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こんな産院あんな病院

杏林大学病院 総合周産期母子医療センター

総合周産期母子医療センター長:河野寿夫 教授(小児科)
産婦人科長:中村幸雄 教授(産婦人科)
三鷹市新川6-20-2  TEL 0422-47-5511(代表)
診療内容/産科、GCU、NICU、MFICU、不妊治療
外来診療受付時間/平日 8時45分〜12時
         土曜 8時45分〜11時(第2・第4土曜日は休診)
外来休診/日曜日、祝日、第2・第4土曜日、 年末年始 (12月29日〜1月3日)、創立記念日(11月11日)

特徴/ハイリスク妊娠・出産管理、体外受精、胚移植、顕微授精

アクセス/
・吉祥寺駅(JR中央線、総武線、営団東西線、井ノ頭線)南口下車 
 バス/野ヶ谷行、深大寺行 乗り場(6番)「杏林大学病院入口」
 調布駅北口行(杏林経由)または仙川行、新川団地行(7番)
「杏林大学病院前」<約20分>
・三鷹駅(JR中央線、総武線、営団東西線)南口下車
 バス/野ヶ谷行(2番)「杏林大学病院入口」
 仙川行、晃華学園東行、杏林大学病院行(7番)「杏林大学病院前」<約20分>
・仙川駅(京王線)下車
 バス/吉祥寺駅中央口行、三鷹駅行「杏林大学病院前」<約15分>
・調布駅(京王線)北口  バス/吉祥寺行(13番)「杏林大学病院前」<約20分>
 ○みたかコミュニティバス利用
・JR三鷹駅・京王井の頭線三鷹台駅より「杏林大学病院前」

ホームページ:http://www.kyorin-u.ac.jp/hospital/

取材/きくちさかえ 2003.8月掲載 2006.4月更新

総合周産期母子医療センター
杏林大学病院は、東京多摩地区で唯一の総合周産期母子医療センター。総合周産期母子医療センターというのは、妊婦、胎児、新生児を24時間体制で管理し、最新の医療設備と技術を駆使した周産期医療を行なう施設のことです。
新生児を集中治療するNICU はもちろんのこと、妊娠中、母親や胎児に病気があったり、リスクが高い場合には入院、治療、出産を行なうMFICU という設備を備えています。母体搬送と言って、周辺の医療機関から妊婦が搬送されてくるケースもたくさんあります。

よりいっそうの安全を確保するために、胎児の時期から管理、治療を行なう周産期母子医療センターは、90年代後半から全国各地で設置がすすめられてきました。


助産師のケアがあたたかい産科棟の分娩室

杏林大学病院は、2000年に建物がリニューアルされ、総合周産期母子医療センターとしての機能をより充実。年間分娩数はおよそ800例。特徴は、リスクの高い妊婦だけでなく、一般の健康な妊婦たちも出産する施設として、健康な産婦とリスクの高い産婦とを分けた施設づくりにあります。

総合周産期母子医療センターLDR1
健康な産婦が出産する産科棟は2階。入り口には家族が面会にきたときにくつろぐことのできる明るい雰囲気のディールームがあり、その奥に入院室と分娩室があります。分娩室は3つ。すべてLDR方式で、外の見える大きな窓のついた落ち着いた雰囲気の部屋。
産婦は、入院するとこの部屋で過ごします。ベッドの回りには、リラックスできる椅子があり、ここでアロマ入りの足浴をするのだとか。LDR室にはアクティブ・チェアーも置かれ、陣痛のあいだは上体を起こした姿勢で過ごすことができます。もちろんパートナーも入室可能。シャワールームとトイレも部屋についているので、シャワーを浴びることもできます。

総合周産期母子医療センターLDR2
分娩台は大きなサイズのスイス製。一見ふつうのベッドですが、赤ちゃんが生まれる直前に分娩台に早変わり。分娩台がスタンバイされるころ、生まれた赤ちゃんを入れてあたためるインファント・ウォーマーという機械などが、部屋に運びこまれ、新生児科医も立会います。
陣痛の時期には、産婦がリラックスできるように、部屋にはできるだけ医療的な機械は置かず、酸素ボンベなどの機器は壁の中に埋め込まれ、見えないように工夫されています。部屋には有線がしかれ、好きな音楽を聞くことができるうれしい配慮も。

こうした工夫は、欧米のLDR室にはよく見られることですが、近年、日本の病院でもとり入れられるようになってきました。
「産婦さんが緊張しないように、私たち助産師もできるだけ産婦さんのそばにいて、ケアするように心掛けています」と、師長の福井さん。
出産は横向きの姿勢も可能で、助産師が介助します。新生児科医が赤ちゃんを診察し、何も問題がなければ赤ちゃんと母親はそのままいっしょに過ごします。入院室は3人部屋。母子同室ですが、必要な場合には預かってもらうことも。母乳ケアやおむつの替え方など、助産師がていねいに教えてくれます。
積極的にアロマをとり入れているのも、助産師ケアのひとつ。陣痛がはじまった産婦にエッセンシャル・オイルを入れたお湯で足浴をしたり、産後は全身のマッサージも。これはとても好評だとか。
「陣痛のときはリラックスできるラベンダーを好む人が多いようです。ほかにはスイート・オレンジやスイート・レモンなど。好みにあわせて使っています。産後は、マッサージをしながら、お産がどうだったのか話を聞かせてもらています。それが、お産をふり返るいい機会になっていると思います」と、助産師の浜上さん。

お産のふり返りはとても大切ですが、お産をどう感じたのか、助産師と話しあえる機会は残念ながらあまりありません。マッサージを受けながら話ができるという杏林大学病院の取り組みは、とても豊かなケアの時間といえます。


MFICU(Maternal and Fetal ICU)

総合周産期母子医療センターICU
産科棟の階下、第一病棟の1階にMFICU(母体・胎児集中治療室)があります。ここはリスクの高い妊婦や胎児が入院する施設と、分娩室があります。廊下を挟んでMFICU の向かい側にはNICUがあり、赤ちゃんが小さかったり病気の場合などは、即時にNICUへ運び集中治療ができるようになっています。MFICUとNICUのあいだには手術室も。
こちらの分娩室は、治療がすぐにできるように厳重な態勢。いろいろな医療機器が備わっています。こうした万全な管理態勢が、リスクの高い母子の安全を守っています。
ここでの出産には産婦人科医、新生児科医、助産師、総勢5人が立会い、すぐに赤ちゃんの蘇生ができるようにスタンバイしています。

ICU なので、入院患者はスタッフから見えるように管理されることが前提ですが、出産を控えている妊婦は、重病というわけではありません。ですから、出産までの日々をできるだけリラックスして過ごせるようにと、ベッドの合間にはカーテンをひいて、プライバシーをできるだけ尊重するように心掛けられています。


フロアーを別にして母子管理を充実

ひとつの建物の中に、健康な妊婦が出産する施設と、リスクの高い妊婦が入院、出産する施設を兼ね備えている病院はいくつかありますが、杏林大学病院のようにフロアーが異なり、はっきり分けられている病院は少ないのではないでしょうか。

アメリカなどでは、助産師が介助する健康棟と、医師が出産を管理する病棟に、フロアーが分かれている病院があります。杏林大学病院はハイリスクな人と健康な人を分け、それぞれに配慮して母子医療を充実させています。

取材/きくちさかえ 2003.8月 掲載 2006.4月更新


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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長




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