妊娠・出産・育児

バックナンバー9〜2005年5月

2005年3月〜2005年5月の投稿バックナンバー


高齢出産VOICE TOP

babycom高齢出産という選択 TOP

高齢出産VOICE バックナンバー一覧

ワードで検索!ワードを含んだ投稿リストが表示されます



全然出産とは関係ないけど sachi  -- 2005/04/02 ..
妊娠、出産とは関係ないのですが私の住むアメリカで今大きな波紋を呼んでいる脳にダメージを受けた女性の延命措置のニュースに関心があります。
このサイトの皆さんはすごく思慮深いので皆さんがどう思われるのか興味があります。人の生死の問題ですしどちらが正しいということはわかりませんが皆さんどう思われますか?
12年前に脳にダメージを受けて栄養のチューブをつながれ生きているこの女性は目もあけるし脳死の状態ではありません。ご主人がもう延命をやめて欲しいというのと彼女のご家族が彼女を餓死させないで欲しいという2つの意見でもめていて裁判所では延命をやめるという指示がでました。今日のニュースはみていないのですが最高裁で同じ結果だったら彼女は今週中にも死を迎えます。
私のアメリカ人の夫は裁判所の決断は同じ状態の何万人もの人までも死ねといっているようなものだと立腹しています。
同じアメリカ人でも彼女の妹は餓死させるのはとても酷なことですべきではないけれど12年前彼女を延命させたことが間違っていたといっています。
私は遺言で植物人間になったら延命措置はしないで欲しいと残していますが彼女の意思はわかりません。彼女は私たちと同じ40そこそこの若さです。将来の医療の進歩で助かるかもしれないという希望もあります。彼女の夫には他の女性との間に子供が二人いるそうです。彼女の両親、兄弟は彼らで彼女の面倒をみるといっているにもかかわらず夫のほうが延命措置の停止を求めた事件です。
私のように輪廻を信じる者としては逝かせてあげて新しい体をまとって生まれ変わって欲しいと思いますが輪廻を信じない宗教観でしたらそうは思わないでしょう。私が彼女の立場なら延命措置はやめてほしいと願うでしょうが私の娘が同じ立場だったら彼女のお母さんのようにチューブで生かされていても生きていて欲しいと願うかもしれません。もしご意見のある方はお聞かせいただけますか?
女性として一人の人間として興味があります。


苦しまなかったと思いたいです。   ルーム
ご冥福を祈ります。   sachi
この場をお借りしてsachiさん、なるまんさんへ   kotone
胸が痛みます   智子
正しい答えは心の中   なるまん
続き   sachi
尊厳死   sachi
皆さんご意見ありがとうございました。   sachi
TVで途中からですが、見ました。   トマトの気持ち
行路死200人   たんぽぽ
父を思い出しました   kotone
質問です   自主独立の40代女性
延命処置の難しさを痛感。   ぷぅーにゃん
むずかしい問題ですよね   ルーム
わたしの意見は…   あずき
奇跡があると思うと...   あきみ
日本での報道   はーと




 

   >>> 苦しまなかったと思いたいです。 ルーム   -- 2005/04/02..
 
医者の話によると、脱水症状が進んで死に至る場合には苦しみはなく、極度の眠気とだるさによりまどろみながら死の淵にたどり着くとのことでした。 それを信じたいです。 
長い15年間だったのでしょうが、彼女の魂はやっと窮屈な肉体から開放されたのですね。 I shall be released. ご冥福を心からお祈りし、残された家族にもいつの日にか心の平和が訪れることを願っています。

Sachiさん、ちょっと気になったところがあったので、蒸し返すようで悪いのですが聞いていただけますか?

>今回ブッシュのしたことはテリーさんの延命に協力したわけではなく、法律上テリーさんの命の有無をきめる判断が夫に任されていることに対し両親の意思も判断にいれてもらえるかという裁判所への許可です。テリーさんの両親が彼女の娘の命の奇跡を信じればそういう働きかけは必要だったと思うしそれに答えたということは尊厳死への冒涜といえるのでしょうか

上記についてですが、私も含めての多くの人はブッシュが介入した理由はSachiさんのおっしゃるような純粋な動機だとは思っていません。 今回、この尊厳死に宗教的見地から強く反対しているキリスト教右派はブッシュ政権の強力な支持基盤です。 彼らからの圧力でブッシュを含めた何名かの共和党員が介入をしたのは明らかです。 ブッシュもできれば関わりたくはなかったはずです。 
政教分離の原理から大統領がこのよう宗教色が濃く現れる問題に一線は引くべきなのです。ここらへんがこの政権になってから、かなりあやふやになってきてるので、意義を唱える人が多いだけです。尊厳死そのものより、Principalの問題です。

一家族の悲劇を宗教的見地から政治に利用しようとする人たち
がいることは、本当に嘆かわしい限りです。 ただアメリカでは何かの事件の裁判の審判が、その後の価値観を大きく左右することが歴史的にもあったのでチャンスだと思う人もいるのでしょうね。
 





   >>> ご冥福を祈ります。 sachi   -- 2005/04/01..
 
享年41歳の若さでテリーさんがお亡くなりになりました。13日間の辛い時間を最後の生命力で生ききった彼女に平安が訪れることを祈ります。 形は違ったにしろ夫にも家族にも愛されて逝ったと思いたいです。 私と同じ年のこの女性にいろんなことを教えていただきました。外野が彼女の生と死について語るのは彼女の本意ではなかったかもしれませんがたくさんの人に何かを残したように思います。この場をお借りして皆様からいろんなご意見を伺えたことを感謝しています。愛する人を延命させたい気持ち、愛するが故、尊厳死を選ぶ気持ち、生還した人からは奇跡を信じる気持ち、そして何よりも自分の死を迎えるときの選び方、いろんなことを教えていただいてありがとうございました。皆様一人一人にお返事しないことをお許しください。
 





   >>> この場をお借りしてsachiさん、なるまんさんへ kotone   -- 2005/03/30..
 
sachiさん、こんにちは。
思いがけず、父を振り返ることのできる機会を作っていただいて、本当にありがとうございました。
自分の気持ちをこうして振り返ることができるようになったんだってことに、このたび初めて気が付きました。
そうして、みなさんの考えていらっしゃることも読ませていただけたことも、ありがたかったです。

なるまんさん、こんにちは。
父のことを幸せね!と声をかけてくださって、涙が溢れてとまりませんでした。
あ、また泣けてきた。
すみません。うまく続けられないですけど、本当にありがとうございました。

 





   >>> 胸が痛みます 智子   -- 2005/03/29..
 
私の住む国でも連日このニュースは流れていますが、ご主人側の状況等についての報道は一切無く、sachiさんのスレッドを読んで初めて真相を知ることが出来ました。

ニュースの映像で見られる笑顔のような穏やかな表情とチューブを抜かれた腹部が痛々しく、死が目前に迫っている、という報道に胸を痛めていました。

私個人としては末期癌など苦痛を伴う不治の病で、本人の意思であれば尊厳死、安楽死は認められるべきだと思います。
ただ、今回のケースの様に本人の意思を確認できず、患者の両親が延命を強く希望されているにも関わらず延命措置を止める、というのにはどうしても納得できません。
なぜこのご主人は12年もの間、離婚せずに延命を続けておきながら、今更このような措置を望むのでしょうか?
しかもなぜ餓死なのでしょうか?
栄養チューブを取り外して衰弱死するのを待つなどという、本人はもちろん見守る家族にも想像を絶する精神的苦痛を与えるであろう方法を取らずとも、もっと楽に薬等で逝かせてあげる事はできないのでしょうか?

死が目前に迫っている彼女はもちろん、このような状況で自分の子供を看取らなければいけないご両親の心に少しでも早く安らぎが戻る事を祈らずにはいられない思いです。
 





   >>> 正しい答えは心の中 なるまん   -- 2005/03/28..
 
子ども病院でボランティアを 最近までしていました。
その時出会った Kちゃんの事を書きます。

中学生のKちゃんと初めてあったのは2年前
年長さん位の身体で 喉の所についたチューブで呼吸し 口からはいつも泡を吹いて 半目状態。
病室に飾られている写真から 生まれてからずっとこの状態だったことが分かります。
Kちゃんに話しかけても 返事はなく 自分の心を見透かしているみたいに 心が辛くなる。
(しゃべりかけても聞こえないのでは と思ったりする自分の心を見られている気がする)
私がしてあげられた事は 小さい子を抱いて側で歌をうたう事だけでした。
一度だけ Kちゃんの声を聞きました。
治療が痛いのか 医師たちに囲まれ ものすごい変な声が病室の外まで聞こえた。(初めてKちゃんが反応があることを知りました)

Kちゃんはもういません。久しぶりにご両親に会え 次の日天国に行きました。

私にはKちゃんが 幸せだったのか分かりません。
生まれてからずっとベットの中で 生活のほとんどは一人ぼっち
時々 痛くて声を出し 幸せだったのだろうか?
一つだけ はっきり分かる事があります。
Kちゃんが死んだあと Kちゃんが幸せかどうか決めるのは残された人の心だと・・・

私の娘は 生まれて9日間 ずっと器械につなげられていた。
天国に行って やっと器械から自由になれた。
私は 絶対に娘は助かると信じていました。
器械が外され 始めてみた娘の顔は 傷だらけでした。私が生きると信じていた9日間 娘は苦しんで傷つけられていました。
娘は 幸せだったのか分かりません。
ただ 私が娘を愛している間は 娘は天国で幸せでいられると思っています。

宗教を持ち込むと 答えは偏ると思いますが このような問題は家族が決める事だと思う。(どちらが正しいのかは 外の人間には分からないと思う)
最後に kotoneさん いい先生に出会えましたね。
家族の愛を とても感じました。お父さん幸せね!

 





   >>> 続き sachi   -- 2005/03/28..
 
長々と書いてしまい、4200字以上は投稿できないことをしりました。なのでまた書いています。
自立独立40代の女性さん、テリーさんが脳死の状態なのかどうかは私にはわかりません。 私がなぜ輪廻を信じるかということですがそれは私個人の思い、信仰ですので宗教哲学を討論するつもりもありませんし輪廻を信じない宗教、もしくは無宗教も尊敬します。
まとめといたしまして今回のことで命について考えることができたことは私にとってすごく勉強になりました、
Kotoneさんのような経験もうかがうことができいろんな立場からの考えも伺えて本当によかったとおもいます。
皆様本当にありがとうございました。
もしご興味のある方はkaigailink.com討論のページを覗いてみてください。同じレスをたててあります。興味深いご意見をいただきました。ありがとうございました。
 





   >>> 尊厳死 sachi   -- 2005/03/28..
 
たくさんのご意見をありがとうございました。書きたいことはたくさんあるしどちらのサイドからの思いもたくさんなるのですがうまく文章にできません。 他のサイトでもご意見を伺ったらとても真摯なお答えをいただきました。海外に住む人の情報サイトなのですがご興味のある方はご覧になってみてください。 私の思いなど甘いものなのだなと気つかされました。尊厳死を受け入れるかどうかは人それぞれ違う考えがあると思います。Kotoneさんのように愛する家族がご本人の意思を尊重された場合は正しいことなのかもしれません。でもお母様が延命を望んだということも尊重される愛情のもとの事実だったのでしょう。
このテリーさんの場合はご本人の意思によるものなのか定かでないということ、もしご本人の意思ならばなぜはじめの7年間のあいだにご主人は延命をされたかということが疑問になっています。7年後のご主人はほかの女性との生活、テリーさんのリハビリのため巨額のお金を受け取りそれを彼女のためにつかわず延命を拒否してもなおお金を返さないこと。
彼のいう尊厳死は一度延命装置をつけさせて彼女を餓死させることだったのでしょうか。彼女が笑ったようにみえる映像をみると植物人間には思えません。医師は治る見込みはなく生理的な反射で表情があるようにみえるだけだという医師もいますが事実は誰にもわからないという見解もあります。
一度植物人間だった人が奇跡の生還を果たしてクリスマスの日に母親に電話をした人がいます。延命をするのは親のエゴだとおっしゃる人もいますが最後まで奇跡を信じることは親のエゴなのでしょうか。テリーさんのご主人が本当に彼女を愛しているならなぜ15年前の医学による脳のテストではなく現在の脳の状態と将来への見解へのリサーチのテストを拒んで延命拒否をするのでしょうか。
彼が悪だと思いたくはありませんがルームさんもおっしゃったとおり彼女の両親が延命を望む気持ちを無視して彼女の命を絶つことは殺人なのではないかと思ってしまうのです。
何が死のステージなのでしょうか。もし自分の意思がわからない状態や自分の意思が伝えられないことを死んでもいい時期と受け入れてしまえばアルツハイマーや重度の障害のある方は延命しないで死んでもよいということになってしまいます。
オランダのある病院では重度の障害のある赤ちゃんがうまれた場合薬で安楽死をさせるということです。赤ちゃんの親が望まなくともです。2日しかない命ならば2日生かしてあげることが神の定めた命なのではないでしょうか。それを生まれてすぐ死なせるのは安楽死なのでしょうか。
今回私が残念に思ったことは人が安楽死、尊厳死による受け入れ方を考える前に政治によるもので人の考えがかわってしまうことです。ブッシュ批判の人たちは彼女の死そのものよりブッシュのしたことがおもしろくなくて安楽死させるべきだとおもってしまうこと、その逆も然り、ブッシュ派の人たちは安楽死や尊厳死を考えず殺人だと決め付けてしまうことです。
今回ブッシュのしたことはテリーさんの延命に協力したわけではなく、法律上テリーさんの命の有無をきめる判断が夫に任されていることに対し両親の意思も判断にいれてもらえるかという裁判所への許可です。テリーさんの両親が彼女の娘の命の奇跡を信じればそういう働きかけは必要だったと思うしそれに答えたということは尊厳死への冒涜といえるのでしょうか。
日本のメデイアは反ブッシュなので彼女のご主人の状態とか隠してブッシュへの反論みたいな形で報道されているようで悲しくなりました。私は娘が生まれたときに弁護士立会いのもと遺言を残してあります。その中に延命装置による延命の拒否もしています。私の命の決断はテリーさんのように夫になっておりますし彼へのPOWER
OF LIFE も私になっていますので私の両親の意思や娘の意思で私の延命はされないわけですがテリーさんと同じ状況なら私の夫は私の延命をやめないのではないでしょうか。なぜなら彼女はまだ生きていると信じているから。彼女の夫がテリーさんを死んだも同然とみなすのも彼の尊厳死の基本になっているのでしょうがテリーさんに意思がないなんて本当はわからない。80歳の女性ならともかく彼女は41歳、奇跡が起こるかもしれないと思うと安らかに逝かせてあげたいと思う私の意見は揺らぐのです。
皆さん一人一人にお返事できないことをお許しください。

 





   >>> 皆さんご意見ありがとうございました。 sachi   -- 2005/03/27..
 
妊娠、出産とは関係ない話題で皆さんのご意見を伺うことができてとてもよかったです。やはりこのサイトにいらっしゃる皆さんは心でこの問題を考えてくださったと思います。頭で考えるのと心で
感じるのと政治をからめて考えてしまうのといろんな見方がありますので私もどれが一番理想の結果に近いのかはわかりませんが皆さんの真摯なご意見はとても参考になりました。
私もあまり詳しくないこのニュースですが12年ではなく15年の月日がたっているようです。26歳のときに一度心拍が停止したため脳にダメージを受け15年の寝たきり生活。輝いていた彼女との結婚生活よりも植物人間になった彼女との生活が長いことになるわけです。書きたいことはまだあるのですが長くなりそうなのであとでまた時間のあるときに書きます。
 





   >>> TVで途中からですが、見ました。 トマトの気持ち   -- 2005/03/27..
 
主人がチャンネルを回していると、この問題がやっているところにあたりました。すぐにsachiさんが投稿されている件だなとわかりました。
わたしは、sachi さんの投稿を読んだときに、まず、彼女の夫への怒りが正直なところありました。
いかに理由をつけようとも、新しい人との間に伴侶を得ているのですよね?そんななか、彼女の生死を決める資格が果たしてあるのか?と思います。いかに、生前の彼女の意志だといっても、もうその件にはタッチする資格は無いと思うのです。

泣く子をあやしながらだったので、耳だけで見ていたので、ちらりとしか画面を見れなかったのですが、印象深かったのは、植物状態とされている彼女の朦朧としながらもにっこりと笑っているようにみえた写真(これは植物状態になる前のものなのでしょうか?それともあとのものだったのか、真剣に見る時間が取れずに、定かではないのですが…)が目に入ったことです。
あれを日常、目の当たりにしていたら、ご両親はとても、死なせることなど出来ないと思うのは当然と思いました。

宗教団体やら政治やら、なにやら外野まで動き始めてしまって、本質的な身近な人たちでの解決には程遠いい状況の中、果たして、彼女はそれを見たり、聞こえたり、ひょっとしたらしているのではないか?と思うと、居たたまれない気持ちになりました。
植物状態がはたして、本当に本当に彼女が何もわからない、ただの生きる屍になっているのでしょうか??私にはそれが疑問です。
自分のこんな経験でそう思うのです。
義母が倒れ、意識不明(肺水腫、透析が必要な状態、糖尿病性昏睡、その他もろもろの状態であるといわれ後に散乱性脳梗塞も有りと判明)になり、瞳孔も開きっぱなしになり、ご親族を集めてくださいと医師に言われるところまで来たことがあります。その時、一番今改善すれば、助かるかもと思える治療は何か?と医師に問い正したところ、透析だと言われ、ただ、間違いなく心臓が持たないので無駄だといわれ…。そんな状況の中、心臓が持たなかったら諦めますからと透析をお願いし、そこから改善に向かい、その後半年意識が無い状態から、切迫している治療から順繰りやりつつ(人工呼吸器も使いました)綱渡りをし、1年弱かかり、目覚めた義母を私は見ています。
義母は、寝ずに呼吸器を管理していた私、落ち着いた頃、声を掛けている私を瞳孔の開ききった目をとおして見えていたと言ったのです。
意識不明の1年弱、どんなことがあったかを、断片的ではあっても、こんなことがあったよね?と言ったのです。
その義母もその7年後には他界しましたが・・・。
12年と1年弱では比較にならないかもしれません。
でも、ひょっとしたら・・・と、思わずにはいられませんでした。
渦中のとうの本人は、いろんな思惑と思慮の中、命を決められてしまうのですね・…。
 





   >>> 行路死200人 たんぽぽ   -- 2005/03/27..
 
 sachiさん、こんにちは。先日は有難うございました。

 私は、このようなケースについては、よく分かりません。自分としては、決して延命措置をしてもらいたくありません。自然に、たとえ私の意識がなくなっていたとしても、愛する人々に見送ってもらえれば満足です。また、そういう状態で身内に苦労をかけることも避けたいと思います。はやく、自分の人生に戻ってもらいたいと思います。
 たしかに親からみれば、娘の生きている姿を見るだけでも慰めになるかもしれませんが、親にとっても残り少ない人生です。前を向いて生きてもらいたい。
 ただ、他の人のことについては、どういえばいいのか分りません。今のところは考えていません。

 そういう難しいケース、本人が生きたいと望んでいるかどうかも分らないケースであっても、何とかして死なせたくない、生かしたい、それが家族の心情でしょう。愛してくれる家族がいるということはよいことだと思います。

 私の知人は、大阪の日雇い労働者の町、釜ヶ崎で、ケースワーカーとして25年間働いています。釜ヶ崎では一冬に200人の人が行路死します。誰も死にたいと思っている人はいません。極寒の中、外で寝れば、当然死者も出るのです。冬山で遭難すればチームを組んで救援に行き、日本中がその生還を願いますが、道端で寝ている人の何人かが必ず寒空の元で死を迎えるとわかっていても、そのことには無感覚でいられるのはなぜでしょう。
 こういうことを仕方ないと考えるのは、やはり経済的な問題なのでしょうか。それならば、延命にかかる費用についてはどうなのか。人の命の重さはいったい何によってはかられるのか。
 ホームレスの人たちの厳しい現状をみると、公園で寝る人たちを横目にして、何事も無かったかのように帰宅する自分自身に、疑問をもってしまいます。
 





   >>> 父を思い出しました kotone   -- 2005/03/26..
 
sachiさん、はじめまして。

父は7年もの間、病気と共存しながら定命を生ききってくれました。延命治療はしないでくれというのが父の意向でした。

わたしは大好きな父の意思を尊重する!と自分にいいきかせていたけれど、母は違っていました。
父が機械に生かされることになっても、病室に行けば会える。生きててほしいから延命措置をしてもらいたい。これは母の強い思いでした。

終末期、院長や主治医は延命措置をどうするか、幾度となく話す機会を持ってくれました。
決断の時期が近づいていたある日、母の気持ちを父に伝えました。父は口を真一文字に結んで、天井の一点をただじっと見詰めていました。なあんにも言わなかった・・・。
言えないのが答えだったんだろうとそのとき思いました。
その日を境に、私は母を説得する立場となってしまいました。
インターネットで呼吸管理される辛さや苦しさをいっぱい読ませてもらいました。
正しい知識が欲しくて、医学書を立ち読みしたりもしました。
自分自身を客観的に納得させようと必死でした。

最終的には、母は父の意思を尊重し、その瞬間、延命措置はおこなわないとハッキリ決まりました。
主治医はどちらを選んでも、それがおとうさんにはよかったことだよ、どっちを選んでも、選んだほうが正しいよ。とイッパイいっぱいだった一人っ子のわたしの心に寄り添ってくれました。

それから数日後、父の容態はまだ安定していたのに、深夜、たったひとりであっけなく逝っちゃいました。
母が受け入れるまで、じっと待ってあげていた父は、OKになった途端、自分でおとしまえつけたように思えて、ほんと泣けました。

今夏で2年になります。時々思うんです。
あのときもし、おとうさんの方を説得して延命措置を受け入れてもらってたら、母が言っていたように、今だって会いたいと思うときに会えたんだなあ・・・と。

その一方、現代の医学をもってしても回復の可能性がないのに、ただ生かされるだけの措置であれば、やはり本人にとっては残酷なことなのだろうと思えます。

アメリカの同世代の女性は12年もがんばってきているんですね。
もう十分だよね、と声をかけてあげたい気持ちでいます。

父と重なり、長々と思いを綴ってしまいした。
うまくまとめられなく、すみません。
 





   >>> 質問です 自主独立の40代女性   -- 2005/03/25..
 
 >目は開けるけれど脳死の状態ではない
 その目は見えているのでしょうか。
 意志はあるけれど体がまったく動かすことができないのでしょうか。
 >彼女の夫には他の女性との間に子どもが二人いる
 彼女がそういう状態でも夫と彼女は離婚していないのですか。

 sachiさんがこの問題に関心をもつ背景には、貴女が輪廻を信じていることがあるからのようですが、伺いたいのですが、
どうして輪廻を信じていらっしゃるのでしょうか。
 お聞かせいただけますようにお願いいたします。
 
 





   >>> 延命処置の難しさを痛感。 ぷぅーにゃん   -- 2005/03/25..
 
このニュースには大変考えさせられました。
当事者の方々一人一人の立場に立つ事を想像してみたとき、各々答えが違ってくるのは言う間でも無く、人類が手中に収めてしまった様々な高度な技術。その高度な技術に対して“高度な精神”がついて行けていない現状の顕著な例かもしれません。

様々な倫理感や宗教感、それ以前の本能的な直感も含めその持てる全ての“人のアタマ”で考えてみたところでこの状況に正論はないように思えてなりません。

それは、わたしのわずかな経験のなかに身近な人が植物状態に陥り数カ月の後、その人の死を看取るという出来事がありました。その時感じたのは、意識が全くなく何の反応もなくなってしまっているその人ではあるけれど、呼吸も栄養も機械に頼っている命とはいえ、手を握れば暖かく弱々しい息遣いにも確かに命を感じてしまう…。

わたしは自身について言えは植物状態で長らえるよりはきっぱり死なせて欲しいと考えています。それは今の健康な私だからそう考えられるのかもしれません。

対してこれが自分の子供であったらと想像すると、温もりを感じながらその生命維持装置や栄養の供給を断つなんてこと、たとえそれが本人を楽にしてあげられる、安らかに眠らせてあげられると考えたとしても、その堪え難い思いは想像を絶します。

彼女の妹さんの「餓死させるのはとても酷なことですべきではないけれど12年前彼女を延命させたことが間違っていた」この言葉がとても理解できるような気がします。

夫である男性にだって、確かに意識の無い妻に尽くして支え続ければ美談だし理想的ではあるかもしれないけれど。彼を縛っている現状は、彼女と夫婦として触れ合える事も語り合えることもない生活。それがいかに空しく切ないものか、ニュースで伝わる彼の本意は置いておき。彼にとっても大切な一度きりの人生をある部分奪ってしまっていることには変わり無く、もし私が彼女の立場であれば彼を自由にしてあげて欲しくて自分の延命は辞めて欲しいと考えると思うのです。

でも、医療も場における“ベストを尽くす”ことが何なのか。延命処置とは何なのか、数カ月先、数年先には技術の進歩で助かる可能性があるのか、無いのか、それさえも%は曖昧でしか無い事が多い中、何処迄が必要な延命処置でどこからがそうでないのか、難題過ぎてわかりません。

少し話がそれますが、先日TVで『半落ち』を観ました。生きているとはどう言う状態のことを言うのか…それは「魂がそこにあること」と言うような台詞がありました。魂の所在の有無の判断だって、そもそもこのちっぽけな人間が裁くべきことではないと私は考えているのですが、いかんせん素直に神の手にゆだねることのできない複雑な世の中に、生きる事死ぬ事の難しさを感じます。

幸せって究極的には“納得の死を迎える事ができること”なのかもしれませんね。自分の生死の瞬間が身のまわりに関わる人たちに、悲しみは避けられなくとも苦悩をもたらさないで済む状況である事を祈るばかりです。

散漫な文章でごめんなさい。
 





   >>> むずかしい問題ですよね ルーム   -- 2005/03/25..
 
私も夫とこの件について話し合いました。 私の意見としては、夫が確かに法的な権限を持っているにしても、彼女の家族が拒んでいる状態で無理やり裁判にもっていくのは、私には到底まねのできないことです。 なぜなら、やはり配偶者より家族の愛情のほうが強いと思うからです。もしも私の夫が植物状態になったとしても、私は彼の両親の意思を無視して延命を中断することはできません。親となって、ますますそう思います。
尊厳死は本人の意思が確認できれば尊重されるべきだと思います。 そうでない場合が今回のケースですが、これは法的権限のある夫だけでなく、家族も含めての同意を必要とするのが妥当ではないでしょうか?ただ彼にしても、生前の妻の意思を尊重してあげたいという思いだというのは理解できますが。今回のケース、当事者がそれぞれ自分の主張だけで突っ走っているように思えてなりません。
 





   >>> わたしの意見は… あずき   -- 2005/03/25..
 
 そのニュースは日本でも報道されていて、宗教団体が反対している影響で、
ブッシュも反対の立場を表明していると報じられています。
私はそのニュースを見て「夫が本人の意志を尊重して判断すれば…」
と思っただけでした。
けれど夫が他の女性を愛し、
すでに子供までいて別の人生を送っていると言うのなら話は別。
法律上は夫でも、彼女の事をどれほど真剣に考えているのかは不明です。

 「死ぬ時間」は一体誰が決めるのでしょう?
私は2年間途上国で暮らしていたことがあります。
現地の病院で理学療法士をしていた日本人の友人と、
そういう話をしたことがあるのですが、
「日本なら助かる患者さんがいても、ここには助ける設備も薬も技術もない。
まだ生きられる人がどんどん死んでいく。自分は何もできない。
そんな状況が耐えられなかった。」と言っていました。
そういう悩みを抱える中で、患者のおじいさんに自分の思いを打ち明けると、
「朝、太陽が昇ったら目覚め。夜、日が落ちたら眠るだろう?
そんなふうに、その時が来たら皆眠りにつくんだよ」と言われました。
彼はその言葉に助けられ、
長く生かすことばかりが医療じゃないと考えるようになりました。
それからは理学療法以外の事、患者さんの体を拭いてあげたり、
車椅子を押して散歩に出たり、という時間を
大切に思うようになったということです。

 日本では「死」というもののリアリティが薄れ、
ファミコン慣れした小学生の多くが「人は死んでもすぐに生き返る」
なんて考えているようです。(それは輪廻ではないでしょう)
「何をもって死とするか?」は個人差が大きいとは思いますが、
基本は本人の意志であり、今回の事例のように本人の意志表示が困難な場合は、
彼女の事を一番真剣に考える人間が決定するべきでしょう。
それは彼女の夫か家族かはわかりません。
 残される者は「少しでも」と願うかも知れませんが、
幸せな死に方は、その長さとは必ずしも一致しないかも知れません。
ちょっと宗教的な引用になりますが、中沢新一が監修したNHKスペシャル
「チベット密教・死者の書/バルドトドゥル」の中で、
老齢のチベット僧が小坊主に諭すシーンがあります。
「あなたが生まれる時、あなたは泣き、世界は喜びに溢れる。
あなたが死ぬ時、世界は泣き、あなたは喜びに包まれる。
かくのごとく、生きるのだ」(本を出していないので、ちょっと間違っているかも)

 「死ぬ時間」を決めることは難しいですね。
生きること自体がどんどん複雑になって、
自分の事さえわかりにくくなっているように感じます。
 今妊娠している私は、この子が思春期になる頃
「どうしてボク(私)なんか生んだんだ!」と、一度は恨まれるかも。
という覚悟をしています。
そしてその時、彼(彼女)に思索の糧を与えてやれるように
自分自身の生き方をクリアにしておきたいと考えています。


 





   >>> 奇跡があると思うと... あきみ   -- 2005/03/25..
 
 難しい問題ですが、立場によって違ってくるんだろうなぁと思います。私が親で、娘(私なら息子ですが)がそうなったら、自分が金銭面でも体力面でもケアできる力がある限り生きていて欲しいと思うでしょうね。でも、親のエゴだとは思います。
 最近のニュースで、学生時代に交通事故に遭い植物人間状態だった女性が20余年ぶりに意識を取り戻したという奇跡が報道されました。記憶は丸々飛んでいるようですが徐々に会話もできるぐらいに復活しているとのこと。そんなニュースを見ると親としては信じたくなると思います。
 また夫が彼女への愛情がゆえに延命させないでやって欲しいと言っているのか、ただただ自分の未来の為に精神的重荷から解放されたいだけなのか、どちらかが気になりますね。なんだか裁判までして、他所に子供も作ってるところからすれば後者のような気がします。クリスチャンだったら離婚(生別)はタブーという意識もあるのかもしれませんし。もし後者ならば、放って置いてあげて欲しいですよね。
 





   >>> 日本での報道 はーと   -- 2005/03/25..
 
この女性の問題は、先日日本でもTVで報道されていました。
sachiさんがお示しになられている状況に加えて、いくつかの状況が日本では報道されています。
1.彼女の脳死(sachiさんは脳死ではないとおっしゃっていますが、確か脳死と報道されていたと思います。ごめんなさい、不確かです)の状態は、改善の可能性は全くない→担当医のコメント
2.彼女は生前、延命治療を望んでいなかったと夫は言っている
そして、何より、私がカチンときたのは
3.この問題に宗教右派が介入し、過去にも延命装置をはずす判決が出たにもかかわらず、議会まで持ち込んで、くつがえしていること(今回は2回目か3回目の判決のはず)
ということです。
TVでは、この宗教右派が、中絶や同性愛に強く反対し、一方でイラク戦争は支持していると報道されていました。そして、この宗教右派は、ブッシュの大きな後援団体であり、ブッシュもこの女性の延命措置を外すことに対して反対の大統領コメント(!)を出していることも報道されていました。
sachiさんは、純粋に一人の人間として、女性として、この問題に心を寄せておられるようですが、こうなってくると(政治や特定の団体が強く介入してくるような状態)、私なんかは不快感しか覚えませんでした。静かに終わらせてあげればいいのに、と思います。
彼女の身近な人、イコール、夫とご両親の意見だけが尊重されるべきで、正反対の双方の意見を十分に審議したのは裁判所だと思うのですが・・・。彼女の尊厳なはずの生死の問題が、司法判断を覆すような政治のパワーに毒されているような気がしますが、言いすぎですか?
ちなみに、彼女の夫に他の女性がいて、その女性の間に子供がいることは日本では報道されていません。やっぱり穿った見方をしてしまうからでしょうか。