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ももたろう
 あなたが覚えている、桃が流れてくる音はどれでしょう。
「どんぶらこ どんぶらこ」「どんぶらこっこ すっこっこ」「つんぶこ つんぶこ」・ ・・。
「つんぶく かんぶく」と流れてくるこの本の桃は、本当においしそうに描かれ、 それに手を伸ばすおばあさんは、すぐにおじいさんに食べさせようと拾ったのではなく、 まず自分が食べてしまうのだ。・・・私はそこが非常に気に入った。

「桃太郎は、一杯食べれば一杯だけ。二杯食べれば二杯だけ・・・大きくなりました。」 という言葉が息子は大好きで、ご飯一杯食べる度に、天井から下がる電灯のヒモに手を伸 ばす。
親から子に伝えられてきた昔話の中に、子どもの成長への願いが込められている・・・と 感じる文を見つけると、私はいつも嬉しくなる。

昔話は地方によって少しずつ違うのがおもしろい。 桃太郎は、鬼が島からたくさんの宝物を村に持ち帰った・・という話は多いが、それも 色々。 それくらいして当然という感じもするけど、この本の桃太郎は、きっぱりとこう言い放 つ。
「たからものはいらん。おひめさまをかえせ。」・・かっこいいでしょ。 おひめさまを連れて帰った最後のペ−ジは、言葉をなくしてしまう位、美しい。 ある時、「おしまい」と言って本を閉じかけた私の手を、息子は黙ってはらいのけ、 気のすむまで日本の田舎の・・・夕焼け景色をみつめていた。

イヌ・サル・キジが次々と桃太郎の仲間になっていく会話を息子と楽しんだ後、 それをさりげなく聞いていたおじいちゃんが、手を差し出してこう言った。 「さあ、おみやげのド−ナツ、おじいちゃんにも一つください。お供します。」 こんなふうに参加してくれる人が身近にいたら、昔話はもっと楽しくなる。

(文;森 ひろえ)

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