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感謝の念でいっぱい ガラシャ  -- 2002/06/15 ..
あれから1週間が過ぎました。
やはり虚しい脱力感が襲ってきて「あのまま続けていたら・・・・」という思いを否めないのは正直な気持ちです。自分が元気になればなる程、それはひとつの小さな命の犠牲の上で成り立ってる気がして、それは明らかな事実で、心臓の当たりがキリキリして押さえなければならないほど心が痛みます。
そんな時にはいろいろな思いを押して「自分から離れて逝った赤ちゃんの気持ちを無駄にしてはいけない」と気を取り直させてもらうようにしています。
もともと私は楽天家で、大ボケなところもあり、目尻の皺の目立つ?笑顔だけが自慢の笑い上戸な人間です。
5月の私はとても真剣だったので、みなさんには途轍もなく暗い印象が残ってるかもしれませんね。ずっと、ひとつの命の問題を決して「自分が納得する事」を優先に考えてはいけないと考えていたせいでしょうか。この事だけは、いつものように楽天的には考えられませんでした。今は本当に「自分の気持ちに正直に」なる事で、私の人生の道を歩かせてもらえてる気がします。
夫はそんな私の姿を見て、「俺は男としても父親としても情けない人間だけど、お前を見てると、本当に良い子だったんだなとつくづく思うよ。」と言っています。
夫は新しい仕事が見つかり、借り上げ社宅にもなんとか名義変更だけでそのまま暮らせる見通しがつきました。きっと赤ちゃんが自分の命を削って、私たちに力を貸してくれたのだと思います。それで力尽きてしまったのだと・・・・。
これからも我が家は、どんなに働いても、相変わらず明日もあさっても、貧乏のままだと思います。でも「せめて人並みに家が欲しい」とか老後の心配とか、以前考えていた事の全ては、いまの私にとって、何の意味も持たなくなりました。自分が長生きするための、良い暮らしをするための、経済的な心配を一切しなくなったように思います。大げさでなく「死」というものが怖くなくなったようにも思うのです。子供の命を考えたら、自分の命なんて亡くしても怖くない。うまく言えないけれど、良い意味で「なるようになるさ」みたいな、ますます楽天家に拍車がかかったようです。自分の頑張りで何とかなる事なら、全然平気(子供の事はそれだけじゃない気がして仕方なかったから)です。
つい最近、表面化されてないだけで「高齢出産(そこでは40歳以上とされていましたが)とされる方の80%が堕胎を希望される」と知りました。
ここに書き込みされてる方は本当に立派だと思います。落ちこぼれという言葉が的確なのかは分かりませんが、そういう私とは正反対の道を歩かれて行けるその勇気に心から敬意を表します。
氏神様にお祈りにいらっしゃる妊婦さんや赤ちゃんを見ても、前と同じように、祝福の気持ちでいっぱいです。
「きっと素敵な赤ちゃんがやってくるね!素敵なお母さんと巡り会えて良かったね!」
みなさん、そしてさつきさん、サンセットさん、きっときっと素敵な赤ちゃんを産んでください。素敵なご主人とますますの幸せを掴んでくださいね。


分らなくなりました   さつき




 

   >>> 分らなくなりました さつき   -- 2002/06/15..
 
ガラシャさん、少しは落ちつかれましたか。体調はいかがですか?
一人の命の重さ・・・本当に大きいものだと、子供の誕生に関わるたびにつくづく思います。

でも、最近、私は分らなくなりました。
命の大切さや、子供の産まれてくる権利・・・そのことを一番に考え、今の我が家の経済的な状況や夫との関係の深刻さを二の次にして今回産む事を決心しましたが、
最近、本当にこれでよかったのかと、考え込んでしまいます。
妊娠の少し前に分った夫の借金、今の仕事の不安定さに加えて私を更に不安に陥れるのは、
夫が、その貧窮した状況を何がなんでも回復させなければというような、希薄と言うか危機感が感じられないことです。
ここ数ヶ月、口を開けば彼を責めるような言葉を言ってしまいそうなので、
「子供が生まれる費用は何とかするから産んで欲しい」と言った彼の言葉を信じて、
心を鬼にしてあせらず黙って彼の様子を見てきましたが、出産費用はおろか、出産準備に必要なお金も用意できていないようです。
ガラシャさんのご主人のように一生懸命に家族の為に頑張っている姿を見せてくださるならともかく、暇さえあれば遊んでいる、あまりにものん気な(私にはそう見えるんです)夫の姿をイライラしながら見ているのは本当に辛いです。
私は悟りを開ききった仙人でもないし、神様でもないので、自分の心を押さえようとしても、どうしても夫に対して憎む気持が増幅してしまうのです。しまいには、お腹の中の子供までが、夫の血を引いているがゆえに憎くなってしまい、本気で“産んでも育てたくない”とか“母乳なんてあげたくない、抱きたくもない”という感情にまで発展してしまうことがあるのです。
そんな時、“命”を第一優先して産む事を決めたことを後悔してしまいます。
私の赤ちゃんはお腹の中で、「貴方の子供など産みたくないのよ!」などと父親を罵る母親の悲しい言葉を聞き、母親の苦しみや悲しみの感情をストレートに感じながら、数ヶ月間を過ごしてこの世に産まれてくるのですよね。本当に可愛そうな子…と思いつつも、どうしようもないのです。そんな事を考えたら、一番に優先されるべきことは、本当に“命”なのだろうかと、考え込んでしまいます。