妊娠・出産・育児

バックナンバー5〜2006年4月

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勤め先の就業規則や法律との妥協 るるい  -- 2006/02/13 ..
いつもいろいろな投稿・アドバイスを拝見し、勉強させていただいています。
現在、初めての妊娠8ヶ月目です。もう少しで勤め先の規定とおりの産前休暇の予定でしたが、しばらく前の妊婦検診で切迫早産のため休業するように言われたため、現在すでに休業させていただいており、このまま産前休暇に移行する予定です。

妊娠してから、私は手続き上のことや、実際の規則・また、法律などを知らなかったので、妊婦検診・つわりのお休みや、今回の休業の手続きは、すべて事務さんや上司がやってくださいました。
先日、自分でも規則や法律などを調べてみたところ、はじめて、今までやってもらっていたお休みの手続きが、実は実際の規則(権利?)とちょっと違っていたことがわかりました。
勤め先では、妊娠に関するお休みの何日間かは、特別扱いで給与減額されない規定だったのですが、そのお休みは使われておらず、私は今まですべて病気で休んだことになっており、結果的には、その何日間分の給与を受け取れないことになってしまっていました。

今回は、もうその特別休暇の申請が間に合わないこと、自分が無知であったことや、実際にたくさん休んで職場に迷惑をかけていることを考え、とくに勤め先にそのことを言うつもりはありません。けれど、これから先の、産休・育休・復帰後のことなどを考えたら、自分でもちゃんと規則や法律のことを調べて、必要ならなんとかお願いしないと、と思った次第です。

勤め先に、WMのための産休や育休・復帰後の規定があるという方は多いかと思うのですが……実際には機能していないとか、勤め先に申し訳なくて取りづらくてダメだったとか、または逆に、勤め先側が規則や法律を使いたくない(前例がない)ようなそぶりでも、自分で規則や法律など調べて主張し、認めてもらったとか、そういう経験がある方はいらっしゃるでしょうか?
勤め先の雰囲気や、申し出たときの上司・同僚などとの関係(職場で居心地が悪くなってしまうとか)や、ご自分・ご家族の考え方・状況など、いろいろな環境があり、一概には言えないと思うのですが……
参考までに、「○○な様子だったので、このように行動した」「その後、職場や家庭では○○な様子だった」など、差し支えない範囲で、ご経験を教えていただけたらと思います。


アドバイスありがとうございました   るるい
会社とフェアな関係で働きたいですよね。   ぶぅまま




 

   >>> アドバイスありがとうございました るるい   -- 2006/02/13..
 
ぶぅまま様、ご丁寧なアドバイスをありがとうございました。
じっくり読ませていただきました。本当に勉強になったと感じております。
アドバイスにあったように、今までの投稿で、同じような相談があったところなどを検索することができ、他の方々の経験なども見ることができました。
難しい部分が多々ありますが、やはりおっしゃるように「勤め先とはフェアな関係」でいたいものですね。
今は切迫早産の診断による休業中ですが、このあと、産休や育休に入るときは自分でもよく規則などを調べでいきます。また、どうしてもお願いしたいことは、事務や上司にも規則や法律などを確認してもらったり、自分でも勇気をもって交渉していきたいと思います。
今回は本当にありがとうございました。
 





   >>> 会社とフェアな関係で働きたいですよね。 ぶぅまま   -- 2006/02/09..
 
はじめまして。るるいさん、どうか安静に過ごして、無事に出産を乗り切れるようお祈りしております。

私は、昨年の11月から切迫流産・早産で休業し、そのまま産休・育休と、会社を1年以上お休みしており、現在育休中です。長期の欠勤や産休・育休など、会社へ休暇や手当てや福利厚生や、社会保障の給付金など、これまで経験したことのないような、申請や請求がたくさんあり、ただでさえ、体がしんどくて心細い時に、面倒なことが多かったと思います。

ここのみなさんの投稿を拝見していても、会社の人事や上司が、会社の就業規則や法律に則った適切な対応をしてくれなかったために、心情的に消耗したり、妥協したりという経験をされた方が少なくないように感じました。その中でも、私の職場もそうでしたが、人事の担当者や上司が、妊娠・出産の場合の休暇や申請などを、正確に把握していないせいで、お休みや手当てなどを取り損ねそうになったり、無駄な手間が発生したりしてしまうことは、よくあることのように思います。もちろん、すべて人事や上司のせいではなく、本人が調べて対応していれば、スムーズにいくとは思いますが・・・。なにせ、初めてのことで、そこまで頭がまわらないというのが、私自身の自分への言い訳です。そして、私は、会社の人事担当者さんや上司には、とても世話になったし、よくしていただいていると感謝しています。

職場において、つわりでの休暇や産休・育休というのは、まだまだ少数で、担当者や上司によっても、知識・理解にかなりばらつきがあるのではないでしょうか。そして、出産する本人にとっては、個人的な理由で職場に迷惑をかけているという意識があって、とても心情的には心細い気持ちになってしまいます。

ここ数年、経営者のあいだでも、「コンプライアンス」順法精神が大きな課題になりつつあります。かつては、ちょっと法律違反しても、少しでも会社の利益になることをやれば、社員にとっては点数稼ぎになった時代もあったのが、今は、ともすると法令違反の会社として、大きな社会的制裁を受ける可能性がある時代に変わってきている。社員の中でも、きちんとルールを守った上で、利益を稼ぐ社員が必要な時代に変わってきている。でも現実は、経営者も、現場の従業員も、厳しい競争の中で、「分かっちゃいるけど、ちょっとくらいなら」の誘惑との戦いや、そもそも問題意識が無さ過ぎたりする場合が多いと思います。

もし、自分の職場が、経営トップをはじめ、組織全体で「ちょっとくらいズル(法令違反)しても、儲けるが勝ち」という風土の会社であるとすれば、一従業員の力では、なかなか、どうにもならないかもしれません。現実は、たまたま担当者の知識・理解不足が原因というレベルが多いと思いますので、堂々と、ビジネスライクに、会社へ「間違っているようなので調べてもらえませんか」と確認をしたり、「なんとかなりませんか」とお願いをしたりすることは、やってみるべきだと思います。
>「今回は、もうその特別休暇の申請が間に合わないこと、自分が無知であったことや、実際にたくさん休んで職場に迷惑をかけていることを考え、とくに勤め先にそのことを言うつもりはありません。
とのことですが、そこまで遠慮しなくても、まさに「案ずるより産むが易し」かもしれませんよ。担当者が自分の間違いだと気づけば、あとから帳尻をあわせる対応の方法はあって、やってもらえる可能性は高いのではないでしょうか??

社員にとって、有給はお金、つまり給与と同じ価値があるものだと思います。
実際には、サービス残業などと同じように、従業員自らが会社へ無償奉仕してしまう感覚で、あきらめてしまう気持ちはよく分かります。でも、会社が従業員にサービス残業を強制したり、有給を与えないことは犯罪と同じことと、私は理解しています。会社と従業員との関係は、圧倒的に会社のほうが優位で強い立場にあります。従業員の権利を守るために法律があるのです。権利を主張することは、なにもずうずうしいことではありません。

私は、会社とはフェアな関係で、まじめに努力して働きたい、という理想をもっています。そして、いっしょに働く人たちとは、相手が正社員でも非正社員でも、上司でも部下でも、謙虚に、相手の立場を尊重して接することをポリシーとしています。仕事のパフォーマンス上は、偉い人にも、容赦なく、会議などのフォーマルな場でこそ、提案、主張、批判を言う熱いキャラです。それが許されつつ、嫌われない独特のキャラ作りに努めたりもしていて、ほんとに疲れてました・・・(笑)。

これから出産・育児で、会社と従業員の権利とのせめぎあいという局面がたくさん出てくることになると思いますが、自分の立つバックボーンに「会社と自分の関係はフェアであるべき」という意志をもってのぞむと勇気がでてくるのではないでしょうか。。。