子どものからだと病気 子どものからだと病気について
母乳について

産む場所選びからはじまる

母乳哺育をしていく上で最初に大切なのは、産む場所選び。おっぱいを順調に始めるコツは、産んですぐから1週間以内の母と子の過ごし方やケアの中に潜んでいます。

鳥の赤ちゃんは、生まれた直後、最初に目に入ってきたものを親鳥と思い、追いかける行動があるという有名な話があります。これは「刷り込み」現象といいますが、おっぱいも同じ。生まれたばかりの赤ちゃんは覚醒しているのですが、その時から授乳を開始するのがいいと言われています。それが「刷り込み」になるからです。その後も母子が離れず、赤ちゃんが泣くときにあげることをひたすら続ければ、かなりの率でその後の母乳は順調にいきます。


けれど残念なことに現在は、多くの病院が母子別室です。管理しやすく楽だから、という理由からなのでしょうが、これは真剣に考え直す必要があることだと思います。さらに授乳姿勢や含ませ方、母親の心までもケアしてくれる助産婦が身近に必要です。

保健所の三ヶ月の健診で「私はおっぱいで育てたかったのに、生れてすぐ病院で哺乳瓶でミルクをあげられてしまった。そのため、母乳育児がうまくいかなくなってしまった」という人がいました。こういう後悔をしないためにも、産み場所選びは慎重にしたいもの。

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