妊活:妊娠のために知っておきたいからだのこと、月経のしくみ

妊娠のために知っておきたいからだのこと-1

これだけは知っておきたい
月経のしくみ

女性の体は不思議です。何もしなくても、ある年齢になれば初潮が起こり、徐々に妊娠・出産が可能な体になっていきます。

...........月経について、もう一度考えてみよう

...........正常な月経とは?



毎月、当然のように訪れる月経。始まってほっとする人、生理痛がひどくて毎月つらい思いをしている人など、いろいろでしょう。また、プレマタニティの中には、「ああ、また来ちゃった」とがっかりしている人もいるかもしれません。

すぐにでも子どもが欲しいという場合はともかく、大半の人にとって、月経はあまりにも身近で、どちらかといえばうっとうしい存在。そのためか、月経量や周期の乱れをあまり気にしないという人も多いようです。でも、いざというときに慌てないためにも、月経のしくみについては、やっぱりきちんと知っておきたいもの。まずは、月経にかかわる器官のことを、ちょっとだけ復習しておきましょう。

子宮

子宮の構造-babycom
イラストの真ん中にある、逆三角形をした部分が子宮です。大きさはちょうど鶏の卵くらいで、洋梨のような形をしています。子宮の内側を覆う子宮内膜は、いわば“赤ちゃんのベッド”。排卵が起こると、この内膜がどんどん厚くなって、受精卵の着床に備えます。そして、妊娠しなかった場合は、月に1度のベッドメーキング(つまり、月経)が行われ、内膜がはがれ落ちて外に排泄されます。


卵巣

卵巣は、大人の親指ほどの大きさで、この中には卵子の種ともいえる「原始卵胞」が何万個もつまっています。1ヶ月に1度、この原始卵胞のうち、20個ほどが成長しますが、実際に排卵されるのは、このうちのひとつだけ(双子の場合はふたつ)。なお、原始卵胞の数は、産まれたときから決まっていて、毎月排卵が起こるたびに減っていきます


卵管

子宮底部(子宮の上側)から左右に出ている約10cmの管が、卵管。この先に付いている手を広げたような形をしたものが「卵管采」で、卵巣から出る卵子をとりこんで、子宮に運ぶ役割を果たします。



月経1日目から次の月経が始まるまでの周期は、だいたい28〜35日といったところ。このうち前半が、卵巣内で卵胞が成熟する「卵胞期」、排卵を境にした後半の約2週間が「黄体期」です(月経のサイクルとホルモンの関係については、「基礎体温でこんなことまで分かる」で詳しく説明します)。

月経の持続日数は、だいたい3〜7日、平均すると5日ほど。出血する量は、100g前後と言われていますが、月経量はなかなか計れるものではありませんし、人と比べるわけにもいかないため、どの程度が正常なのかよく分からない、という人も多いと思います。
目安としては、1枚のナプキンが2時間もたないくらい量が多い、あるいは、ナプキンを取り換える必要がないほど少ないといった場合以外は、ほぼ正常と考えていいでしょう。

最も簡単で大切なことは、自分の前の状態と比べてみること。「なんだか急に量が増えたみたい」「ときどき、ものすごく量が少ないときがある」などと感じるようなら、婦人科のかかりどきと考えましょう。
また、月経の色や状態も、子宮や卵巣の働き具合を知るバロメータになります。月経血の色は、鮮血よりは少し暗い赤が正常で、極端に色が薄い場合や、茶色っぽいおりもののような出血しかない場合はちょっと心配。また、レバーのような塊がないかどうかも重要なチェックポイントです。もちろん、塊があること=病気というわけではありませんが、子宮内膜症や子宮筋腫の可能性も考えてみる必要があります。

プレマタニティのための産院選び あわせて読みたい
プレマタニティのための産院選び
初めての検診、産院選びチェックポイント、出産の場所


女性のからだと卵子のひみつ 卵子story Kindle版

卵子も歳をとる!知っているようで知らない自分のからだ、卵子のこと。 排卵、受精、妊娠…卵子の一生をマンガと挿絵で解説。 著作:babycom



プレマタニティ養生学

知っておきたいからだのことインデックス

これだけは知っておきたい、月経のしくみ

基礎体温でこんなことまで分かる

男性の体もきちんと知っておこう

性感染症の基礎知識

バースコントロールについて


妊娠・出産、母乳ワード101妊娠・出産・産後ワード101
知っておきたい!安産と楽しいマタニティライフに役立つ妊娠・出産用語集。



babycom おすすめ記事
babycom Site
妊娠準備のための健康術妊娠の準備「プレマタニティ養生学」

体がいま何を欲しているか、どんなことをすれば体が本当に気持ちよくなるか…と考える東洋医学は、そんなプレマタニティにぴったりの医学です。

オムロン 婦人用電子体温計

検温開始から温度の上がり方をリアルタイムに分析、5分後の体温を平均10秒で予測。くわえやすく正しく簡単に検温できる。


高齢出産&妊娠高齢出産という選択
ともするとリスクばかりが強調されがちですが、高齢出産でなければ得られない喜びやメリットもある。



babycom おすすめ関連コンテンツ



TOP▲