ごきげんのわるいコックさん
まついのりこ/作 童心社 ¥1,728-
本屋さんで絵本を選ぶように、紙芝居が選べたらいいなと思うことがある。
ケ−ス入りだから中が見れないとか、良い作品がない(わからない)とか、いろいろ意見はあるようですが。
絵本は子どもと並んで読むことができるけど、紙芝居は対面式。それだけでも新鮮だし、友達がたくさんいたら、小劇場っぽく演出できるのが嬉しい。
この作品は、紙芝居の舞台なしで、読み手も顔を出し、コックさんと子どもたちの表情を見ながら話を進めよう。
コックさんはものすごい仏頂面で現れる。
ず−っと怒ったままのコックさん。
「何かおいしいもの作ってもらおう」っていう下心があるから、一生懸命コックさんの機嫌をとろうとする子どもたち。その掛け合いは、読む度に違うハプニングが起きたりする。
ふっと怒ったまま姿を消すコックさん。
「あれっどこ行った」と子どもたちも真剣になって探し始めるだろう。「コックさ−ん どこ−?」と、机の下のぞいたり、引き出し開けたり・・・。最後はコックさんにおいしいもの作ってもらえるよ。
みんなで分けて食べようね。
もうコックさんもニコニコだ。
(文;森 ひろえ)
こんな本もあります。
「紙芝居・共感のよろこび」
まついのりこ著 童心社 ¥1,620-