(掲載:2007年10月)
babycom的エコライフの提案 2
紫外線から子どもを守る方法
光化学スモッグが発生している日は、紫外線も強いといえます。外に出ないことがいちばんの対策ですが、そうも言っていられないもの。
紫外線は太陽から地表に届く光線の一種で、波長が長い方からA波、B波、C波があり、波長が短いほど人体への影響が強くなります。非常に強い紫外線のC波は成層圏のオゾン層で吸収され、地表には届きません。しかし近年、オゾン層の破壊によって人体の細胞を傷つけるB波が地表に届く量が増え、日焼けだけでなく皮膚ガンや白内障を引き起こす原因となっています。
南極のオゾンホールに近い南半球のオーストラリアでは、国を挙げて皮膚ガン予防キャンペーンに取り組んでいます。SLIP(長袖の上着を着て)、SLOP(日焼け止めを塗り)、SLAP(つばの広い帽子をかぶって)、WRAP(サングラスをかける)といった覚えやすい標語で紫外線対策を呼びかけています。
日本の環境省でも紫外線保健指導マニュアルを作成し、紫外線のメカニズムや健康への影響、対策法などをわかりやすくまとめています。具体的な対策としては、(1)紫外線の強い時間帯(正午前後)を避ける、(2)日陰を利用する、(3)日傘を使う、帽子をかぶる、(4)衣服で覆う、(5)サングラスをかける、(6)日焼け止めクリームを上手に使う。
また、気象庁では紫外線情報をインターネットで発信、当日や翌日の予測値や分布図をチェックすることができます。
環境省 紫外線保健指導マニュアル
http://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_manual.html
気象庁 紫外線情報分布図
http://www.jma.go.jp/jp/uv/