妊娠・出産・育児

バックナンバー1〜2003年3月

2002年3月〜2002年12月の投稿バックナンバー


高齢出産VOICE TOP

babycom高齢出産という選択 TOP

高齢出産VOICE バックナンバー一覧

ワードで検索!ワードを含んだ投稿リストが表示されます



非配偶者間の体外受精の危険性 たらぴ〜  -- 2002/07/15 ..
先日、60歳で出産された女性のエッセイを読みました。
去年の夏、かなり話題になったので、覚えておられる方も
多いのではないでしょうか?
この方は、ご自分の卵子が加齢の為受精しにくいという事で、
アメリカでの第三者の提供卵子を使って、妊娠・出産されました。
まだ、日本では非配偶者間の精子・卵子の提供は認めていられませんが、近いうちに認められそうです。
このことは、不妊の方には朗報、という風に報道されていますが、
みなさんは、どう思われますか?
私は、ちょっと恐いように思います。
というのも、第三者から提供された場合、提供者の氏名などは
教えて貰えません。
そうして生まれた子供が成長して、なんの情報もないまま、
偶然にも異母兄弟・異父兄弟と結ばれる、ということはないのでしょうか?(DNA的に兄弟、ということですが)
そうして、そのカップルに赤ちゃんが出来たら・・・?
特に、提供精子の場合、卵子と違い提供者に負担が少ない為
割と気軽に(アルバイト感覚で)提供されている、と聞いたことがあります。(海外での話だったと思いますが)
世界はどんどん近くなって来ています。
国際結婚も、それほど珍しくない時代です。
提供精子や卵子で誕生した者同士が、
結ばれてもおかしくないのではないでしょうか?
非配偶者間の体外受精が、絶対だめだ、とは言いません。
そうしないと、子供ができない人もいるでしょうし。
ただ、具体的に、危険性の討論をされないまま認可されても
いいのかなあ、と思うのです。
みなさんは、どう思われますか?
私の考えすぎなんでしょうか?


すごく難しい問題ですね   明里
ごめんなさい。キツイことを書きます。その2   くらすぷ
ごめんなさい。キツイことを書きます。その1   くらすぷ
子供達の立場や気持ちは?   SOUS
みなさん、返信ありがとう。   たらぴ〜
アメリカで起こったそうです   Alicia
米国では完全に非匿名性ではない様です   明里
卵子提供による体外受精   もも




 

   >>> すごく難しい問題ですね 明里   -- 2002/07/15..
 
以前私が双子の羊水検査について書き込みしたときに
答えてくださった方と同一人物の「くらすぷ」さんでしょうか?
だとしたら、いろいろな情報、ありがとうございました

たしかに生殖医療は難しい面を孕んでいると思います。
くらすぷさんの言うことも正しいし、「子供を産んでみたい、
育ててみたい」がエゴといわれればそれまでです。
しかし、現時点において、日本で代案である「養子」の
ハードルが本当に高いこと、また養子はあくまでも養子であり
「実子」とは違い、戸籍上、つねについて回ることを
察してください。また、卵子をもらってでも「この人の子供を産み
たい」との願いだってあります。

先日アメリカの法廷ドラマで主人公のひとりである女性弁護士が子
を望んで、親権を破棄するとの契約を結んだ後で男の友人の
子供を身ごもります。その友人は、子供が生まれた後もかかわりた
くなって、親権を認めさせる裁判を起こしますが、その女性と裁判
官は最初の契約を重視し、そのこの遺伝子上の男性の権利を却下
しました。
日本ではまだ、家族制度が強く残っています。離婚はあまり歓迎
されないし、片親の子供は少ないです。
しかし、外国では精子の提供などがなくても、シングルマザーは
多いですし、離婚に際して実親の権利を完全に剥奪することもあります。ゲイや、レズのカップルにも子供を持つ権利が認められつつ
あります。

わたしは不妊治療とはべつに、いろいろな親子関係があってもいい
のじゃないかなって、思います。自分のルーツに興味をもつ子供も
いれば、興味をもたない子供もいるでしょう。日本でも、明治以前
養子はそんなに珍しいことじゃなかったようです。
むしろ今の日本社会が「血」にこだわりすぎて、逆に子供のいない
夫婦を追いつめているように思います。

これはあくまでも私の意見ですが・・・
それなり経済力と、強い精神力があればシングルマザーだって
なんだって、いいんじゃないかと思います。子供が産みたいって
それだけで産んでもいいんじゃないかと。その子が不幸になるか
幸福になるかはその母親、または父親と本人の問題であって
その親子形態ではないんじゃないかと。そしてそれをかわいそうだ
とばかり思わないで、あるがままに受け止める必要があるんじゃ
ないかなと・・・

この問題については本当にいろいろな考えがあっていいと思います
し、答えがでないですね。
 





   >>> ごめんなさい。キツイことを書きます。その2 くらすぷ   -- 2002/07/12..
 
>>続きです。

妊娠する事の意味をもう一度原点に戻って考えて欲しいと思います。
妊娠というものを、今話している内容と同じ土俵に乗せる為に生物学的な妊娠という見解で話を進めていってますが、それは家族を作って楽しい生活を送る為では無いと思います。
それはあくまでも付加価値でしかないのです。
もちろん、血縁以外の家族でしっかり絆が結ばれているご家族もあるのは知っています。
要は後天的な生活環境が大きく影響するのは確かなのですが、
それならば養子でいいわけです。(ただし、これは明里サンの仰るように色々問題をはらんでいますが)
そうでなくて、敢えて卵子・精子レベルにこだわるとするのであれば、まさに、妊娠・出産を体験したいというそれだけなのではないでしょうか?
そうでないとしたら何でしょう…?私には考え付きませんでした。

どうにもならない事柄を抱えた時、いろいろ考えて代案や他に解決策を見出したりすることが大事なのではないでしょうか。
単純に医療技術的で出来る事が必ずしも根本的な問題解決に繋がらないと思うのです。また、安易とも感じます。

難しく、デリケートな問題であるのは重々承知ですが、どうも一部の妙な連帯感を感じてしまい、それはちょっと違うんじゃないかなあ〜…と思うことがしばしばありましたので…。

これらの文章を読んで、敵意を感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
重ねて書きますが、私は不妊治療をしてる方々に対して非難してるわけではありません。しかし、妊娠し出産する事が最終目的ではないということをご理解いただきたいと思います。
(何が何でも子供を産めという旧体制な家柄に嫁がれた場合などは
また別の問題として取り扱うべきかと)

>管理人さんへ
おそらくワタシのような意見はココのサイトにはタブーな存在かもしれません。でも、馴れ合いというのもサイトの本意ではないと思い敢えて、正直ないち意見を書き込みをさせていただきました。
しかし、お読みになられて拙いと判断されましたら、削除措置を取られて下さって構いません。
本当に、ご精読有難うございました。
 





   >>> ごめんなさい。キツイことを書きます。その1 くらすぷ   -- 2002/07/12..
 
不妊治療などの一連の生殖医学は近年とみにめざましい進歩を
世間に知らしめてると思います。
最初に書いておきますが、私自身は今のところ治療を受けずに済んでいる身体ですので、実際にその立場になった方々の微妙な心の葛藤などを理解し尽くせる立場ではないのを了解しています。
そしてまた、不妊治療自体に否定意見はありません。

ただ、私が最近首をかしげるのは、たらぴ〜さん同様、
夫婦間の生殖(ていうとナマナマしいですけれど)に第三者の
存在が介入することです。
これは例えば、ドクターなどの医療行為をする人間というのではなく、卵子、精子、子宮、いずれも遺伝的な(またはそれに準ずる)因子が入り込む事が可能な環境を第三者が提供する事が、ということです。
彼らの中で問題が起こった場合、誰が責任を取ってくれるのでしょう?

れっきとしたご夫婦が妊娠しにくい為に、医療技術を駆使するのは、いわゆる治療行為の範疇だと思います。
しかし、自分のものではない遺伝子を持つ卵子、精子を合わせる事で子供を得るのは、「子供」というモノを「自分の身体で産んでみることを体験してみたい」という気持ちがまず、あるのではないかなあと、思います。酷い言い方をしてしまうと。

全てのコトを想定してのコトとはとうてい思えないのです。
(その先というのは、SOUSさんの仰るような子供が自分が狭義で不自然な生まれ方をしたことを知った時のケアなど)

「とにかく、何でもいいから子供が欲しい」というのは、気持ちは解りますがその方々のエゴにならないでしょうか?
今、「解りますが」と書きましたが、なぜそう書いたかというと、子供がいなかった頃、自分はあたりまえに妊娠できるんだと信じており、友人に不妊治療を受けている人がいてそれをあるとき自分の身に置き換えて考えたとき、俄然と子供が欲しくなった事を覚えていましたので。(もちろん、これは想像しただけなのですが、それでも強烈に子供が欲しいと思う自分に驚いた程です。言い方は悪いですが、無いものねだり的な焦りとともに…)

お金さえ出せば、何でもできる世の中になって来てます。
SFおとぎ話であったはずのクローン人間ですら、もうニュースになりましたね。
あれなどは、論外かと思います。
誰かの複製は子供の形をしていても、あくまでもその誰かの複製であって、それは自然に反する物だとおもうのです。
「家庭ごっこ・家族ごっこ」をするために得たとしか考えられない私は、非難される立場なのでしょうか?

まあ、クローンはこの際置いておくとしても、すばらしいニンゲンの遺伝子を受け継いだ卵子・精子がかならずしも提供者と同様、すばらしいニンゲンになるかといえばそれはそうとはいえないですよね。もちろん、可能性、という点に於いてはあくまでも未知数ですが。
しかし、そこに不用意な子供に対しての「期待」が入ることは否めないでしょう。(実の親子でさえもそうした勝手な期待に問題が勃発してるのに)

>>続く
 





   >>> 子供達の立場や気持ちは? SOUS   -- 2002/07/11..
 
先日、テレビで、
この問題を取り上げていました。
この手段が始められてから年月がたち、
もう、こういう方法で、できた子供が
成人となっているんです。
そして、自分の遺伝上の親(ルーツ)を捜そうとしている。。
これは今までと違う視点だと思います。
従来は不妊に悩む親の気持ちばかりだったような気がします。
しかし、こうやって生まれてきた子供たちの心も大事にすべきと思います。隠しきれる話じゃないようですし。
 





   >>> みなさん、返信ありがとう。 たらぴ〜   -- 2002/07/10..
 
私の言葉足らずな内容に、答えてくださったことに感謝します。
一応、念の為付け加えさせてもらうと、
私自身、非配偶者間の精子・卵子提供による妊娠・出産に
反対しているわけではありません。むしろ、それによって不妊が解消されるのであれば、喜ばしいことです。私も不妊でしたので、自然妊娠にこだわるつもりはありません。
問題は、国がガイドラインをキチンと決めてくれないまま、
見切り発車されないか、という不安です。
単純に、少子化問題の解決策、みたいな考え方でスタートしたら
恐いなあ・・・と思うのです。
実際、今現在日本ではできないからと言って、海外で治療されているカップルもたくさんおられるそうですので、
早急にガイドラインを決めるべきなのではないでしょうか。
生まれてくる子供はもちろん、その両親の精神的ケアを行う必要もあるかもしれません。そういう部分、日本は遅れてるのではないかなあ、と。
どんな方法で妊娠したにせよ、生まれてくる子供には責任はありません。
そして、生まれてくる子供には、他人の子でもみんな、
幸せになって欲しいなあ、と思うのです。
この問題を、不妊のカップルだけの問題ではなく、
次世代の社会問題として考えてほしいです。
ちょっと、大げさですが、私達大人が今、キチンと考えておかないと、私達の子供の世代でしわ寄せが来そうで、心配です。

 





   >>> アメリカで起こったそうです Alicia   -- 2002/07/10..
 
こんにちは。
実際にあった話のようです。15年ほど前の情報なので・・・。
アメリカで、海軍かどこかの軍で働いている人とある女性が恋に落ちて結婚の約束をしました。
ところが、男性がその女性と異父兄弟ということが結婚直前にわかったそうです。女性の父親の精子による体外受精ということでした。
そのような事件があったから、全くの匿名ではなく、何がしかの情報が提供できるようにしたのかもしれませんね。
ただ、アメリカではシングルマザーも多いのですが、黒髪の子どもが欲しいから、頭のいい子をということで精子を選択する女性もいることは確かのようです。
ひとつの情報をお伝えしました。
この精子・卵子の提供については、私もいろいろ考えさせられます。あまりに深いことで、自分の中でも結論は出ません。
ただ、子どもが欲しいと説に願う人が多いことは事実です。また子どもがいないと半人前と思う方がいるのも事実ですよね。少なくとも、子どもは?子どもは?と追いたてられるように言われる世の中が少しでも変われば・・・と思います。
 





   >>> 米国では完全に非匿名性ではない様です 明里   -- 2002/07/08..
 
たらぴ〜さん、いろいろお考えのようで頼もしいです
でも、人工授精による非配偶者間精子提供は何年も前からすでに行われて、多数子供が誕生してます。
アメリカなどでは、精子、卵子の提供を受けるとき、本人は
特定できないものの、ある程度の情報は提供されます
(お金で卵子あるいは精子を買うことになるので、その人の
性格や人種。履歴などの情報が提供され、選べるシステムだそうです。
日本では近親者からの卵子提供や精子提供をどうするか
(たとえば姉が不妊なら妹とか)まだはっきり指針として
決まっていないはずです。
たらぴ〜さんの指摘されるような危険性は議論されていないんじゃ
なくて、これを法律で許可するさいの大きな問題になっています。
提供者を全くの匿名性にするのか、それともあるていどの情報
を与えるかとか・・・
現在、日本での精子の提供は、医大の学生とかが無料で(匿名で)行っているはずです。
将来、結婚を考えるとき、そのような可能性のあるカップルは
遺伝子的な診査が必要になるかもしれませんね
検査をすれば兄弟または血が濃いかはかなりわかるはずです。

私は基本的に卵子提供は夫婦間と提供者とそして生まれてくる
子供の問題であると思います。不妊治療の長かった私は卵子や
精子のことで悩んでいる友人が多数いますし、彼らの苦しみを
「なんかおかしなきがする、不自然だ」という理由で否定はできません。
よく、「養子をもらえば?」との話を聞きますが、日本で養子を
もらう際のとてつもなく高いハードルを知っているひとは何人い
るでしょう。最低限として、両親の年齢がある程度若いこと、そし
母親が専業主婦であることが必要なのです。また、産みの親が会う
のを要求してきたばあい、拒否はほとんでできません・・・

ちょっときついことを書いてしまって、たらぴ〜さんが気を
悪くしたら、ごめんなさい。
医療と、倫理・・・本当に難しい問題ですね
私も本当のところ、どれが正しいのかわかりません。
 





   >>> 卵子提供による体外受精 もも   -- 2002/07/08..
 
こんにちは、たらびーさん。私はオランダに住みベルギーで顕微受精の治療を受けています。45歳という年齢からドクターには卵子提供を進められました。それでいろいろ調べたのですが、アメリカでは、卵子提供者を自分で面接して決めることができるのです。私だったらやはり日系女性がいいと思うし、価値観や思想なんかもより私に近く、かつ外見が似てるかな?て感じがベストだと思いますので、日系女性何人かに会って話すことができ、その後=出産後も親しくお付き合いが続くようです。ま、それは個人差だと思いますが。やはり、将来子供に事実を明かしたいではないですか、当人だってやはり10代ぐらいになれば自分のアイデンテイテイーやルーツを探りたくなるのではないでしょうか。そのためには、アメリカでの方法はベストだと思います。ただ、残念なことに、ベルギーでは日本人女性による卵子提供が不可能なのとかつ面接で決めることもできないと言われたので、卵子提供を受けない決心が容易に付きました。さて、本題ですが、日本で今後卵子・精子提供が許可される方向にあるとの事。提供者の名前が明かされないのはちょっとどうなんでしょうか。いろんな事が討論されて準備が整ってからの許可を待ちたいですね。