防策
また、情報不足や規制がなされていないなどの意見も多く、電磁波問題にリスク管理の面から関心を寄せている人の割合も高い。
科学的に不確実なリスクについては、およそ7割以上が「『予防原則』の観点からなるべく使用時間や仕方などを考慮していく」と答えている。しかし現状では、特に指導していることはないという人が3分の2。指導する立場にとっては、調査研究に基づく信頼できる情報がないことには指導できないというのが実情であり、そのための情報が求められている。
半数以上の人が電磁波の健康影響について相談された経験があるにもかかわらず、信頼に足る情報がないため対応に苦慮しているというのが現状だ。



 専門家アンケート集計結果  ..........専門家会員アンケート内容・項目


■問1
あなたは電磁波の健康影響ついて関心がありますか。その理由もお聞かせください。

◎たいへん関心がある:16人
◎まあまあ関心がある:21人
◎どちらともいえない:6人
◎関心がない:0
◎その他:0
◎無回答:2人
合計:45人

◎「たいへん関心がある」その理由
・妊娠前および妊娠中の母児に対する影響が心配なため(産婦人科医)
・第1子を出産する6年まえから電磁波の影響は言われていました。私は電磁波予防エプロンを一応身につけて仕事としてパソコンをしていました。でも、だんだんとエプロンはしなくなってしまいました。電磁波かどうかはわかりませんけど、機器に囲まれていると頭やめまいがするときがあるし微妙な機械の音などがとても気になりいらいらすることもあります。できればパソコンなど使わないで情報を取り入れる事ができ、生活できる方が良いと最近は特に感じています。(助産師)
・知識として知っておきたいから(助産師)
・携帯電話の電磁波など目に見えない危険を感じる(助産師)
・よく携帯やパソコンを使うため(助産師)
・からだに悪いが予防策が緩いから(助産師)

◎「まあまあ関心がある」その理由
・信頼できる情報がないので(小児科医)
・携帯電話で長電話をすると、頭がいたくなることがるから(小児科医)
・なんらかの影響はあるのではないかと考えているから(助産師)
・妊婦や子どもに対してどのような指導を行ってよいのか不明瞭だから(教育関係/母性・助産学)

◎「どちらともいえない」その理由
・影響は大きいと思いますが、電磁波に関する知識が少ないから(産婦人科医)
・科学的に立証されていないため(助産師)

たいへん関心がある、まあまあ関心を合わせると、8割以上の高い関心度




■問2
WHOや各国研究機関では現在、電磁波の健康影響について様々なプロジェクトが進行しておりますが、まだはっきりと科学的な確証を得るに至っていないのが現状です。電磁波問題は現代社会のリスクと言 われていますが、このような不確実なリスクについてあなたのお考えに近いものをお選びください。

◎A:「予防原則」の観点から、なるべく使用時間や使用の仕方などを考慮していく:32人
◎B:科学的な確証が得られるまで、特別な処置を施さない:11人
◎C:その他:2人
・予防をしたいが、現時点では安全か危険かの判断すらできていないから(小児科医)
合計:45人

4分の3以上が、「予防原則」の観点からなるべく使用時間や使用の仕方を考慮していきたいと考えている。




■問3
問1でAと答えた方にお尋ねします。あなたは患者(あるいは相談者)に対して、電磁波について 何か具体的に指導していらっしゃいますか?(複数回答可)

◎電磁波の発生する電気製品の長時間使用を避けるように指導している:7人
◎身体から遠ざけて使用できるものはできるだけ距離をおくよう指導している:9人
◎子どもなどへの影響を考え、電磁波を浴びることはできるだけ避けるよう指導している:7人
◎特に指導していることはない:21人

問い2で「A」と答えた32人、具体的に何か指導しているのは11名ほど。



■問4
長時間電磁波に晒されたりするとその後わずかな電磁波を浴びただけで、頭痛、めまい、だるさといった 自覚症状が現れる「電磁波過敏症」という研究レベルとして立ち後れている症状があると言われていますが、「電磁波過敏症」に対するあなたのお考えに近いものをお選びください。

◎専門領域ではないが「電磁波過敏症」と言う症状は「化学物質過敏症」にも共通した部分が多くあると考えられているので、充分あり得ると考えている:18人
◎専門領域外なので、あまり不確かな知見では考えられない:26人
◎その他:1人
合計:45人




■問5
あなたは今まで患者さん(あるいは相談者)から、電磁波について相談をされたことがありますか? (複数回答も可)

◎流産、胎児への影響について相談された:13件
◎不妊との関係について相談された:4件
◎男女の出生率について相談された:3件
◎電磁波過敏症について相談された:2件
◎小児白血病、発がんとの関係について相談された:4件
◎特に相談されたことはない:25件
◎その他: :5件
・新生児の発達に影響はないか
・特に相談ではないが、PC関連の職業を行っている友人に、躁鬱の病気が多くなっている気がします
・相談者のご子息のことですが、電磁波がこわくて外出もできないと悩んでおられました

半数近くは、何らかの相談をされたことがあると答えている。



 ■寄せられたコメント


●産婦人科医師 佐賀県
電磁波は人間の生活を便利にしてきた一方で、放射能や環境ホルモンとならび地球環境の中で生物におよぼす物質かどうかは大変憂慮しています。電磁波をなくすことは困難で、有益生も犠牲になることを考えると、産科医としてはどの程度までが母児にとって安全であり、どの程度から危険なのかという値をぜひとも知りたいと思っています。

●助産師・看護師 群馬県
ネットを使った情報提供は速やかだし、特に子育て中の母親など在宅にいる方々にはよいメリットもあるが、趣味のレベルであればよいが、仕事として、また仕事に関連して時間外労働を無報酬で行う事務関係などが強いられたときは、果てしなくパソコンに向かうことが続き人体への影響をとても考慮してほしいと願うことがある。携帯メールは、特に目がいたくなるのでやらない。パソコンもテレビをみっぱなしと同じように目が痛くなる。でも、仕事だと思うとやめることもできないし、このような環境は電磁波だけでなく、さまざまな人体への障害をもたらすと考える。ぜひこの研究はやってほしいと思いますし、結果をはやく知りたいと思います。結果によっては、全国民に使用制限枠など設定して伝えてほしいと思います。成長が著しい子どもたちへの影響は私は重要だと思います。

●看護師 東京都
今は情報が少なく、自分自身どうしていけばいいの分からない状態。職場で患者様にお話するにしても、不確かなことはお話できないのでとにかく確かな情報がほしいと思います。

●助産師 神奈川県
電磁波の人体への影響の科学的解明が早くなされれば良いと考えている。私見としては、科学的根拠がないものの、知人や友人等でPCを長く扱う職業に携わる男性の子どもはほとんどが女児であるため、やはり何らかの影響があるのではないかと感じている。しかし、電磁波以外に環境ホルモンの影響等も考慮すべき問題であり、統計があるわけではないので、早く解明されるべきである。妊娠や胎児への影響を聞かれるにあたり、対応に苦慮している現状である。

●助産師 福岡県
実際に目に見えないことであるだけに、不安はある。それとかつて経験したことがない程に電気製品が身近になったので、何らかの影響はあるはず。医学的な見地からの研究を待ちたいと思う。

●助産師 愛知県
マスコミを通して見聞きする程度の知識しかありません。近隣の道路を移動している際、数多くの鉄塔等を見ると、なんとなく「大丈夫かな・・・」と漠然と感じています。オゾンホールの拡大など、環境因子の悪化も問題視される中、電磁波の影響について科学的なデーターを求めるにも難しい問題があるかと思っています。確かな根拠の元に予防策が講じられる事を望みます。

●小児科医 東京都
電磁波の影響を考えるとき、今の便利な生活を成り立たせている電化製品の使い方が大きなポイントになると思います。コンピュータや携帯電話などなくてはならないものなので難しい問題ですし、もしかすると公平な結果が企業や産業団体の圧力で捻じ曲げられたりする可能性だって考えられる。そういう噂すらあるので。自己防衛が大事かもしれない。少なくとも乳幼児期は親の心遣いでかなりの暴露は減らせると思います。テレビをなんとなくつけっぱなしにしない、電化製品の使用をなるべく減らすとか、家にこもっているよりは外遊びを増やす、など。こういったものは当然乳幼児の方が大人よりは影響が大きいのが普通なので、親の意識が大事だと思います。
ただ、現段階では敢えて医療者が持ち出して情報を親に与えるほどではないように思います。動揺させたり心配を起こしたりする情報が不確かなものであってはいけないと思うから。
親の意識が大事、というのはどちらかといえば専門家としてよりも一人の母親としての意見です。電磁波は,人間の生活を便利にしてきた一方で,放射線や環境ホルモンとならび地球環境の中で生物に影響をおよぼす物質かどうかは大変憂慮しています.電磁波をなくすことは困難で,有益性も犠牲になることを考えると,産科医としてはどの程度までが母児にとって安全であり,どの程度から危険なのかという値はぜひとも知りたいと思っています。

●助産師 兵庫県
今は不妊の有無についていろいろ聞いたことがあるが、特に周波数の高い電磁波ほど、男性不妊のリスクが高いと、無線仲間が噂していた。実際、周波数の高い電波で無線局を運用しているものは、男性不妊が多い現状をきいたことがある。それについて興味深い。今後の知見が待たれる。

●大阪府
実際に周辺機器のそばにいる時や携帯使用時に不快感があり、何らかの影響を受けていることを感じます。一日も早い研究結果が現れる事を願います。

●看護師 神奈川県
電磁波は目に見えないものなので、どの程度身体から遠ざければ安心なのかなど、電気製品に明示して欲しいと思う。

●保育士 東京都
少なくとも、電磁波は良い影響をもたらすとは考えられないので日常生活の中で、少しでも意識を持って電磁波を浴びないように心がけたほうが良いと思います。そして出来れば、その具体的なことを専門家の方は一般の家庭に広めていったら良いのではないかとと思います。

●助産師 千葉県
便利すぎる世の中の代償のようにも感じますが、これからもっといろいろなものも増えるに従い健康障害を引き起こすような気もします。健康はなによりも予防医学的な考えが適切と思います。これから検証を深めるべき分野だと思います。とくに流産についての検証を知りたい。

●助産師 大阪府
便利な生活があまりにも当たり前になっていることが問題であるが、一度その便利さを身につけてしまうと、それを使わないと言うのはとても難しい。せめて、短時間使用とかの努力が必要なのであろう。環境問題はじめ、現代人の生活の見直しが大きな課題ですね。このような研究の成果を大いに期待しています。

●教育関係 山口県
電磁波の影響が目に見える形で検証されていないだけに不気味である。経験的には、普段テレビや電子レンジのない生活をしているが、たまにテレビを長時間見たりすると疲れがひどいので何か悪い影響があるのではないかと考えている。

●保健士 群馬県
まだ関心があまりないのだと思います。妊婦さんや乳幼児を持つお母さんと接する機会は多いですが、質問された経験はありません。自分自身は自宅が高圧電線に近いことと、どうしても子供が携帯に興味を持って欲しがることが多いので電磁波について関心が高まっているところです。携帯に特に関心がある時期は、6ヶ月前後の何でも口に入れる時期と、2歳前後、もう言葉がたくさん出てきて、電話で話すことができるようになってきたころかと思います。早急に研究をすすめて欲しいです。

●助産師 岡山県
電磁波=パソコン、ケイタイとパッと思うが、電子レンジの電磁波の影響で野菜の栄養素が失われると聞きました。何かある気はしますが…



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