......その1
おっぱいのあげ方
○生まれたらすぐおっぱい問題
○初乳
○母乳の中味
○入院中の授乳
○授乳時間
○抱き方の工夫
○陥没乳頭とへん平乳頭
○夜中の目覚めは授乳の準備
志村季世恵(バース・セラピスト)協力/癒しの森治療院(整体療術室)
Photo by きくちさかえ
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おっぱいのあげ方
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授乳するときには、左右のおっぱいをバランスよく含ませるのがコツ。右を先に飲ませてから、左を飲ませた場合は、次の授乳ではかならず左からはじめるようにして、どちらもまんべんなく含ませるようにします。そのうちに癖ができて、やりやすいほう、やりにくいほうがわかってきますが、先に含ませるおっぱいのほうが出る勢いが強く、飲む量も多いので、やりやすいほうから先に含ませてばかりいると、左右のバランスが悪くなってしまいます。
産院によっては、左右10分10分とか、5分5分とかきっちり時間を決めて指導しているところがあるかもしれません。まじめなお母さんは、退院してからも、時計を見ながら授乳する人もいます。それが楽しみでやっているのならかまわないのですが、赤ちゃんの様子を見ていなかったり、自分の感覚を忘れて時間に支配されてしまっては、楽しいはずの授乳が仕事のようになってしまいます。自分の感覚を大事にしてください。
ただ、最初に含ませるおっぱいを4〜5分あげたら、もう片方は6〜7分あげるというような工夫はあっていいと思います。先に吸わせるおっぱいは、勢いよく飲んでくれますが、だんだん飲む勢いが落ちくるので、あとに含ませるほうを少し長めにします。
赤ちゃんが一心に吸いついていて、途中でおっぱいを変えるのはちょっとかわいそうと思うこともあるかもしれませんが、おっぱいの状態を考えると左右のバランスはとても大切。そんなときは、吸いついている乳輪のはしを下に押すようにすると、赤ちゃんの口に空気がはいって、乳首から離すことができます。
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