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ガンピーさんのふなあそび
「ダンボールの箱ありませんか。あそびたいんですけど」私を見上げて、やけにていねいな言葉を使いだす息子。

「何に使うんでしょうか」 「あのね、あそぶんです。舟にのっていくんです」 手ごろな大きさのダンボール箱を見た息子の目は輝き、さっそく舟のしかけ作りが始まった。

ひもをセロテープではりつけ、 「おぼれたときは、これにつかまるんです」ペットボトルにひもを結び、 「これでさかなをつるんです」 おもちゃのタイヤを前にはりつけ、 「これで運転するんです。では、いってきます」とたんに居間は川になった。
バスタオルを波のかわりに。
むこうから、幼稚園で作った空き箱の舟がくる。
「ガンピーさん」を思い出した私は、くまちゃんを連れてきて、「ぼくものりたいなあ」 「はい。どうぞ」 ぬいぐるみコーナーのみんなが次々に小さな舟に乗り込み、さいごはダンボールも破れて・・・バシーン!!笑いながら起きた息子が「もういっかーい」

ガンピーさんは、舟に乗りたがる子どもや動物たちに、「ケンカさえしなけりゃね」とか、「とんだりはねたりしなけりゃね」とか言うんだけど、そんなこと、したいに決まってるよ。するに決まってるよ。 でも、みんなとりあえずガマンするんだ。舟に乗せてほしいからね。舟にはたくさんの動物たちが乗ってくる。鳥も羊も、豚も牛も・・・。ガンピーさんの「・・・しなけりゃね」をくり返しながら。

読み手の子どもたちは、絶対に心の中で期待している。そして、期待通りになるのが嬉しいよね。

・・・「みんな、かわのなかに おちてしまいました。」

川岸の草や樹、石橋のトンネル。静かな川面。何よりも、淡々としているように見える動物たちの表情。 (でも、よく見るとヤギのつぶらな瞳などはたまりません)忙しい日々の中でも、この絵本の中では、 ゆったりとした時間が過ごせそうだ。

(文;森 ひろえ)

ガンピーさんのふなあそび


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