「子供と共に」のIkuyoさんへ
わたしの子供も心の悲鳴をあげています。
上の子は4年生、下は2年生、共に女の子です。この夏休み、お姉ちゃんのほうはたった一人で練馬区から茨城県下館のおばあちゃんのうちまで電車の旅にでかけ、いいのか悪いのか、物怖じしない性格を証明してくれました。これには、親の私のほうがびっくりというより、悲しくなってしまったのです。
保育園、学童、1日のうちに起きていて一緒に過ごす時間はきっと3時間ほど。 それもほとんどがゆとり時間ではなくて、生活必須事項で過ぎていく時間ですよね。知らない間に、こんなことができるようになっている…。 これはわたしが教えてあげたんじゃない、わたしは何もしてやっていない…と。
下の子は、宿題をやっていなかったり、忘れ物をして先生に叱られたことを苦に、「学校に行きたくない」
と泣いたりします。よくあることですよね、でもそれに付き合ってあげる時間も、心の余裕もないのです。
経済的な理由で働かざるを得ないのですが、こんな状況を夫に訴えても「代わりに子供を面倒見てくれる人
を探そう、それも、タダできてくれる学生とかいないかな」という始末。
わたしも子供も悲鳴をあげているのですよ。
(向井さんより/1998/10)
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