産道

お産のとき赤ちゃんが通ってくる道。子宮下部、子宮頸管、膣、外陰部までをいう。これらの筋肉の道を軟産道、その外部にある骨盤の出口を骨産道という。
子宮頸管が固く、子宮口が開きにくい場合や会陰部が伸びにくい場合などは、お産が長引くことがあるので、軟産道は柔らかくしておきたい(体操やマッサージなどで)。
骨産道は人間の場合、骨盤のつくりが湾曲しているので、赤ちゃんは簡単には通り抜けにくい。骨産道の広さと形が赤ちゃんの頭の大きさに対して小さい場合には、児頭骨盤不均衡といって、分娩が困難になることも。



子宮収縮剤

出産後、赤ちゃんが出ると子宮は自然に収縮して胎盤が出たあとの傷口は自然に縮まり、出血は次第に止まっていくが、人によって子宮が収縮せずに出血が続いてしまう場合がある。
そうしたケースをなくすために、病院では産後すぐ全員に子宮収縮剤を打つことがある。実際、産後の子宮収縮は大変重要な要素だが、全員にこれを使用する必要はあるかどうか疑問。
助産院など、自然なお産をしている施設では、子宮の収縮を自然にうながすために、赤ちゃんにおっぱいを吸わせて乳首を刺激したり、子宮の上から冷やすという処置がとられている。もちろん、緊急の場合には、収縮剤が必要になる。



自然分娩

自然分娩という言葉は、とても広い範囲で使われている。一般には、帝王切開、陣痛誘発、吸引、鉗子分娩以外のものを指すが、その中には陣痛促進剤を使ったり、その他の医療処置が含まれていることもある。
必要以上の医療的処置をしないお産のことを「自然なお産」と表現することがあるが、医療処置が必要な範囲がどの程度なのかの判断は医師の考えによって異なる。施設によっては慣例的に陣痛促進剤などの医療処置を行っている場合もあるので、自然なお産を望む人は、あらかじめ促進剤や会陰切開についての考えを聞いておく必要がある。

妊娠・出産・産後ワード101「自然なお産



陣痛室

お産が始まってから、入院して、赤ちゃんが生まれるまでに過ごす部屋。お産は分娩室で行われるので、分娩室に入室するまでの陣痛期を過ごす。
分娩室やナースステーションのそばにあることが多い。入院すると、子宮口が全開大になるころまで陣痛室で過ごし、お産は分娩室に移動する。さらに産後、2時間は回復室、その後、入院室へと移動することになる。施設によって、陣痛室や分娩室も個室ではなく共同のところもあるので、そうした場合には夫の立ち合いはしにくくなる場合もある。陣痛室が個室である場合には、家で使っているクッションやCDなど、馴染みのグッズをもっていけるので、リラックスしやすい。

妊娠・出産・産後ワード101「陣 痛



全開大

子宮口が完全に開いた状態のことをいう。10センチ開大ともいう。子宮口が開いてか ら、赤ちゃんは産道を通って出てくる。
全開大になると、一般的には分娩室に移行す る。赤ちゃん誕生の先が見えてくる状況だが、産婦は一番辛いとき。

妊娠・出産・産後ワード101「全開大



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安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説しました。
監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長


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