
ロハスな生活・新しい発想の提案-1
「地球」と「わたし」の双方にやさしい本当の快適性を探りながら、次世代につたえたい新しい価値観「ロハス」を実践する様々な工夫やアイデアを紹介します。
「地球とわたしの快適性-2」[対談]中村幸代 vs 上田昌文
人は、地球というエネルギー回路のなかの通過点
・本当の節約って何だろう・ロハスなセンスがちりばめられた伝統的な日本の生活
協力/NPO法人市民科学研究室 2006年3月掲載
思い込みエネルギー消費の螺旋から
抜け出してみよう!
水をひとつ例に挙げてみましょう。20年前はペットボトル入りの水なんて、だれも飲んでいなかったと思いませんか?でも今は日常的に利用していますよね。どうしてかっていえば、みんな飲んでいるから、みんなコレに慣れちゃったから、でしょう?
どうしてもコレじゃなくてはいけない!ということではないですよね。お店へ足を運びお金を払って、処理がやっかいなプラスティックのゴミとなるペットボトル入りの水を買う…。昔ならお金もかからないしゴミにもならないところなのに。おかしいと思いませんか?
なるほど!よく考えるとあれ?と思いますね。価値観の再発見。
少し前なら、飲み物を持ち歩くには水筒を使っていたでしょう?ゴミにもならず、何度も使える。自分で好きなデザインを選べるし、コップまでついている。魔法瓶タイプを選べば温かい飲み物を長時間落ち歩ける、なんとも便利なアイテムです。つまり、必ずしもペットボトルでなくてはならないというわけではないはずです。現代はそんなことが山ほどあります。
今の生活のなかで、本当に必要なモノやエネルギーなのかどうかひとつひとつ自分に問いただしてみると面白いですね。
根拠もはっきりしないのに「必要だ」と思いこんでいるもの、思い込まされているものは非常に多いと思いますよ。思い込みの消費の悪循環を一度断ち切って、そこから抜け出して欲しいと思うんです。
ひとつひとつの食材を大切にする気持ちにもつながりますね。私はよく食材を冷蔵庫に入れたまま忘れて、ごめんなさい!と処分することが多くて…。
なるほど。では、たとえば家族でひと月だけ、冷蔵庫なしの生活を試してみるのもいいと思います。冷蔵庫がないから不便、じゃなくて、それがない中でどう食を豊かにすることができるか?をゲーム感覚で考えてみると楽しい。
そういう生活の楽しみを発見してゆくといいですね。
自分にとっての快適性を
見つめ直す
自分自身の生活の感覚を育てることは、子どもたちにとっても大切だと思いますよ。生活の工夫がなくなり、機械任せの過度に人工的な環境で育つことで、何が自分の身体にとっていいのかがわからなくなってくる。生の自分自身の感覚が育たなくなってきます。
そうですよね。夏の冷房病なんておかしな話だと思います。その結果がヒートアイランドですし。
そう。それは決して賢いとはいえない。本当の意味での快適さを生むために、できる工夫はたくさんある。夏なら日差しを遮る簾をつけたり、風通しをよくしたり、風鈴をさげたり、スイカやきゅうりを食べて身体の熱を内側から冷ます食べ物をとったり…冬もまた同じ。衣食住のなかで、改善の余地はいっぱいある。それを発見することです。
発見することを楽しみにすると、しめたものですね!
そうそう! 私はね、買い物をするときに麻の布バックを使っているんですけど、最初は「かっこ悪いかな」と思っていたんです。でも使い始めてみると大きさも下げたときの長さもちょうどいいし、軽くて丈夫。それに、今はレジ袋をもらわないとサービススタンプが余計についたりするでしょう(笑)。
マイバックで買い物をしている男性を見かけたら、私は「知的な人なんだな」と感じると思う(笑)。先を見ているなあ!と。
そうですね。小さいころから親といっしょに環境に対する配慮を身につけたり、自分自身が環境のなかでどういう位置づけにあるのかを感じたりできるようになることは大切なことだと思います。
自分に無理がある方法だと脱落しがちですけど、何が自分にできるのかを見極めてはじめれば続けられますよね。
そう、何が自分にとって快適なのか。
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