子どものための快適空気環境-花粉症対策

子どものための快適空気環境-1花粉症対策


花粉症対策

うららかで心地よい日が多くなってくるこの季節。くしゃみや鼻水、目のかゆみなど、花粉症の人にとってはつらい症状に苦しむつらい季節でもあります。
最近では大人だけではなく、花粉症の子ども達も増加傾向にあるとか。
スギ花粉症では3~5歳で約5%、13~15歳で約15%が発症しているそう。

長い時間を過ごす家のなかでは症状を忘れて快適に過ごしたいもの。それには「花粉を家に持ち込まないこと、完全に除去すること」が大切だとか。

家のなかの空気を健康にすることに取り組むセキスイハイムの林哲也さんに、この時期の室内の「空気環境」を快適に保つコツを伺いました。

取材協力&情報提供/林哲也さん(積水化学工業株式会社住宅カンパニー)
2004年3月掲載・2017年11月再編集


花粉は「家に入れない」が第一

やっかいなのは砕けた「花粉塵」ソファや布団に入りこむ前に掃除を


エコ的プラスワンレシピ-1 花粉症のつらい症状をやわらげる「ペパーミント」



「花粉の季節は窓の開閉は最小限にしたほうがいいですね。換気装置、換気口を利用して換気をするのが安心です」という林さん。
換気口に花粉を除去できるフィルターをつけたり、フィルター付きの換気装置をつけたりするとよいそう。

「今、その設備がなくても、後づけができる壁埋め込み式の花粉フィルター付き換気装置もあります。(※マンションでは後付けは不可)長い時間を過ごす寝室やリビングなどに取り付ける人もいますよ」と林さん。ご自身も花粉フィルターが搭載された換気システムのある家にお住まいだとか。長年、花粉症に悩まされている奥さんも、自宅ではほとんど症状に苦しむことがないそうです。
「それに花粉をいれないようにいろいろ気をつけてもいます。帰宅したときは玄関前で服と髪をよく払ってから家に入ります。また、玄関ホールにコートハンガーを置き、上着はそこにかけリビングなどへは持ち込まないようにしています。だから春の上着はトレーナーやセーター等ではなく、ジャケットやブルゾン等の簡単に脱げるタイプのものを着ることが多いですね」

子どものための快適空気環境-花粉症対策

他にも花粉を家に持ち込まないように、服の素材にも注意を。凹凸の多いウールは特に花粉が繊維の間に入り込みやすく、綿よりも花粉の付着率が約10倍にもなるそう。この季節は花粉が付着しにくい、化繊やシルク、綿などなるべくつるつるとした生地の服が無難です。 帰宅時には玄関扉の前で軽くはたいたり掃除機をざっとかけること。コードレスタイプの小型掃除機を常備しておくと便利です。

また、乾燥機や除湿器を利用して洗濯物やふとんは部屋干しにするようにしましょう。
外へ干す場合は取り込む前に花粉をはたき落とす、もしくは高性能のフィルターが搭載された掃除機をかけるのが効果的です。ただし、室内干しの場合、換気にも気をつけないといけません。湿度が高くなる原因となります。除湿機は問題ありませんが、衣類乾燥機は熱風と共に湿気が排気として出てくるので換気扇の併用が重要です。最近流行の洗濯乾燥機を使えば湿気を出さずに乾燥できます。

「我が家には2階の日当たりのいい場所に室内干し用のスペースが作ってあります。冬は子どもの遊び場であったり、猫が寝ていたりします。一戸建てであればバルコニーに後付けのサンルームをつけたりすると便利かもしれませんね」

グッズ紹介 babycom Goods Navi
家の中に花粉を持ち込まない
コードレス ハンデイクリーナー

FINE DRAGON ハンデイクリーナー コードレス掃除機 充電式
吸い込んだ空気の遠心力で「ゴミ」と「空気」を分離して集塵します。小さな動物の毛や菓子クズ、花粉までしっかりと吸い込みます。排気浄化システムにより、ほこりを撒き散らしません。



花粉除去には毎日の掃除も大切。
花粉は通常は床に落ちています。そのため、大人よりも床により近い赤ちゃんや幼児は花粉を吸い込みやすいと言えます。

「床からは赤ちゃんはなるべく離してあげて下さい。ベビーベッド等なるべく高い位置で寝かせてあげるといいですね」と林さん。

しかも、床に落ちた花粉は人が踏んだりすることで砕け、もっと小さな「花粉塵」となります。そうなると空気中に浮遊し、カーペットや布団、ソファの繊維に入り込むなどしてさらに手に負えなくなる存在に。
砕ける前にしっかり除去することが大切です。掃除機をかけたあとは濡れ雑巾でふき掃除をすればより安心でしょう。



エコ的プラスワンレシピ-1

花粉症のつらい症状をやわらげる「ペパーミント」

アロマオイル

花粉症は目や鼻の粘膜を傷め、それが悪化することでさらに症状がひどくなります。そんな症状を軽減し、花粉シーズンの空気環境をよくするための常備薬としておすすめしたいのが、ペパーミントのアロマオイル。デリケートな鼻粘膜を守り、鼻づまりや鼻水などの不快な症状も軽減してくれます。
マスクの外側から一滴垂らしたり、湯舟に垂らして蒸気を吸い込めば気分もすっきり。アロマポットで室内に香らせてもいいでしょう。

また、ミントに含まれる「ミントポリフェノール」という成分には、鼻粘膜の腫れを改善したり抗アレルギー作用があることが最近の実験でわかっています。花粉症対策のひとつとして、毎日のお茶をミントティーに変えてみることも有効です。

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