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子育ての経済学/基礎編
就学前にかかる費用あれこれ-1
保育にかかる費用

..........1.保育園(認可園)に預ける
..........2.保育園(無認可園)、保育ママさんに預ける
.........3.ベビーシッターに預ける



子どもが生まれたあとにかかる費用は、それこそ千差万別。子育てに専念するか、それとも働きながら育てるかによっても違ってきます。
今、仕事を持っている人の場合、出産後に復帰するかどうかは迷うところ。もちろん、仕事を続けるか否かは、経済的な事情だけで決められるものではありませんが、手のかかる3歳ごろまでは、下手をすると収入より支出のほうが多い、というケースもあることは知っておいたほうがいいでしょう。

働きながら子育てするとき、預け先として最も身近なのが保育園です。保育園は、大きく分けると「認可園」と「無認可園」があり、このうち保育料が安いのは、国や自治体から運営費が補助されている認可園のほう。
ただし、自治体や世帯の所得税額によって差があり、世帯の課税対象年収が900万円以上になると、最高額の保育料(首都圏では0歳児で月額5万円台というところがほとんど)を支払うことになります。

また、延長保育が必要な場合には別料金がかかります。延長保育料も自治体によって異なりますが、首都圏では保育料の10%としているところが多いようです。


現在、首都圏の認可保育園は慢性的に不足状態が続いていて、0〜1歳児はどこも狭き門というのが実状。また、認可園は出産後でないと申し込めないため、産休明けで復帰する人などは、予約が可能な無認可園のほうが便利かもしれません。
無認可園と一口にいっても、その種類はさまざま。自治体の助成を受けている無認可園(未認可園)や、厚生省の外郭団体である「こども未来財団」の助成を受けた駅型保育所などもあり、これらは比較的保育料も割安です。中には、認可園とほとんど変わらない保育料のところもありますので、妊娠が分かったら、まずは役所の窓口に問い合せてみるとよいでしょう。
また、自治体によっては、認可園に入れない人のために、「保育ママ」の制度を取り入れているところも増えています。保育ママさんとは、自治体から保育を委託された家庭福祉員のことで、自宅の一部を開放して、数人の子どものめんどうをみる、というものです。
保育ママさんの場合、料金は自治体によってかなりの差があります。 23区の場合は2万円程度とかなり安いのですが、地域によっては、基本料金+延長保育料で月額7万円以上になってしまうところもあるようです。


1ヶ月フルに預けるとなると、かなり割高になりますが、不定期で預けたいという場合には、ベビーシッターをお願いするのも便利。急な残業や休日出勤、あるいは病気のときに来てもらうという利用の仕方もあります。
料金は、ベビーシッター会社によってさまざまですが、平均して1時間1500円前後が相場。ただし、入会金や年会費があるうえ、シッターさんの交通費もかかることをお忘れなく。
なお、ベビーシッターとは異なりますが、家庭保育を行う民間の保育ネットワークや、労働省からの補助を受けた「ファミリーサポートセンター」を利用するのも手。
これは、預けたい人と預かりたい人がお互いに会員となり、紹介を受けるというシステムで、1時間750〜800円程度とかなり割安です。


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