ここでは、4つの研究報告で、「高齢初産(高齢出産のうち初産のみを指す)」は帝王切開が増えることを示しています。しかし、それは、「高齢だから」という不安から、医師も産む人も強気になれず、早めに医療介入をおこなうためかもしれません。鉗子分娩も、吸引分娩も多くなっています。
一般に「高齢初産婦は産道が硬いので難産」と言われてきましたが、それには大差がないことが最近はわかっています。現場の声では、産道の硬さは、年齢差もあるが、個人差がかなり大きいということです。
★帝王切開をなるべく避けたいなら、体づくりと、自然出産志向の産院を選ぶことがポイント。
鉗子・吸引分娩、帝王切開分娩の頻度
| 報告者 | 母体年齢(歳) | 鉗子・吸引(%) | 帝王切開(%) |
賛育会病院 合阪先生他 | ≦29 | 12.1 | 10.1 |
| 30〜34 | 15.3 | 22.4 |
| 35≦ | 19.7 | 28.2 |
徳島大学 森下先生他 | 20〜24 | 12.9 | 2.0 |
| 25〜29 | 22.2 | 4.0 |
| 30〜34 | 30.4 | 9.7 |
| 35≦ | 30.0 | 37.5 |
京都大学 樋口先生 | 24〜26 | 11.6 | 7.1 |
| 24〜29 | 22.2 | 4.0 |
自治医大 佐藤先生 | ≦29 | 11.4 | 6.6 |
| 30〜34 | 11.6 | 11.1 |
| 35≦ | 20.3 | 35.3 |
三井記念病院 本田先生 | ≦30 | 4.9 | 5.4 |
| 30< | 10.4 | 14.7 |
(文献3より)
流産率
30才前半まであまり変化が見られない流産率は、35〜40才以上のグループで急に上昇しています。流産してしまう大きな原因のひとつは赤ちゃんの異常です。それが高齢化と共に増えることが、流産率の増加につながっています。
★流産は悲しいことですが、予防策はあまりありません。自然の厳しい一面であり、若い人も10人にひとりは経験することです。
母体の年齢別流産率(1989〜94、名古屋市大)
| 母体年齢 | 流産率 (流産数/妊娠数) |
| 〜24 | 11.2 (28/250) |
| 25〜29 | 12.2 (160/1,314) |
| 30〜34 | 13.3 (152/1,143) |
| 35〜39 | 20.5 (70/342) |
| 40〜 | 22.6 (21/93) |
| 合計 | 13. 7 (431/3,142) |
Data&Guide データで見る高齢出産 案内役:河合 蘭(出産医療ライター)
協力:メディカ出版
参考文献
1.「高齢初産婦に置ける産科的問題点」芹沢麻里子・宇津正二・前田一雄 ペリネイタル・ケア 1996年第15巻1号
2.「高齢出産における卵子異常」岡田節男・I.Yuni・鈴森薫・八神喜昭 掲載紙は同上
引用文献
3)合阪幸三、吉田浩介:母体の高齢化に伴う産科学的トラブル、周産期医学、17;63-751987。
佐藤邦夫、中山 寛、本山光博ほか:高齢初産婦の取り扱い、産婦の世界、42;907-912、1990。
樋口寿弘、伴 千秋、林 研ほか:高年初産婦の取り扱いに関する考察、周産期医学、19;103-107、 1989。
..........母乳育児の達成率
..........ダウン症の割合は35才から急上昇
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