家の中の危険度チェック!【転落・転倒、やけど】

自分でつくる!赤ちゃんすくすく環境

第4回

転落・転倒・やけどを起こさない
家の中の危険度チェック【2】

取材協力/植竹篤志さん(積水化学工業株式会社 住宅技術研究所) 2005年9月掲載・2017年11月再編集(専門家のプロフィールは取材当時)

赤ちゃんの事故件数トップ、転落・転倒を防ごう

命にかかわる浴槽への転落事故の対策

赤ちゃんに多い、飲食中のやけどに注意!



転落事故は、少しの工夫や注意で防げる

「少し目を離したすきに赤ちゃんが浴室へゆき、浴槽へ転落するという事故は多い。中に湯が残っていたら溺死の危険も。実際、家庭内事故での重症例の多くは浴室で起こる事故です。重症以上(重篤、死亡含む)の発生割合が居室が約60%、ついで多いのが浴室の13.4%ですから(平成13年「家庭内における不慮の救急事故」調べ)。とくに1歳代に多いのが特徴で、事故のきっかけは「転落」が最も多く、ついで「入浴中」、「水遊び中」と続いています」とセキスイハイム住宅技術研究所の植竹篤志さん。

国民生活センターの調査・実験によれば、2歳未満の幼児の浴槽への転落を防止するためには、浴槽の縁の高さが50cm以上あれば予防できることがわかりました(浴槽へよじ登るなどの複雑な転落しやすい条件を考慮しない場合)。とはいえ、浴室には子どものちょうどよい踏み台になりそうなバスチェアや洗面器もあるし!?「昨今ではバリアフリー化の流れで浴槽の縁の高さは45cm以下であることが多い」と植竹さん。
ではどうすれば……?

「一番いいのは浴室に入らないように子どもの手が届かない位置へ外鍵を設置し、使用しないときはいつも鍵をかけておくこと。また、入浴後はお湯を抜き、蓋をすることを習慣に」。

実に簡単かつ確実な対策法です。
同調査では、2歳以上になれば浴室の事故は激減するとか。それまで「残り湯を洗濯に再利用するのをがまんすることは事故防止のための必要経費」と考えてみてはいかがでしょうか。
また、溺水は洗面器やバケツ、洋式のトイレなどのちょっとした水でも起こる可能性があるので注意が必要です。10cmの深さでもおぼれるといわれているくらいですから、十分に注意をしてください。




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